ラスト5kmを独走で逃げ切りツール・ド・シンカラ第1ステージで日本ナショナルチームの内間康平が優勝 リーダージャージを獲得

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 6月7日に開催されたツール・ド・シンカラ(UCI2.2)の第1ステージで、内間康平(日本ナショナルチーム/ブリヂストンアンカー)が、8選手の先頭集団から単独でアタックを仕掛けて逃げ切り、ステージ優勝を遂げた。総合成績でも首位に立ち、リーダーが着るイエロージャージに袖を通した。 (レポート 田中苑子)

ツール・ド・シンカラ第1ステージで優勝した日本ナショナルチームの内間康平 (田中苑子撮影)ツール・ド・シンカラ第1ステージで優勝した日本ナショナルチームの内間康平 (田中苑子撮影)

“浅田ジャパン”7選手が出場

 ツール・ド・シンカラは6月7日から9日間の日程で、インドネシア・スマトラ島で開催されるステージレース。第1ステージはパダンパリアマンリージェンシーからパリアマンシティまでの98.5kmで争われた。大会初日、関連行事が次々と執り行われ、太陽が昇り切った午後1時、灼熱の暑さのなかでスタートを切った。

スタートラインに向かう日本ナショナルチーム (田中苑子撮影)スタートラインに向かう日本ナショナルチーム (田中苑子撮影)
ツール・ド・シンカラ第1ステージが華々しくスタートを切った (田中苑子撮影)ツール・ド・シンカラ第1ステージが華々しくスタートを切った (田中苑子撮影)

 大会に出場するのは全18チーム、131名の選手たち。日本からは浅田顕監督率いるナショナルチームから、内間康平、初山翔(ブリヂストン アンカー)、黒枝咲哉(鹿屋体育大学)、内野直也、面手利輝、清水太己(EQA U23)、横山航太(シマノレーシング)の7人がレースに臨んだ。

今回のナショナルチームでは内間康平とともに年長となる初山翔 (田中苑子撮影)今回のナショナルチームでは内間康平とともに年長となる初山翔 (田中苑子撮影)
たくさんの子どもたちが沿道で声援を送る (田中苑子撮影)たくさんの子どもたちが沿道で声援を送る (田中苑子撮影)
この登坂区間を使って9選手の逃げが形成された (田中苑子撮影)この登坂区間を使って9選手の逃げが形成された (田中苑子撮影)

単独でアタック、「一切後ろを見ないで走った」

 レースは序盤からアタックが続き、中盤になって内間を含む9選手の逃げが決まった。

8選手の先頭集団で走る日本ナショナルチームの内間康平 (田中苑子撮影)先頭集団で走る日本ナショナルチームの内間康平 (田中苑子撮影)

 ステージ優勝をめざす日本ナショナルチームは、必ずチームの誰かを逃げに入れるように動いた。内間は、「前半は若い選手が中心になって動いてくれたので、自分は集団のなかで脚を貯めることができた。中盤からは様子を見ながらアタック合戦に加わった。上り坂を使って仕掛ける選手がいたとき、ここで誰かが行くだろうと予想していたので自分もついていき、その逃げが決まった」と振り返る。

 コースマップを見ると平坦基調で、典型的なゴールスプリント向けのコースのように思われるが、小さな集落をつなぐ細い道のおかげでメーン集団のペースが上がらない。また2年ぶりの総合優勝を狙うオスカル・プジョル(スペイン、スカイダイブ・ドバイ)らが先頭集団を必死に牽引したこともあり、先頭集団は9人から8人へ。「ラスト20kmを切って、一気にメーン集団とのタイム差が広がり、これは逃げ切れるチャンスだと思った」(内間)という。

インドネシアの小さな街を通り抜ける (田中苑子撮影)小さな街を通り抜ける (田中苑子撮影)

 ラスト10kmを切って逃げ切りが濃厚になると、先頭集団内でアタックがかかりはじめる。総合優勝を狙うプジョルは、メーン集団にできるだけタイム差を稼いで逃げ切りたかったが、ステージ優勝がほしい内間は逃げ切れるだけのタイム差があればいい。二人の思惑は正反対のまま最終局面へと向かっていった。

内間康平が先頭集団を牽引 (田中苑子撮影)内間康平が先頭集団を牽引 (田中苑子撮影)

 これまで勝てるチャンスがあってもつかめなかったと言う内間は、「とにかく逃げ切れれば良かったので、全力は出さずにイーブンペースで付いていった。ゴールスプリントになっても勝てる自信はあったが、何度かアタックを試したところ手応えがあったので、『逃げて勝ちたい!』と思ってラスト5kmで仕掛け、そこからは全力でタイムトライアルのように一切後ろを見ないで走った」と勝負を決めた。

チームの勝利を喜ぶ日本ナショナルチーム (田中苑子撮影)チームの勝利を喜ぶ日本ナショナルチーム (田中苑子撮影)
道幅が狭くてチームカーが前に上がりにくい状況から水の補給が十分ではなく、脱水症状を訴える選手も多かった (田中苑子撮影)道幅が狭くてチームカーが前に上がりにくい状況から水の補給が十分ではなく、脱水症状を訴える選手も多かった (田中苑子撮影)

「1つでも多くステージ優勝を狙う」

 内間にとっては、2010年のツアー・オブ・タイランドに次ぐUCIレースでの勝利。鹿屋体育大学を卒業してプロになってからは、これが初勝利となった。そしてリーダージャージも獲得し、表彰台では弾けるような笑顔を見せた。

黄色のリーダージャージを獲得した内間康平 (田中苑子撮影)黄色のリーダージャージを獲得した内間康平 (田中苑子撮影)
記者会見に出席する日本ナショナルチームの内間康平 (田中苑子撮影)記者会見に出席する日本ナショナルチームの内間康平 (田中苑子撮影)

 「明日からはリーダージャージを守ることよりも、1つでも多くのステージ優勝を狙いたい」

 8日の第2ステージは、赤道上にあるパサマンリージェンシーからパサマンバラリージェンシーまで、3つのカテゴリー山岳を越える起伏に富んだ123.5kmで争われる。

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ツール・ド・シンカラ2014 田中苑子

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