【Teamユキヤ通信】ジロ・デ・イタリア2014 第16ステージ新城幸也は最終集団で無事ゴール 翌第17ステージは優勝を狙う数少ないチャンス

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山頂ゴール手前。最終グループで上ってきた新城(Photo: Yuzuru SUNADA​)山頂ゴール手前。最終グループで上ってきた新城(Photo: Yuzuru SUNADA )

 ジロ・デ・イタリア第16ステージ、休養日を終え、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)のジロ最終週がスタートした。

 朝から冷たい雨が降り、山頂の天気が心配される中でのレース。スタート前にはマリアローザを着用するリゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファルマ・クイックステップ)が、山での天候悪化を考慮し、危険回避のためペースを抑えていくようにジェスチャーを交えて他の選手たちに同意を求めた。

 しかし山岳賞ジャージを着用するジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレック ファクトリーレーシング)が、これに賛同できないという様子で反論。しばらくコロンビア人選手2人の口論が続くなか、ヨーロッパカーの選手たちは後ろでその様子を見守った。

 結局、レースは予定通りにスタート。最初にアタックの口火を切ったのはアレドンドだった。雪の壁に覆われた坂をひたすら上り、寒さに震えながら下る。2700mを超えるステルビオ峠は、吹雪が選手を打ち付ける完全な雪景色。それでもレースは続いていく。

ゴール手前6km地点、14%と一番勾配がきつい坂での、キンタナ、ローラン、ヘシェダルのデットヒート(Photo: Miwa IIJIMA)ゴール手前6km地点、14%と一番勾配がきつい坂での、キンタナ、ローラン、ヘシェダルのデットヒート(Photo: Miwa IIJIMA)

 最後の1級山岳に入るころには雨も小降りになり、先頭を走るのはヨーロッパカーのピエール・ローラン(フランス)を含む3選手。後続に大きなアドバンテージを付け、山頂ゴールの勝利を懸けて、その戦いが火花を散らす。

 ゴール手前でさらにペースアップを仕掛けたのは、ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)だった。これにピエールが付いて行けずに脱落。キンタナはそのまま逃げ切り、ステージ優勝。また総合トップに浮上し、マリアローザを手に入れた。

 ピエールは3位でゴールし、総合では4位に浮上。同3位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMC レーシングチーム)に5秒差と迫っており、ジロ初出場での総合ベスト3入りが見えてきた。

 新城は、いちばん最後の大きな集団でゴールした。タイムアウト寸前のギリギリのタイムではあったものの、最後から3番目のステージ158位で、この山場を乗り切ることに成功した。

14%の上り坂を行く最終集団。写真中央が新城(Photo: Miwa IIJIMA​)14%の上り坂を行く最終集団。写真中央が新城(Photo: Miwa IIJIMA )

 レース後の新城は過酷なステージを振り返った。

 「この寒さは今年のミラノ〜サンレモを思い出した。雨が雪に変わって、同じ感じだった。なんとか無事にゴールできてよかった。塩化カリウムなどでしっかり除雪もしてあったし、道路も凍らなかった。オーガナイザーの努力と言うか、昨年のリベンジ(昨年は同じ峠が雪で回避された)への執念を感じた(笑)」

 また新城は、この日のピエールの活躍に言及。寒さで苦戦した自らのレースよりも、これまでずっとアシストしてきたピエールの総合4位浮上を喜びを語った。

 「ピエールがステージ3位に、総合4位。こんな強いエースがいてくれて凄く刺激になる。今日はスタートから何もしてあげられなかったが、残り5ステージ、自分のできるところはしっかりと彼の手助けをしたいと思う」
 
続く第17ステージは、4級山岳が3つの細かなアップダウンはあるものの、フラット基調な208kmのレース。新城にとっては、ステージ優勝の数少ないチャンスとなる。

(レポート 飯島美和)

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