バイクインプレッション2014「SARTO ASOLA」 妥協なき素材と製法で誕生した、ハンドメイドカーボンフレームの新星

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 スチールフレーム製作と、完成車のアッセンブル工場として1950年に創業したイタリアの「SARTO」(サルト)社。近年はOEMによる製品供給を専門としてきたが、今年、長年にわたるプロ選手達とのフルオーダーフレーム製作などの経験を最大限に生かし、満を持して自社ブランドのバイクフレーム販売をスタートさせた。今回試乗した「ASOLA」(アソラ)をはじめとするカーボンフレームのほか、スチール、ステンレス、チタンなどのフレームをラインナップし、日本では今夏から本格展開する予定だ。

「SARTO ASOLA」(サルト アソラ)「SARTO ASOLA」(サルト アソラ)

SARTO ASOLA(サルト アソラ)
価格:648,000円(フレーム、税込)
サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL、XXL
カラー:AS-01 (ブラック)、AS-02 (ブラック/レッド)、AS-03 (ブラック/ピンク)、AS-04 (ブラック/ホワイト)、カラーオーダー対応(3万2,400円、税込)
ウェブサイト:http://jp.sartoantonio.com/
問い合わせ先:コリドーレ info@corridore.co.jp

スペック

フレーム:Dialed K 1352U SHM – Linked with M 46 J
フォーク:COLUMBUS・GRAMMY
変速機:カンパニョーロ・スーパーレコード(F)&(R)
ギヤ:カンパニョーロ・スーパーレコード 53×39T、11-23T(11s)
ホイール:カンパニョーロ・ボーラウルトラ35
重量:700g(フレーム)、290g(フォーク)

シートステーにブレーキを装着するが、オプションでチェーンステー下へダイレクトマウント仕様にすることも可能だシートステーにブレーキを装着するが、オプションでチェーンステー下へダイレクトマウント仕様にすることも可能だ
BB規格は86.5プレスフィット。パイプとパイプをカーボンで巻いて接続するカーボンロールラップ方式で製造し、モノコックフレームにはないバネ感とコシのある乗り味を実現BB規格は86.5プレスフィット。パイプとパイプをカーボンで巻いて接続するカーボンロールラップ方式で製造し、モノコックフレームにはないバネ感とコシのある乗り味を実現
フレームは単体で700gという軽さを誇り、ジオメトリーオーダー、カラーオーダーにも対応するフレームは単体で700gという軽さを誇り、ジオメトリーオーダー、カラーオーダーにも対応する

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する松尾修作
Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する
米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中

米山 OEMメーカーとして、これまでは表に出ていなかったイタリアのサルト社が、今年から自社ブランドのフレームを展開し始めた。外見的な特徴は少ないフレームだけれど、ほとんどのカーボンフレームに採用されているモノコック製法ではなく、パイプとパイプをカーボンで巻いて接続する“カーボンロールラップ方式”を採用していること、「ダイアリード」という三菱樹脂製のカーボン繊維が採用されていることなど、トピックが隠れているよ。

松尾 そうなんですね。たしかにフレームはシンプルでした。でも、第一印象から走りそうな雰囲気がありました。

米山 うん。結論からいうと、日本人向けに味付けしたのかなとも感じられるようなバイクで、ロードレース、ヒルクライム等の、国内のレースシーンではベストチョイスの1つではないかな。

松尾 僕もそう思いました。自分がレースで使いたいフレーム! 軽くてバネ感があり、素直でどこでも走れる。間違いなく選択肢に入るバイクです。ガチガチの過剛性ではなく、バイク全体でしっかりと力を受け止め、反動を活かして進ませる印象です。採点するならほぼ満点、気に入りました。また今回、試乗車の主なパーツはカンパニョーロでしたが、ホイールとの相性が抜群でした。

米山 ほどよい剛性感があって、スルスルスルっと高速域までスムーズに加速する。快適性もほどほどにあり、乗り心地は良いと言える出来だと思う。ダウンチューブ、チェーンステイ、シートチューブに採用している素材「ダイアリード」の特徴と製法が、バネ感や剛性感、加速性に現れているのだろう。

松尾 加速は良かったですね。少し気になったのは、感覚的に1000W以上、時速50km後半からの加速で、バックステーが少し縦に浮く感じがしました。トラクションが抜けたり、後輪が暴れたりするわけではないけれど…。あとは、ちょっとオーバーステアでクイックです。ただこれは、僕にとって好みの範疇なので問題なしです。

米山 なるほど。フレームが700gと軽量だからか、それとも試乗車のサイズが若干小さかった影響もあるかな。ちなみに、ロールラップ方式で製造されるサルトのフレームは、オーダー毎に1本ずつ手作業で作られる。このため、用意されている基本サイズだけでなく、オプションでジオメトリーオーダーも可能だから、より最適なバイクを手にすることができるだろうね。

松尾 ええ。その他にもシートチューブのインテグラル化やBB規格変更、DISC対応や前後ブレーキのダイレクトマウント仕様などもオプションで仕様設定できるそうですね。

米山 そう。それからカラーオーダーやトップチューブへのネームペイント、国旗の塗装などもね。ハイエンドクラスの高性能フレームでありながら、ここまで自由度の高いオプションを揃えているフレームはなかなかない。熱心なバイクファンに特に受けそが良さそうだ。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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