ツール・ド・熊野2014 第1ステージ清流コースは集団スプリントでドラパックがワン・ツー ウィッパートが勝利、総合首位も獲得

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 ツール・ド・熊野の第1ステージが30日、和歌山県新宮市の赤木川清流コースで行われ、大集団のスプリントを制したワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック プロフェッショナル)が優勝した。2位にはチームメートのウィリアム・クラーク(オーストラリア)が入り、ドラパックがワン・ツーフィニッシュ。ウィッパートは個人総合でもトップに立ち、黄色のリーダージャージを手に入れた。

ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)が第1ステージ優勝(高木秀彰撮影)ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)が第1ステージ優勝(高木秀彰撮影)
パレードスタートはJR新宮駅前から(高木秀彰撮影)パレードスタートはJR新宮駅前から(高木秀彰撮影)

 この日のレースは、熊野川を約15km上流にさかのぼった付近の支流、赤木川沿いの公道に設定された、16.3kmの周回コースを使用。ゆるやかなアップダウンの、片道約8kmの直線路を行ったり戻る形だが、両端の折り返し部分に道幅の狭い区間や急カーブ、急勾配などが連続しており、選手に決して楽をさせないコースだ。

 レースはまず、新宮駅前をパレードスタート。市街地の商店街や、本大会を切り盛りするスポーツプロデュース熊野のあるキナン本社を通り、沿道の人達にアピール。その後熊野川沿いを上流へと走り、周回コースのスタート/フィニッシュ地点まで、約18kmをパレード走行した。スタート地点で一旦停止したあと、正式にレースのスタートが切られた。

 周回を7周する、114.1kmのレース。1周目からアタックが掛かり、井上和郎(ブリヂストンアンカー)、小石祐馬(ジャパンナショナルチーム)、大場政登志(Cプロジェクト)、オスカル・プジョル(スカイダイブドバイ)の4人が逃げを形成。しばらくして大場が遅れ、3人の逃げグループとなった。

熊野川町小口の集落内を駆け抜ける選手たち。メーン集団先頭はドラパックがコントロール(高木秀彰撮影)熊野川町小口の集落内を駆け抜ける選手たち。メーン集団先頭はドラパックがコントロール(高木秀彰撮影)

 メーン集団はリーダーチームのドラパックが先頭をコントロール。まずは逃げを容認して2分近い差とし、安定した集団で徐々に前を追走していく。

 集団先頭は安定したペースを保つが、折り返しの狭小区間で集団は毎回一列に伸びるため、集団後方ではゴムひもが伸びるように、毎回全力のダッシュを強いられる状態が続く。集団後方に位置する選手はそれだけで脚を削られ、さらに落車も頻発して選手たちを苦しめる。この日だけで33人もの選手がリタイアに追い込まれた。

 着々と逃げとの差を詰めたメーン集団は、残り1周を前に逃げを吸収。最終周回にアタックは決まらず、レースはゴールスプリント勝負に持ち込まれた。直角コーナーを2つ過ぎて、少し上った先にあるゴールを制したのは、ドラパックのエーススプリンターのウィッパートだった。他チームを寄せ付けず、2位にはイエロージャージを着るクラークが入って、ドラパックがワン・ツーフィニッシュを飾った。

第1ステージの上位3人(高木秀彰撮影)第1ステージの上位3人(高木秀彰撮影)

 ウィッパートはボーナスタイムを獲得したため、個人総合でもトップに立った。ポイント賞もウィッパート、新人賞はジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル)となり、ここまでの前半戦は、ドラパック勢がほぼレースを掌握した状態だ。山岳賞ジャージはかつてツール・ド・フランス総合4位やブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位の実績をもつフランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ ドバイ)が獲得している。

 翌31日に行われる第2ステージは、三重県熊野市ををスタート/ゴールとする109.3kmのレース。熊野山岳コースと題され、400m以上の標高差を一気に駆け上がる札立峠や、美しい棚田を横目に急勾配を上る丸山千枚田など、激しいアップダウンをこなす難関ステージだ。

(レポート 池田新二/写真 高木秀彰)

個人総合リーダーはワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)(高木秀彰撮影)個人総合リーダーはワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)(高木秀彰撮影)
U23リーダーはジョーダン・ケルビー(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)(高木秀彰撮影)U23リーダーはジョーダン・ケルビー(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)(高木秀彰撮影)

第1ステージ結果
1 ワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック プロフェッショナル) 2時間33分21秒
2 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) +0秒
3 ルーカスセバスチャン・アエド(アルゼンチン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング)
4 平井栄一(チームUKYO)
5 畑中勇介(シマノレーシング)
6 ラファー・シティウィ(チュニジア、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング)
7 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング)
8 清水太己(ジャパンナショナルチーム)
9 綾部勇成(愛三工業レーシングチーム)
10 福田真平(愛三工業レーシングチーム)

個人総合
1 ワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック プロフェッショナル) 2時間34分02秒
2 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) +4秒
3 ルーカスセバスチャン・アエド(スカイダイブ ドバイ プロサイクリング) +8秒
4 シャオ・シーシン(台湾、チーム ガスト) +10秒
5 福田真平(愛三工業レーシングチーム) +11秒
6 吉田隼人(シマノレーシング) +12秒
7 畑中勇介(シマノレーシング) +12秒
8 中根英登(愛三工業レーシングチーム) +12秒
9 リュー・シューミン(台湾、チーム ガスト) +12秒
10 平井栄一(チームUKYO) +12秒

ポイント賞
1 ワウテル・ウィッパート(オランダ、ドラパック プロフェッショナル) 33pts

山岳賞
1 フランシスコ・マンセボ(スペイン、スカイダイブ ドバイ プロサイクリング) 2pts

U23総合
1 ジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 2時間34分15秒

チーム総合
1 ドラパック プロフェッショナル サイクリング 7時間42分39秒
2 宇都宮ブリッツェン +1秒
3 愛三工業レーシングチーム +3秒

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