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ツアー・オブ・ジャパン2014責任感が強いポッツァートを称賛 ランプレ・メリダ監督に単独インタビュー

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 国内最大のステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)に出場しているイタリアのプロチーム、ランプレ・メリダのブルーノ・ヴィッチーノ監督は、大会が移動日となった19日、Cyclistの単独インタビューに応じた。この中でヴィッチーノ監督は、個人総合成績の勝負どころとなる第4・富士山ステージでは、プロ新人のヴァレリオ・コンティ(イタリア)の活躍に期待を寄せた。また、ビッグレースで優勝経験もあるスター選手のフィリッポ・ポッツァート(イタリア)がファンサービスに熱心なことを称賛し、「責任感が非常に強い。ほかの選手もそれを見習うべき」と語った。

堺国際クリテリウムを制した直後のランプレ・メリダ。右から3人目がブルーノ・ヴィッチーノ監督(5月18日撮影)堺国際クリテリウムを制した直後のランプレ・メリダ。右から3人目がブルーノ・ヴィッチーノ監督(5月18日撮影)

「ロードレースは、ファンやスポンサーのためのもの」

 ブルーノ監督は、チームに5人所属するスポーツディレクターの1人。1974年から1987年まで第一線で活躍し、プロ通算3勝。トラックでは3度の世界チャンピオンに輝くなど、イタリアを代表するライダーでもあった。今回の来日では、チームを指揮する立場で勝利を狙う。

――第1ステージを終えての感想は?

 「ポッツァートにとっては、春のクラシック後の休養が明けて最初のレースにもかかわらず、個人TTでトップから5秒差の3位と素晴らしい走りを見せてくれた。コンティは6位、アンドレア・パリーニ(イタリア)は8位と、全体的に良い結果が残せたと思う。また、堺国際クリテリウムでは、レースをコントロールし、結果的に優勝できて満足している」

――第2ステージ以降の戦術は?

 「ツアー・オブ・ジャパンにおいて、勝敗を大きく分けるのは富士山(第4ステージ、23日開催)だ。山岳で勝負するような選手を揃えているわけではないが、コンティがどこまで走ることができるかを見てみたいと思っている。彼はネオプロ(プロ初年度)だが、4月下旬のツアー・オブ・ターキーでも良い働きを見せ、高い評価を受けている選手だ。他の選手については、富士山以外のステージで勝利を狙わせたい」

――来日以降、ポッツァートのレース内外におけるファンサービスや真摯な姿勢が、日本のファンや関係者を魅了している

 「サイクルロードレースは、ファンや、チームを支えてくれるスポンサーのためのものでなければならない。周りの人たちを満足させてこそ、ライダーは報酬を得るべきだ。その意味で、ポッツァートは責任感が非常に強い選手。ほかの選手もそれを見習うべきだ。疲れていたり、思うような走りができない、レース前でナーバスになっている、などの理由でサービスを疎かにする選手も中には存在するが、ポッツァートに関してはそのようなことが一切ないと言える」

◇      ◇

各チームは軽めのライドで調整

 TOJに出場している各チームや大会関係者はこの日、第1ステージの舞台となった大阪府堺市から、20日に第2ステージが行われる岐阜県美濃市へと一斉に移動した。選手たちは到着後、休息もそこそこに、試走や調整を兼ねたライドへと向かった。

出場チーム中、最も早い時間に試走を開始したのはCプロジェクト出場チーム中、最も早い時間に試走を開始したのはCプロジェクト
ブリヂストン アンカー サイクリングチームはフランス人選手を中心とした布陣。内間康平(最後尾)は、カメラに向かってVサインブリヂストン アンカー サイクリングチームはフランス人選手を中心とした布陣。内間康平(最後尾)は、カメラに向かってVサイン

 各チーム午前中に堺を出発。国内チームはチームカーで、海外チームはバスで美濃へ向かい、昼頃に現地入りした。昼食は地域の味に舌鼓を打った。

 その後、早いチームは午後2時前にライドを開始。海外チームの多くはホテルで一旦くつろぎ(昼寝をしていた選手が多いとか)、午後3時過ぎにはライドへ向かった。ホテルを出発した選手たちは、まず第2ステージのコースを試走。数周回走ったのち、チームごとに定めたルートで調整した。

宇都宮ブリッツェンのスプリンター・大久保陣(前列右)は、第2ステージ優勝候補の1人だ宇都宮ブリッツェンのスプリンター・大久保陣(前列右)は、第2ステージ優勝候補の1人だ
チームUKYO。土井雪広(前列右)はカメラに向かって笑顔チームUKYO。土井雪広(前列右)はカメラに向かって笑顔

 この日のライドは、コンディションを整えたり、疲労を回復する意味合いが強い。前日のクリテリウムと短距離TTによる体へのダメージだけではなく、美濃への移動で体に溜まった疲労も取り除き、可能な限りフレッシュな状態で第2ステージへと臨むためのものだ。どのチームも低めの出力、また軽めのギアで流した。ライド時間はチームごとに異なるが、おおむね1〜2時間程度だったようだ。

ヴィーニファンティーニ・NIPPOのメンバーはリラックスムード。宮澤崇史(前列右)が美濃ステージを狙うヴィーニファンティーニ・NIPPOのメンバーはリラックスムード。宮澤崇史(前列右)が美濃ステージを狙う
23歳未満の選手で構成される日本ナショナルチームは、思い思いの調整。高強度のトレーニングをこなした選手も23歳未満の選手で構成される日本ナショナルチームは、思い思いの調整。高強度のトレーニングをこなした選手も

 選手たちはみなリラックスした様子。記者がカメラを向けると笑顔で応じる選手や、ポーズを決める選手も。翌20日からハードなレースが再開されるが、心身ともに充実した状態でスタートラインに立つことだろう。

ドラパック プロサイクリングは、第2ステージからリーダーチームとしての役割が待ち受けるドラパック プロサイクリングは、第2ステージからリーダーチームとしての役割が待ち受ける
選手が宿泊するホテルには、チームごとにメカニックブースが設けられる選手が宿泊するホテルには、チームごとにメカニックブースが設けられる

◇      ◇

 20日に行われる第2ステージは、岐阜県美濃市・旧今井家住宅前をスタートし、4kmのパレード走行を経て周回コースへと向かう。1周目は11.6km、2周目以降は21.3kmを7周回する合計160.7km。途中、山岳ポイントが設けられるが、全体的に高低差は少なく、スプリンターでも勝負できるコースだ。また、昨年は逃げ切りが決まっており、選手・チーム間の駆け引きも見どころだ。各チームの思惑がはっきりするステージと言えるだろう。

(写真・文 福光俊介)

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