工具はともだち<47>自転車のケーブルやワイヤーのカットにふさわしいニッパ 刃物系工具の選び方

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KTCの刃物系工具代表「ニッパ」KTCの刃物系工具代表「ニッパ」

 5月になって急に気温が上昇してきました。暑い季節に近づいた感じがしますね。イタリアでは、ジロ・デ・イタリアが行なわれています。単身渡欧して数年となるメカニックの知人も、チームに帯同しながらメンテナンスの続く毎日を送っているのだそうです。

 今回紹介する工具は、刃物系。前回の記事に登場したプライヤーの仲間に属する製品で、ワイヤーカッタやニッパなどがその部類に含まれます。

自転車のワイヤーカットもお任せ

 切るといった行為には様々ありますが、自転車に関しては、シフトやブレーキなどのケーブル・ワイヤーのカットが挙げられます。クルマや二輪などでは、電気関係の配線などでも使用されているのは、ご存知のとおり。

 カットする対象は線の太さ、材質など、非常に多岐にわたっています。このすべてに対応すべく、我々の工具類も、用途に応じた刃物類をご用意しています。

ニッパの刃先の特徴ニッパの刃先の特徴

 まずは、ご存知の方も多いかと思います、ニッパ(ニッパーと伸ばす場合もあるようです)。先端が、刃物形状になっており、そこでワイヤー類を切断することができます。ニッパは、導線などの軟線の切断に向いている軟線用と、ピアノ線などの硬線や太い線に向いている硬線用が存在します。樹脂などの被覆線中のワイヤーを切断することなく、被覆のみをはがすことができる皮むき用の穴が配されているものが、メジャーになってきています。

一本二役のニッパ

 KTCのニッパは、軟線と硬線の両方を一本で作業できるように歯先の角度を少し工夫しました。先端では軟線向き、根元は硬線向きといった仕様で、ユーザーがあまり多くの種類の工具を揃えなくても済むように配慮をしています。

 ニッパを選ぶ際に重要なポイントは、切断能力です。その工具がどの程度の太さ、材質のワイヤーを切ることができるかを確認し、それに適した大きさやタイプを選んでください。自転車のシフト用ケーブルのインナーワイヤーは、1.1~1.6mm程度のものがよく使われているようですので、硬線の切断能力がそれ以上あるものを選択するようにしましょう。

 工具が持つ切断能力以上のものに誤って使ってしまうと、カットできないだけでなく、歯先の破損に繋がりますし、破損した破片でケガや車両のキズにも繋がってしまう恐れがあります。特に注意してください。

KTCエンドニッパKTCエンドニッパ
KTC板ニッパKTC板ニッパ

 そのほかの関連製品として、プリント基板のリード線に向いている弱電用の板ニッパ、突起している釘などを切断してしまうエンドニッパなども用意されています。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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