工具はともだち<48>スポーツサイクルに欠かせない六角棒レンチ 携帯用マルチタイプも人気

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 自転車シーズン真っ盛りですね。KTCはツアー・オブ・ジャパンの東京ステージに出展し、多くのお客さまとお話ができました。そこで起こった出来事も踏まえ、改めて自転車の工具について考えました。

安全面に優れた六角穴付きボルト

L型の六角棒レンチやヘキサゴンドライバL型の六角棒レンチやヘキサゴンドライバ

 ご存知のとおり工具というものは、ボルトやナットを締めたり、緩めたりするものです。クルマやオートバイのメンテナンス、カスタマイズをされる方には、頭の部分が六角形になっている六角ボルトがなじみ深いことと思います。めがねレンチ、スパナ、コンビネーションレンチなどを駆使して、ボルト・ナットを締めたり緩めたりしますよね。DIY作業を趣味にされている方には、+や-ネジに対応するドライバ類がおなじみでしょう。

 では、自転車はというと? ママチャリレベルの一般車に関しては、上記のようなボルト類が利用されている場合もありますが、スポーツバイクの多くは、六角穴付きボルトが使用されています。

 狙いは、以前もお話しましたが「デザイン性を損なわない」「簡単に取り付けができ、しかもボルトが緩みにくい」「狭い箇所でもきっちり締め付けができる」などなど。さまざまなニーズに対応すべく、使用されていることがおわかりいただけると思います。

六角棒レンチセット六角棒レンチセット

 先日のツアー・オブ・ジャパンでも、六角穴付きボルトの大きなメリットを実感したことがありました。

 ロードバイクは軽量化、高性能化によって高速で走りやすくなっています。反面、スピードが出ているだけに転倒してしまった時のリスクは非常に高いものになります。

 ツアー・オブ・ジャパンで転倒してしまい、応急処置のために工具を貸してほしいという方がいらっしゃいました。自転車にダメージがあったものの、本人には大きな傷がなかったようで安心しました。もしも突起のあるボルトが自転車に使用されていたら、このような時に切り傷を負ってしまうかもしれません。

 自転車にはあらゆる部分に六角穴付きボルトが使用されています。デザインの面ですっきりするだけでなく、ボルトの角が飛び出ないような工夫がされているのです。

ボールポイント付きがおすすめ

 というわけで、スポーツサイクルで一般的な六角穴付きボルトに必要とされる工具は、皆さんもご存知の通り、六角棒レンチ(アーレンキー)です。出先でのトラブル処理を目的とした携帯用マルチタイプの要望も非常に多いので、KTCの現ラインナップにも改良が必要だと認識しています。

ボールポイント形状の先端ボールポイント形状の先端

 六角棒レンチには様々なタイプが存在しますが、購入される際は、先端がボールポイント形状のレンチがついているものをお勧めします。シフトワイヤーなどの交換、調整時はカバー類が邪魔となり、ボルトに対しての垂直アクセスが困難になる場合があります。ボールポイントだと、垂直でなくても使用できます。使用頻度の高いサイズのみでも充分ですので、検討してみて下さいね。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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