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ツアー・オブ・ジャパン2014 第1ステージ堺ステージの個人TTでクラークがコースレコードを記録 ドラパックがワン・ツー、ポッツァートは3位

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 大阪・堺で開幕したツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は18日午後、第1ステージの個人タイムトライアル(2.65km)が行われ、ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル サイクリング)がコースレコードを記録して優勝。チームメイトのジョーダン・ケルビー(オーストラリア)もこれに続き、ドラパックが初日にワン・ツーを決めた。3位には、今大会で最も注目を集めているフィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ)が入った。

3分14秒台の驚異的なコースレコードで優勝したウィル・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)3分14秒台の驚異的なコースレコードで優勝したウィル・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)
スタート前のチームピットには観客が群がるスタート前のチームピットには観客が群がる
チームカーにはポストカードなど、チームグッズが置かれるチームカーにはポストカードなど、チームグッズが置かれる
ローラーでウォーミングアップをする選手たちローラーでウォーミングアップをする選手たち

 レースは、午前中に行われた堺国際クリテリウムと同じく大阪府堺市の大仙公園周回コースで行われ、各選手が30秒ごとにスタートして1周の速さを競った。高低差はほとんどないが、道幅が狭く、鋭角コーナーもあるため、スピードとバイクコントロールが求められる。ここ数年は雨のレースが続いたが、今年は晴天に恵まれ、路面コンディションも良好だ。

各選手が30秒間隔でスタート。台の上でスタンバイする藤岡克磨(Cプロジェクト)各選手が30秒間隔でスタート。台の上でスタンバイする藤岡克磨(Cプロジェクト)
選手はスタート前に自転車のポジションチェックを受ける選手はスタート前に自転車のポジションチェックを受ける
レース前半に好タイムを記録した阿部‎嵩之(宇都宮ブリッツェン)。一時は暫定トップにレース前半に好タイムを記録した阿部‎嵩之(宇都宮ブリッツェン)。一時は暫定トップに

 レースでは序盤から3分20~30秒の好タイムがコンスタントに記録され、いつ3分20秒を切る選手が現れるかが焦点となった。そして、60番スタートのジャック・ベッキンセール(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム)がついに3分19秒13のタイムをマーク。その次にゴールしたケルビーは3分17秒01と、タイムをさらに大きく更新した。

最初に3分20秒を切り、4位に入ったジャック・ベッキンセール(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム)最初に3分20秒を切り、4位に入ったジャック・ベッキンセール(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム)
一気に17秒台のタイムでトップに躍り出たジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)一気に17秒台のタイムでトップに躍り出たジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナルサイクリング)

 その後、トップタイムを更新する選手が現れないまま最終グループの有力選手たちが出走台へ。そこで輝きを放ったのがクラークだった。力強い走りでゴールラインを通過すると、時計は3分14秒09でストップ。堂々たるコースレコードで首位に躍り出た。続いてスタートしたポッツァートも実力を発揮したものの、3分19秒12とトップには届かず。この瞬間、クラークの優勝が決まった。

最終走者のポッツァートは3位と好タイム最終走者のポッツァートは3位と好タイム
ゴール直後の上位3人。(左より)優勝のクラーク、2位のケルビー、3位のポッツァートゴール直後の上位3人。(左より)優勝のクラーク、2位のケルビー、3位のポッツァート

 2年前のTOJ第1ステージでも、個人タイムトライアルを制したクラーク。ゴール後は「コースは自分に合っている。タイムトライアルは得意だから勝ちを狙っていた」とコメントした。また、2位のケルビーもTTスペシャリストで、今年のオーストラリア選手権アンダー23(23歳以下)の個人タイムトライアルを制している実力者。多くの有力選手を輩出するオーストラリア勢が、まずは総合の上位につけた。

 日本勢の最高位は、昨年の第1ステージで優勝した西谷泰治(愛三工業レーシング)。最終グループで出走して3分21秒40をマークし、一時は暫定4位につけたが、最終的に7位まで順位を落とした。西谷は「20秒を切れるかと思ったが、最後の伸びが足りなかった。6位以内に入れず厳しい」と話し、ステージ6位以内に与えられるUCIポイントを逃したことに悔しさをにじませた。

第1ステージを制し、自動的に個人総合トップのグリーンジャージを獲得したクラーク第1ステージを制し、自動的に個人総合トップのグリーンジャージを獲得したクラーク
新人賞(U23)はステージ2位のケルビーが獲得。オーストラリアのU23・TTチャンピオンだ新人賞(U23)はステージ2位のケルビーが獲得。オーストラリアのU23・TTチャンピオンだ
クラークはポイント賞ジャージも獲得したクラークはポイント賞ジャージも獲得した
昨年堺ステージ優勝の西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)は7位昨年堺ステージ優勝の西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)は7位
日本人最高順位だが、UCIポイントに惜しくも届かなかった日本人最高順位だが、UCIポイントに惜しくも届かなかった

 大会は19日の移動日を挟んだ、20日に第2ステージが岐阜県美濃市で行われる。山岳ポイントが設けられているものの、全体的に高低差は少なく、スプリンターでも勝負できるコースだ。逃げ切りを狙う選手とスプリンターチームとの駆け引きに注目したい。

(文 福光俊介・写真 米山一輝)

第1ステージ結果
1 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分14秒09
2 ジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分17秒01
3 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ) 3分19秒12
4 ジャック・ベッキンセール(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) 3分19秒13
5 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) 3分19秒38
6 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) 3分21秒13
7 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム) 3分21秒40
8 アンドレア・パリーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) 3分21秒63
9 テイラー・ガンマン(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) 3分22秒18
10 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 3分22秒70

個人総合順位
1 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 3分14秒
2 ジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) +3秒
3 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ) +5秒
4 ジャック・ベッキンセール(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) +5秒
5 ブレントン・ジョーンズ(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) +5秒
6 ヴァレリオ・コンティ(イタリア、ランプレ・メリダ) +7秒
7 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム) +7秒
8 アンドレア・パリーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +7秒
9 テイラー・ガンマン(オーストラリア、アヴァンティ レーシングチーム) +8秒
10 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) +8秒

ポイント賞
1 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 10pts
2 ジョーダン・ケルビー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル) 9pts
3 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ) 8pts

チーム総合順位
1 ドラパック プロフェッショナルサイクリング 9分53秒
2 アヴァンティ レーシングチーム +7秒
3 ランプレ・メリダ +8秒

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