エイドステーションは9カ所に増設ホタテにフカヒレ…「ツール・ド・東北 2014」のグルメに込められた思い 「しっかり歩んでいる姿を見て」

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南三陸シーフードカレーに投入されるタコとホタテ南三陸シーフードカレーに投入されるタコとホタテ

 9月14日に宮城県で開催される東日本大震災の復興支援サイクリング「ツール・ド・東北 2014」は、コース上のエイドステーションでふるまわれるホタテ、タコなど“東北の幸”も大きな魅力だ。その試食会が6月10日、大会の“広報大使”“東北応援大使”就任発表会にあわせて東京・六本木のヤフー社員食堂で催された。会場では、大会のコースとなる南三陸町などから訪れたはっぴ姿の観光課職員らが、自慢の魚介メニューを披露した。

食いっぱぐれたホタテに再挑戦

 試食会が始まると、来場者が料理の前へとなだれ込み、少しばかり騒然とした雰囲気に。そんな中、テーブルにタコとホタテが入った桶が運び込まれると、不覚にも記者の目は釘付けになった。

エイドステーションで特大ホタテを焼く地元スタッフ=2013年大会(大星直輝撮影)エイドステーションで特大ホタテを焼く地元スタッフ=2013年大会(大星直輝撮影)
ホタテの待ち行列ができた2013年大会の雄勝硯伝統産業館前エイドステーション(大星直輝撮影)ホタテの待ち行列ができた2013年大会の雄勝硯伝統産業館前エイドステーション(大星直輝撮影)
試食会で提供されたホタテ焼き。レモンピールとコンビネーションが美味だった試食会で提供されたホタテ焼き。レモンピールとコンビネーションが美味だった
タコとホタテが入ったシーフードカレータコとホタテが入ったシーフードカレー

 というのも実は、記者は2013年大会を取材した際に、“大会最大のお楽しみ”と思っていたホタテに食いっぱぐれたほろ苦い思い出があるからだ。

 このときの取材では、写真を撮ったり話を聞いたりしながらの走行となり、ホタテが提供されるエイドステーションにはずいぶん遅れて到着。その頃にはホタテが底をつき、地元のスタッフらが追加仕入れの段取りやらでてんやわんやの騒ぎになっていた。

 聞けば、始めに用意されていたホタテの数は参加人数およそ1300人分、ギリギリだったとか。どうやら先行する健脚ライダーたちは、空腹を満たすためにほお張るホタテを1個にとどめてはくれなかったようだ。目当てのテーブルが空っぽになったエイドステーションで、記者は居合わせた多くの参加者とともに切ない気持ちを味わった。

 その後、大会を主催するヤフーには、実走レポートの感想として「食に関し残念だった」と率直に伝え、改善を検討する旨の丁重な返事をいただいた。また、昨年は5カ所だったエイドステーションが、今年の大会では9カ所に増設されるという。素晴らしいコースとスタッフ&地元の方々のおもてなしが魅力のツール・ド・東北、今年は“食べ物の恨み”と無縁の大会になってくれることだろう。

ワカメまんじゅうが補給食にぴったり

 この日試食することができたのは、ホタテ焼きや、ホタテとタコを使った「南三陸シーフードカレー」、昨年の大会でも人気だったサンマのつみれ汁、ワカメまんじゅうといったエイドステーションの名物料理だ。また、新顔のふかひれスープは、広報大使に就いたモデルの道端カレンさんに「フカヒレを食べに気仙沼まで行きたい」と言わしめ、最長220kmコースへの出場を宣言させた注目メニューだ。

とろみが胃にしみわたるフカヒレスープは2014年新登場とろみが胃にしみわたるフカヒレスープは2014年新登場
地味な印象ながらおいしいワカメまんじゅう地味な印象ながらおいしいワカメまんじゅう
タコとホタテの桶を横に解説する南三陸町産業振興課の菅原大樹さんタコとホタテの桶を横に解説する南三陸町産業振興課の菅原大樹さん

 どれもおいしかったが、記者が特に気に入ったのはワカメまんじゅう。名前も見た目も地味な印象のメニューだが、具には柔らかく甘めに煮こまれたワカメがたっぷり入り、それを包む皮は素朴な味わい。素材を生かした豊かな風味と思いがけないボリューム感は、満足度が高い。デザートとも食事とも言えそうな、サイクリングの補給食にぴったりのグルメではないだろうか。

 試食会でふるまわれたシーフードカレーは、地元でも愛されているのだろうか? 南三陸町産業振興課の菅原大樹さんに尋ねてみると「地元では、タコはもっと大きくぶつ切りで調理されると思います。今大会では2カ所でシーフードカレーを提供しますが、それぞれの土地の魅力をアピールするので、味もまた違うかもしれませんね」と説明してくれた。

 大会当日は菅原さん自身もエイドステーションに立ってカレーを配るそうだ。最後に菅原さんは、「新鮮な食材を味わってもらうとともに、南三陸町の人たちがしっかりと歩んでいる姿を見てほしい」とアピールした。

女川町地域医療センター前のエイドステーションでは女川汁が配られた=2013年大会(大星直輝撮影)女川町地域医療センター前のエイドステーションでは女川汁が配られた=2013年大会(大星直輝撮影)
温かい茶碗蒸しを配布するエイドステーションのスタッフ=2013年大会(大星直輝撮影)温かい茶碗蒸しを配布するエイドステーションのスタッフ=2013年大会(大星直輝撮影)

「ツール・ド・東北 2014」おもなエイドステーションのグルメ

-神割崎オートキャンプ場
タコとホタテのシーフードカレー、銀鮭のから揚げ
-伊里前福幸商店街
タコとホタテのシーフードカレー、雁月(がんづき)
-南三陸ホテル観洋前
フカヒレスープ
-雄勝硯伝統産業館前
浜の特製ソースで焼いたとれたてホタテ(特大)
-にっこりサンパーク
ワカメを使った十三浜茶碗蒸し
-女川町地域医療センター前
女川産秋刀魚のすり身汁(女川汁)
※4つのコースでそれぞれ食べられるメニューは異なります。詳しくは大会ウェブサイトのコース紹介ページに、エイドステーション情報として掲載されています。

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