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つれづれイタリア~ノ<28>走って食べて、また走る! 豪華なエイドでおなかいっぱいになれるイタリアのグランフォンド

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ゴール後のスイカ食べ放題。イタリアのグランフォンドはレース中もゴール後もエイドが豪華 © Gran Fondo dei Sibillini 2014ゴール後のスイカ食べ放題。イタリアのグランフォンドはレース中もゴール後もエイドが豪華 © Gran Fondo dei Sibillini 2014

 ジロ・デ・イタリアが終盤に差し掛かっています。5月に入ってから毎晩遅くまでテレビを見てしまうので、選手と同じように疲労がたまりつつあります(ぜいたくな悩みですね)。

 総合優勝争いの話もしたいところですが、それはさておき、今回は日本ではあまり知られていない、イタリアのグランフォンドの楽しみ方についてお話しします。

グランフォンド人気の秘密

 イタリア自転車競技連盟は、プロレーサーとアマチュア向けのレースを分けて定義しています。「ジロ・デ・イタリア」や「ジロ・ディ・ロンバルディア」など、「ジロ」という名前のレースには、UCIが認めるプロチームしか参加できません。一方、グランフォンドは、アマチュアレーサーが参加できるレースやサイクルイベントのことです。グランフォンドは距離に合わせて3種類あります。

FONDO (フォンド):80~120kmまで
MEDIO FONDO (メディオフォンド):120~160km
GRANFONDO (グランフォンド):160km以上

 もしイタリアで「ツール・ド・おきなわ 市民レース」が行われたら名前を替え「Granfondo di Okinawa(グランフォンド・ディ・おきなわ)」となるわけです。意外におしゃれかもしれませんね。ここ10年ほどの間、イタリアではグランフォンドレースがブームとなっています。2月から11月にかけて各地で開催され、6月だけで52のレースが予定されています。

 なぜこんなに人気があるのでしょうか。その秘訣は3点に絞られます。料金設定の安さ、エントリーのしやすさ、そして食事です!

 一般的なメディオフォンドとグランフォンドの参加費は30~40ユーロ(4200~5600円)程度です。そして定員にならなければ、開催前日まで申込み可能なレースが多い。つまり飛び入り参加ができます。レースに出ることはもちろんながら、エイドステーションで出される食事を目当てに走る人も少なくありません。実は、エイドステーションの内容がすごいんです!

種類豊富なエイドステーション © 2014 L’Eroica - Ciclismo d’Epoca SSD種類豊富なエイドステーション © 2014 L’Eroica - Ciclismo d’Epoca SSD

レース中におなかを満たす

 イタリアのグランフォンドはエイドステーションの数が多いだけでなく、出される食事と飲み物の種類も多岐に渡ります。日本とイタリア、二つの有名なグランフォンドを比較してみましょう。

【ツール・ド・おきなわ】(11月開催)

210km市民レースの場合、エイドステーションは3つ。出されるのは水とスポーツドリンクだけ。ゴール後は待ちに待った食事です。豚の丸焼き、ソーキそば、おにぎりなどが食べ放題。苦労してからのご褒美です。

【グランフォンド・デイ・モンティ・スィビッリーニ】(マルケ州、7月開催)

155kmのコース上では5つのエイドステーションが設置されています。内容は下記の通り。

第1ポイント:ドリンク、ミネラル補給、食パン(甘いものと塩の入ったもの)、タート、生フルーツ(バナナ、桃、杏、季節のフレッシュな果物など)
第2ポイント:ドリンク
第3ポイント:ドリンク、スイーツ、生フルーツ
第4ポイント:ドリンク、スイーツ、パニーニ、生フルーツ
第5ポイント:ドリンクとスイーツ

さらにゴール後にも楽しみがいっぱいあります。ゴール直後はスイカの食べ放題。その後に開催されるパスタパーティには、パスタ(三種類)、肉料理(三種類)、野菜、ワイン、アイスクリーム、ケーキなどの食べ放題が待っています。(グランフォンド・デイ・モンティ・スィビッリーニ ウェブサイト

ワインを飲めるグランフォンド!?

キャンティワイン協会がメーンスポンサーに名を連ねるレース「レロイカ」 © 2014 L’Eroica - Ciclismo d’Epoca SSDキャンティワイン協会がメーンスポンサーに名を連ねるレース「レロイカ」 © 2014 L’Eroica - Ciclismo d’Epoca SSD

 10月トスカーナ州でレロイカというレトロな自転車のレースがあります(レロイカ ウェブサイト)。メーンスポンサーの一つにキャンティワイン協会が入っているだけあって、コース中のエイドステーションには特産の赤ワイン、キャンティが振る舞われます。

 「え!レース中にワイン?」と驚く人もいるかもしれませんが、イタリア人は酒に対して寛容な面があります。みんな理性を効かせて、酔うほどの量は飲まないからです。一杯なら、安全に上機嫌で走れるとイタリア人は信じています。(あくまでもイタリアでの話です)

 走って、飲んで、食べて、自転車ライフを楽しむ。イタリアへ行ったら、ぜひ最寄りのレースに出てみましょう!!

文 マルコ・ファヴァロ

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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