ツール・ド・熊野2014 第2ステージマンセボが山岳コースを制してイエロージャージも獲得 総合争いは僅差のまま最終ステージへ

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 ツール・ド・熊野は第2ステージが31日、三重県熊野市をスタート/フィニッシュする熊野山岳コースで行われ、フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)が12人の先頭集団のゴールスプリントを制して優勝した。マンセボは個人総合でも首位に立ち、イエローのリーダージャージに袖を通した。

フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)が優勝(高木秀彰撮影)フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)が優勝(高木秀彰撮影)

 この日は8.9kmのパレード走行を行ったあとの109.3kmのロードレース。熊野市内の熊野倶楽部を発着点とし、まずは熊野市駅前など市街地をパレード。レーススタート後は上り基調のアップダウンをこなし、最初の山岳ポイントとなる丸山千枚田の急勾配を越える。中盤には2つ目の山岳となる札立峠、そして後半には再度千枚田の上りが待ち受ける。

熊野市内を選手たちがパレード。熊野市駅前を通過(高木秀彰撮影)熊野市内を選手たちがパレード。熊野市駅前を通過(高木秀彰撮影)

 レースは序盤のアタック合戦を経て、6人の逃げ集団が形成。寺崎武郎(ブリヂストンアンカー)、トマス・ラボウ(オランダ、OCBCシンガポール)、ジャイ・クロフォード(オーストラリア、ドラパック)、小森亮平(愛三工業)、オスカル・プジョル(スペイン、スカイダイブドバイ)、山下貴宏(シエルヴォ奈良)からなる逃げ集団は、早々に2分強までメーン集団との差を開いた。

 1回目の千枚田頂上はプジョルが先頭で通過。下り基調を経て、登坂距離の長い札立峠へと向かう。晴天に恵まれ気温も上がり、メーン集団ではチームカーからの補給が頻繁に行われた。最初の上りを過ぎた時点でメーン集団もすでに若干人数が絞られ、またペースアップして逃げとの差を詰めた状態で、札立峠の上りに突入した。

 約6kmの峠の上りで、先頭とメーン集団はシャッフルされた。札立峠は再びプジョルが先頭通過するが、下りを終えた時点で13人の先頭集団となった。

 この集団に入ったのは、マンセボ、プジョル(スカイダイブドバイ)、ホセビセンテ・トリビオ、リカルド・ガルシア(UKYO)、キャメロン・ベイリー、エリック・シェパード(OCBCシンガポール)、ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)、中根英登(愛三工業)、トマ・ルバ、ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)、ジャイ・クロフォード、ラクラン・ノリス(ドラパック)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。海外勢が大勢を占めるなか、中根と増田が健闘する。

美しい丸山千枚田を上る選手たち(高木秀彰撮影)美しい丸山千枚田を上る選手たち(高木秀彰撮影)

 3回目の千枚田はプラデスが先頭通過。この上りでプジョルが脱落して集団は12人となるが、大きくは崩れず、終盤戦へと突入する。

 残り10kmを切り、下りが落ち着いた区間からはアタック合戦。増田の単独逃げも見られたが、決定的なものとはならず、勝負は上りのゴールスプリントへ。僅差の争いをものにしたマンセボがステージ優勝を獲得した。

第2ステージ上位3人の表彰(高木秀彰撮影)第2ステージ上位3人の表彰(高木秀彰撮影)

 マンセボは10秒のボーナスタイムを得て、また第1ステージでの総合上位陣が軒並み山岳コースで遅れたことで、個人総合でもトップに躍進した。かつてツールやブエルタなどで活躍し、ジャパンカップでもクネゴと争って2位に入った経歴のあるスター選手。38歳のベテランが輝きを見せた。

 総合では2位のトリビオが5秒差、3位のベイリーが6秒差、日本人最上位となる中根が4位で8秒差。10位の増田までも24秒差と、まだ十分に逆転が可能なタイム差となっている。

 最終となる第3ステージは捕鯨で知られる和歌山県太地町で行われる。太地半島のアップダウンを存分に取り入れた10kmの周回コースを10周、100kmで争われるレースは、かつて逃げが決まり、総合大逆転が起こったこともあるステージ。最後まで勝負の行方は分からず、見逃せない戦いだ。

(レポート 池田新二/写真 高木秀彰)

個人総合リーダーはフランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)。マンセボはポイント賞も獲得(高木秀彰撮影)個人総合リーダーはフランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)。マンセボはポイント賞も獲得(高木秀彰撮影)
個人総合山岳リーダーはオスカル・プジョル(スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)(高木秀彰撮影)個人総合山岳リーダーはオスカル・プジョル(スカイダイブドバイ プロサイクリングチーム)(高木秀彰撮影)
U23賞リーダーは清水太己(ジャパンナショナルチーム)(高木秀彰撮影)U23賞リーダーは清水太己(ジャパンナショナルチーム)(高木秀彰撮影)

第2ステージ結果
1 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング) 3時間3分7秒
2 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、チームUKYO) +0秒
3 キャメロン・ベイリー(オーストラリア、OCBCシンガポール コンチネンタルサイクリング)
4 エリック・シェパード(オーストラリア、OCBCシンガポール コンチネンタルサイクリング)
5 ベンジャミン・プラデス(スペイン、マトリックスパワータグ)
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル)
7 中根英登(愛三工業レーシングチーム)
8 トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)
9 ラクラン・ノリス(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル)
10 リカルド・ガルシア(スペイン、チームUKYO) +12秒

個人総合
1 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング) 5時間37分13秒
2 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、チームUKYO) +5秒
3 キャメロン・ベイリー(オーストラリア、OCBCシンガポール コンチネンタルサイクリング) +6秒
4 中根英登(愛三工業レーシングチーム) +8秒
5 ラクラン・ノリス(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) +10秒
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) +10秒
7 エリック・シェパード(オーストラリア、OCBCシンガポール コンチネンタルサイクリング) +12秒
8 トマ・ルバ(フランス、ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +12秒
9 リカルド・ガルシア(スペイン、チームUKYO) +22秒
10 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +24秒

ポイント賞
1 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング) 34pts

山岳賞
1 オスカル・プジョル(スペイン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング) 18pts

U23総合
1 清水太己(ジャパンナショナルチーム) 5時間41分4秒

チーム総合
1 OCBCシンガポール コンチネンタルサイクリングチーム 16時間55分48秒
2 チームUKYO +11秒
3 ブリヂストンアンカー サイクリングチーム +2分27秒

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