「見たものをお母さんに伝えたい」脳性まひの中2男子が「ビワイチ」挑戦! 手こぎ自転車で200km走破へ

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ハンドバイクで「ビワイチ」へ挑戦する北川海人君 =5月11日、滋賀県日野町(小川勝也撮影)ハンドバイクで「ビワイチ」へ挑戦する北川海人君 =5月11日、滋賀県日野町(小川勝也撮影)

 脳性まひの影響で手足に障害がある滋賀県日野町の中学2年、北川海人(かいと)君(13)が、手こぎ式三輪自転車(ハンドバイク)で、琵琶湖岸を1周する「ビワイチ」に挑戦する。障害のため自転車に乗れなかった海人君だが、ハンドバイクとの出合いを機に「自分にも何かができるんだと証明したい」と挑戦を決意した。24日に同県近江八幡市内の湖岸を出発し、2日間で約200キロを走破する計画だ。(MSN産経ニュースwestより)

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 海人君は手足が自由に動かしづらく、自力で歩けるものの自転車には乗れなかった。自宅から学校まで約5キロ。以前は母親の和代さん(50)が車で送り迎えしてきた。昨年6月に父を亡くした海人君は、和代さんの負担を減らしたいと考え、「自転車に乗りたい」と相談した。自転車で登下校する同級生たちへのあこがれもあった。

 「これまで自分から『ああしたい、こうしたい』と言い出すことはなかった」息子からの申し出は、和代さんを感動させた。「うれしくて、何とかしてやりたいと思った」という和代さんは、障害者が乗れる自転車をインターネットで探し、国内で唯一、ハンドバイクを本格製造している埼玉県朝霞市の「宇賀神溶接工業所」をみつけた。

 「かっこいい!」。昨年9月に試乗した海人君は、オートバイのような外観にひと目ぼれし、購入が決まった。

 小学校時代から、主に特別支援学級で先生と1対1の授業。同級生と過ごす時間が少なく、友人もなかなかできなかった。しかしハンドバイクと出合ってからは世界が一変。自力で登下校でき、友人の家や書店などにも行けるようになった。行動的になったことで体力もついてきた。

 ハンドバイクで登校中、砂利道に車輪を取られて転倒したときには、通りかかった人が助けてくれた。チェーンが外れたときにも、同級生らが修理を手伝ってくれる。「ハンドバイクと出合い、家族だけでなく周りにも助けてくれる人がいることを知った。自信につながっているようだ」と和代さんも目を細める。

 ビワイチには、リハビリに通う「びわこ学園医療福祉センター草津」(滋賀県草津市)の理学療法士やリハビリ仲間たちと一緒に挑戦する。和代さんは「中学生に母親がべったりするのも変」とゴールで帰りを待つ。海人君は「ゴールしたら、琵琶湖の景色や周りの観光地など、見たものをお母さんに伝えたい」とその時を待ちわびている。

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