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ツアー・オブ・ジャパン2014 アフターパーティー見る者に鮮烈な印象を与えたラファ・コンドール・JLT 日本で羽ばたいた若者たちは、世界の舞台へ

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 ツアー・オブ・ジャパンに参戦し、1週間の激しいレースを終えたイギリス籍のUCIコンチネンタルチーム「ラファ・コンドール・JLT」。チームは5月25日の東京ステージ終了後、夜のフライトまでのわずかな時間を使って、ラファジャパンが主催するアフターパーティに参加し、リラックスした雰囲気のなかで集まったファンとの交流を楽しんだ。(レポート 田中苑子)

ラファジャパンが用意したハッピにお色直しをして、和やかにパーティは進んでいく(田中苑子撮影)ラファジャパンが用意したハッピにお色直しをして、和やかにパーティは進んでいく(田中苑子撮影)

「すっかり日本が好きになったよ」

 平均年齢20.5歳という非常に若いメンバー構成で挑んだ今年のツアー・オブ・ジャパン。チームはステージ優勝を目標にスタートを切ったが、アッと驚かされたのは南信州ステージでのレース展開だった。逃げにエドワード・レイヴラックを送り込みながらも、中盤になって4選手が全力でメイン集団を牽引し、逃げグループを飲み込んだあとも加速を続けて先頭集団を少人数にふるい落とし、さらにそこからヒュー・カーシーを発射するという大胆な攻撃を仕掛けた。結果的に勝利には届かなかったが、見る者に鮮烈な印象を与えてくれた。

南信州ステージでメイン集団から攻撃を仕掛けたラファ・コンドール・JLT。ここからレースは大きく動いた(田中苑子撮影)南信州ステージでメイン集団から攻撃を仕掛けたラファ・コンドール・JLT。ここからレースは大きく動いた(田中苑子撮影)

 その後も19歳のクライマー、ヒュー・カーシーを中心に活躍が続き、カーシーは富士山ステージで2位、そして荒れた展開となった伊豆ステージでもイラン人2選手とともに先頭グループで走り切って2位。山岳賞と新人賞、そして個人総合6位という素晴らしい成績を残した。

伊豆ステージでイラン人2選手とともに逃げ続けたヒュー・カーシー。山岳賞を獲得し、総合成績のジャンプアップに成功(田中苑子撮影)伊豆ステージでイラン人2選手とともに逃げ続けたヒュー・カーシー。山岳賞を獲得し、総合成績のジャンプアップに成功(田中苑子撮影)
新人賞ジャージを受け取ったヒュー・カーシー。26歳未満の選手が新人賞対象になるがカーシーは弱冠19歳にして新人賞を獲得(田中苑子撮影)新人賞ジャージを受け取ったヒュー・カーシー。26歳未満の選手が新人賞対象になるがカーシーは弱冠19歳にして新人賞を獲得(田中苑子撮影)
日本のファンからもらった似顔絵ステッカーが気に入っているというヒュー・カーシー(田中苑子撮影)日本のファンからもらった似顔絵ステッカーが気に入っているというヒュー・カーシー(田中苑子撮影)

 カーシーは日本で得た貴重な経験をこう振り返った。

 「毎日たくさんの応援をありがとう。それが力になり、結果に結びついたと思う。初めて走る日本のレースは、コースプロフィールがステージごとに大きく違い、毎日とてもアグレッシブなレース展開だった。とってもハードだけれど、走りごたえがあり、いいレースだったと思う。今回の滞在を通して、すっかり日本が好きになったよ。また機会があれば、ぜひとも日本に戻ってきたいね!」

好成績の秘訣は戦略、観察、そしてスピリット

 今回、チームがツアー・オブ・ジャパンに参戦した背景には、メーンスポンサーのラファにとって、日本が重要なマーケットだという事業戦略があった。しかし、それだけではない。このレースで活躍した選手が、後に大きくステップアップを遂げてきたこれまでの実績をふまえ、チームは“世界から注目されるレース”として出場を望み、真剣にレースに取り組んだ。

チームの監督、トム・ソーサム氏の挨拶と乾杯でアフターパーティがスタート!(田中苑子撮影)チームの監督、トム・ソーサム氏の挨拶と乾杯でアフターパーティがスタート!(田中苑子撮影)
身長198cmのルーク・グリヴェル・メラーが集まったファンにお酌。なんとも贅沢なシーンだ(田中苑子撮影)身長198cmのルーク・グリヴェル・メラーが集まったファンにお酌。なんとも贅沢なシーンだ(田中苑子撮影)
アフターパーティにはラファのVIPやファン、コアユーザーらが招待された(田中苑子撮影)アフターパーティにはラファのVIPやファン、コアユーザーらが招待された(田中苑子撮影)
背が高いのはどっち? 190cmを超えるヒュー・カーシーとルーク・グリヴェル・メラーの長身対決(田中苑子撮影)背が高いのはどっち? 190cmを超えるヒュー・カーシーとルーク・グリヴェル・メラーの長身対決(田中苑子撮影)
パーティの最後には、ラファジャパンから名前入り箸のプレゼント。どの選手も気に入った様子(田中苑子撮影)パーティの最後には、ラファジャパンから名前入り箸のプレゼント。どの選手も気に入った様子(田中苑子撮影)
パーティの最後に挨拶をするラファジャパン代表の矢野大介氏。日本のレース界を“面白くする”人物の1人だ(田中苑子撮影)パーティの最後に挨拶をするラファジャパン代表の矢野大介氏。日本のレース界を“面白くする”人物の1人だ(田中苑子撮影)

 ラファジャパンの矢野大介ジェネラル・マネージャー(GM)は「若い選手が中心のメンバー構成で『大丈夫なの?』と思われてしまいがちだけど、彼らのレースにかける意気込みが好成績を生んだと思う。しっかりと戦略を立てて、チームリーダーのリチャードを中心によく周りを観察して勝ちを狙っていた。メンタルやスピリットの部分が本当に強く、これが格上のチームに対して結果を出すことができた秘訣だと思う」と、彼らの熱い戦いぶりを評価した。

 また、ステージレースの少ない日本において、ファンは仕事を休んでまで会場に駆けつけていることを、選手達がよく理解し、率先してファンサービスに務めていたという。彼らのレースに対する真剣な姿勢もあいまって、会場に集まるファンは日に日に増えていった。

スポンサーは替わっても、チームのメンタルは変わらない

 残念なニュースとなるが、2014シーズンをもって、ラファは同チームに対するスポンサーシップを終了することが決定している。矢野GMは「ラファにとって、このチームは家族のような存在で、ここまで一緒にチームを育ててきたから、チームを手放すという決定を一番残念に思っているのはラファCEOのサイモン・モットラムであることは間違いない。スポンサーは替わったとしても、チームのメンタルは変わらずに活動を続けていくと思うので、若い選手たちを多く抱えるこのチームを応援し続けたい」とその思いを語る。

和気あいあいとファンとの交流を楽しんだ選手たち(田中苑子撮影)和気あいあいとファンとの交流を楽しんだ選手たち(田中苑子撮影)
パーティを終えて、別れを惜しみながら空港行きのバスに向かう選手たち(田中苑子撮影)パーティを終えて、別れを惜しみながら空港行きのバスに向かう選手たち(田中苑子撮影)

 ハッピ姿になって、ファンとの交流を楽しんだ選手たちだったが、アッという間にフライト時間が迫り、空港行きのバスがパーティ会場に横付けされた。「本当にありがとう!」。選手たちは関係者やファンとの別れを惜しみながら、空港に向かった。日本でのレースを経験して、若い選手たちはより強くなった。ここから、世界のトップレースで活躍する選手が生まれるのも時間の問題だろう。彼らの将来への期待が募る、つかの間のアフターパーティーだった。

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