ジロ・デ・イタリア2014 第5ステージディエーゴ・ウリッシが上りスプリントを制覇 マシューズがマリアローザを守る 新城が落車

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 ジロ・デ・イタリア第5ステージは14日、タラントからヴィッジャーノまでの203kmで実施。今大会最初の中級山岳ステージは、29選手による上りスプリントをディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)が制した。自身ジロ通算2勝目。個人総合首位のマリアローザはマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が守っている。日本人選手は新城幸也がレース途中に落車するアクシデントがあったが、別府史之とも、後方のグループでゴールしている。

区間優勝を果たしたディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)区間優勝を果たしたディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)

 今年のジロは開幕地アイルランドから雨の中のレースが続いているが、このステージも天気が目まぐるしく変わるなかで進行した。

 この日の逃げは11人。ベン・スイフト(イギリス、チーム スカイ)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール)、タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ)といったスプリンターが加わった。70.7km地点の中間スプリントはその3人がポイント争い。ここはスイフトがトップで通過している。

レース中盤のエスケープグループレース中盤のエスケープグループ

 逃げ集団は最大で5分のリードを築いたが、メーン集団が落ち着いてタイム差をコントロール。中盤からは3分前後の差を保ちながら、追いつくタイミングをうかがう。その間、138.4km地点の3級山岳ポイントは、逃げ集団に入っていたミゲルアンヘル・ルビアノ(コロンビア、コロンビア)がトップ通過している。

 この日のゴール地であるヴィッジャーノは、4級山岳山頂ゴール。終盤に登場する2つの上りに向けて、メーン集団が少しずつペースを上げ始める。一方の逃げグループは、ビョルン・トゥーラウ(ドイツ、チーム ヨーロッパカー)を中心に4選手が先行を開始。吸収されまいと粘りの走りを展開する。

 しかし、先頭のポジション争いを激化させるメーン集団の勢いに勝ることができず、残り10kmを目前に逃げは全員吸収されてしまった。メーン集団では追撃態勢に入ってから数回落車が発生。その影響もあり、ゴールを目指す人数が少しずつ絞られていく。

チームカーまで下がって監督と話をするポイントリーダーのブアニチームカーまで下がって監督と話をするポイントリーダーのブアニ
集団内で列車を作るFDJ.fr(エフデジ ポワン エフエル)集団内で列車を作るFDJ.fr(エフデジ ポワン エフエル)

 最終局面に向けてペースアップする集団から、下りを利用してアタックしたのはジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア、オメガファルマ・クイックステップ)。残り9kmからの仕掛けはレースを活性化させるには十分な動きとなった。一時は集団に対し30秒近い差をつけたが、残り5kmを切ってチーム カチューシャが中心となって追撃。最後の上りに入ってからも必死に逃げていたブランビッラだったが、ラスト1.3kmで集団に飲み込まれてしまった。

 いよいよゴールへ。ダニエル・モレノ(スペイン、チーム カチューシャ)の牽引で集団は縦長に。エースのホアキン・ロドリゲス(スペイン)を好ポジションへと導く。それに続くのは、ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレック ファクトリーレーシング)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チーム スカイ)ら。マリアローザのマシューズもステージ優勝に加わる構えだ。後方からはカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)も上がってきた。

 そしてスプリント開始。ここで大きく伸びたのはウリッシだった。一度は先頭に出たアレドンドやエヴァンスを難なくパスすると、ライバルを置き去りにしてゴールへ。最後は2位以下に1秒差をつけ優勝を決めた。

 2位にはエヴァンス、3位はアレドンド。総合優勝候補も次々と上位フィニッシュし、来たる勝負のときに向け足慣らしは完了したようだ。また、マリアローザはステージ優勝争いに加わったマシューズが堅守。総合2位のチームメート、ピーテル・ウイーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)に14秒のリードを持って、続くステージに臨む。

スタート前の別府史之と新城幸也スタート前の別府史之と新城幸也

 日本勢2選手は終盤の集団落車による分断の影響もあり、後方の集団でゴール。別府史之(トレック ファクトリーレーシング)は6分12秒遅れの105位、新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は10分33秒遅れの138位でレースを終えている。また、新城は途中で落車に見舞われているが、大きな影響なくゴールしている。

 15日の第6ステージも中級山岳ステージ。ラスト9kmからゴールに向かっての上りが始まる。中盤にかけて平坦であるため、ハイスピードで最後の上りに突入することが予想される。主催者発表の難易度こそ「2」となっているが、数字以上に難しいコースと言えるだろう。

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第5ステージ結果
1 ディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) 5時間12分39秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMC レーシングチーム) +1秒
3 ジュリアン・アレドンド(コロンビア、トレック ファクトリーレーシング)
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファルマ・クイックステップ)
5 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
6 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
7 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、チーム カチューシャ)
8 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム)
9 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール ラモンディアル )
10 ナイロアレクサンデル・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)
105 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +6分12秒
138 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +10分33秒

個人総合(マリアローザ)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 17時間41分23秒
2 ピーテル・ウイーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +14秒
3 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMC レーシングチーム) +15秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、オメガファルマ・クイックステップ) +19秒
5 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +26秒
6 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、チーム スカイ) +35秒
7 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、ティンコフ・サクソ) +37秒
8 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、アスタナ プロチーム) +41秒
9 ダリオ・カタルド(イタリア、チーム スカイ) +49秒
10 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +52秒
90 別府史之(日本、トレック ファクトリーレーシング) +7分14秒
131 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +12分34秒

ポイント賞(マリアロッソパッショーネ)
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール) 119pts
2 ナセル・ブアニ(フランス、エフデジ ポワン エフエル) 115pts
3 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック ファクトリーレーシング) 106pts

山岳賞(マリアアッズーラ)
1 マールテン・チャリンギ(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) 12pts
2 ミゲルアンヘル・ルビアノ(コロンビア、コロンビア) 9pts
3 ヨナタンアレハンドロ・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットーリ) 4pts

新人賞(マリアビアンカ)
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 17時間41分23秒
2 ラファウ・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ) +26秒
3 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) +52秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 52時間16分05秒
2 オリカ・グリーンエッジ +7秒
3 チーム スカイ +19秒

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