2年7カ月、944日間の一人旅「貧しくても、もてなしの心」 自転車で42カ国を走破した埼玉・川越の山口さんが帰郷報告

  • 一覧

 自転車でアジア、ヨーロッパ、アフリカ大陸約4万8600kmを横断した埼玉県川越市在住の元貿易会社員、山口健太さん(32)が帰国し、同市役所で15日、帰郷会見を行った。2年7カ月、944日間で訪れた国は42カ国。テントで野宿し、危険地帯では軍や警察の検問所で宿泊。アフリカゾウに襲われかけ、強盗のような集団にも遭遇した。貴重な経験は今後の人生の得難い糧となった。(産経新聞さいたま総局 石井豊)

タンザニアでの昼食で、現地の人と交流する山口健太さん(右) <山口さん提供>タンザニアでの昼食で、現地の人と交流する山口健太さん(右) <山口さん提供>
42カ国を自転車で旅したパスポートを見せる山口健太さん =5月15日、川越市役所42カ国を自転車で旅したパスポートを見せる山口健太さん =5月15日、川越市役所

 アメリカ留学中の2009年、西海岸で自転車の旅の途中、世界を自転車で旅するサイクリストたちと出会った。刺激を受けて自転車での単独大陸走行を決意。帰国後、貿易会社で働き約260万円の資金をため、11年10月、マウンテンバイクでインドネシア・バリ島を出発した。

 「船は利用しても車は使わず、自転車のわだちをつなぐルールを決めた。食事や寝る場所もローカルなところにこだわった」

 タイ、中国を抜け当初の目的地トルコ・イスタンブールに12年12月に到着。途切れず続く自転車のわだちを振り返り、ヨーロッパ、アフリカまで継続を決意。大寒波を受けオーストラリアで避寒し、イスタンブールから旅を再開した。アフリカではギニアビサウまで南下後、治安の悪化を受け「生きて帰ってこそ」と空路ケニアに飛び、南アフリカ・喜望峰を目指し、今月1日ゴールインした。

自転車旅行中、セネガルで民泊し、現地の人と交流する山口健太さん <山口さん提供>自転車旅行中、セネガルで民泊し、現地の人と交流する山口健太さん <山口さん提供>
自転車旅行中、ギニアビサウで民泊し、現地の人と交流する山口健太さん <山口さん提供>自転車旅行中、ギニアビサウで民泊し、現地の人と交流する山口健太さん <山口さん提供>
最終目的地の南アフリカ・喜望峰に到達 <山口健太さん提供>最終目的地の南アフリカ・喜望峰に到達 <山口健太さん提供>

 自転車の旅は多くの人と身近に接し人情に触れた。家庭に招かれて食事をごちそうになり、泊めてもらうことも少なくなかった。危険な目にもあった。中国四川省などで何度も大型犬に襲われる。カフカスなどの冬季走行はギアが凍り付き、凍傷寸前に。自転車のホイールにひびが入り、押して歩いたこともあった。

 山口さんは「どの国も貧しくとも旅人をもてなすホスピタリティーがあり、幸せそうな生活をしていた。海外に出ることを心配する人もいるだろうが、一歩踏み出してほしい」とエールを送っている。

MSN産経ニュースより)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ツーリング

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載