黒枝士揮と小石祐馬が強力アシスト東欧のステージレースでNIPPOのグロスがステージ2連勝 TOJは宮澤崇史中心の布陣で参戦

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 東欧4カ国を舞台に、4月29日から5月4日にかけて開催されたU23(23歳未満)カテゴリーの6日間ステージレース「カルパチアクーリエレース(ポーランド、UCI2.2 U23)」で、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザに所属するルーマニア人スプリンター、エドワード・グロスが、第5、第6ステージで2連勝を果たした。これでシーズン4勝目を挙げたチームは、5月18日から開催される「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」に、宮澤崇史を中心としたメンバーで臨む。

第5ステージのスプリントで勝利したエドワード・グロス(ルーマニア、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)第5ステージのスプリントで勝利したエドワード・グロス(ルーマニア、ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)

3人で戦ったNIPPO 黒枝と小石がアシストしてグロスが勝利

 5月3日、気温10℃を下回る厳しいコンディションで開催された第5ステージ。ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザは5選手でエントリーしていたが、この日体調不良によりダニエル・パウルス(オーストリア)が出走せず、そしてキム・マニウッソン(スウェーデン)も途中棄権したため、エースで総合2位につけるエドワード・グロスと黒枝士揮、小石祐馬の3選手のみで戦う状況になってしまった。

ゴール後、チームメートの黒枝士揮(右)と抱き合うグロスゴール後、チームメートの黒枝士揮(右)と抱き合うグロス

 143kmで争われたこのステージでは、決定的な逃げはできず、アタックがかかってはリーダーチームが潰す展開で進んだ。しかし終盤、小石がラスト15kmまで続いた逃げに入り、メーン集団が彼らを吸収してからは、次々にかかるアタックに黒枝が反応。最後は集団スプリントをエースのグロスが制し、わずか3人ながらチーム一丸となった働きで念願のステージ優勝をもぎ取った。

エドワード・グロスのコメント
「チームがよく働いてくれて、そこから勝利できたことを嬉しく思っている。連日、ステージ優勝まであとわずかという結果だった。今日の勝利はこれまでのステージの集大成だと思う。今日のステージ優勝を機に、また明日も頑張りたい」

黒枝士揮のコメント
「グロスの勝利はとても嬉しかった。今日のステージでチームメートが2人、レースをやめてしまったけれど、明日の最終日もチームが勝てるように、3人で力を合わせて頑張りたい」

小石祐馬のコメント
「チームメートがわずか3人という状態だったので、チームオーダーは常にグロスの近くにいることだった。しかし、最後の局面でグロスに“逃げていいよ”と言われた。逃げに乗れて、また結果的にそれがグロスのステージ優勝につながって良かった」

 ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザにとって、この日の勝利がサーキット・デ・アルデンヌでのステージ2勝に次ぐ、シーズン3勝目。アンダー23の若い選手だけで掴んだ勝利は大きな価値がある。グロスはポイント賞トップ、総合順位でもトップとの差を14秒まで縮めて、最終ステージの総合逆転を狙う。

グロスがステージ2連勝 総合優勝には惜しくも届かず

 最終となる第6ステージは148km。ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザは前日に引き続き3選手で挑む。晴天に恵まれたものの気温は10℃以下、冷たい風が吹き付けるなかでのレースとなった。

 前半の平坦区間では横風が吹き、十数人の先頭グループが形成されるものの、6つの連続したカテゴリー山岳を越えていくなかで先頭グループは崩壊。この日も集団スプリントの展開となり、グロスが圧倒的な力をもって先頭でフィニッシュラインを越えた。

最終ステージでもスプリントで勝利。2連勝を飾ってポイント賞ジャージも獲得最終ステージでもスプリントで勝利。2連勝を飾ってポイント賞ジャージも獲得
3人のみで戦って2連勝を獲得。(右から)黒枝士揮、エドワード・グロス、小石祐馬3人のみで戦って2連勝を獲得。(右から)黒枝士揮、エドワード・グロス、小石祐馬

 グロスはこれによりボーナスタイムを10秒獲得したものの、総合順位逆転には4秒及ばず、総合2位でレースを終えた。しかし、タイムトライアルステージで6位、それ以外のステージではすべて表彰台に乗るなど、実力の高さをアピールする大会となった。

エドワード・グロスのコメント
「価値のある勝利だった。今日のステージはとても厳しいものだったけど、勝てたことをとても嬉しく思っている。2人の日本人チームメートに感謝したい。ゴールでは後続のメイン集団から先行し、タイム差を奪ったようにも思えたけれど、ルール上集団ゴールとなってしまい、総合順位で逆転ができなかったことは残念だ。けれども、この結果とともに家に帰れることは本当に嬉しい。自分たちは今大会の最初から最後まで、レースの主導権を握れたと思う」

ツアー・オブ・ジャパンは宮澤崇史が中心に

 シーズン4勝目を挙げたヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザは、5月9日〜11日に引き続きポーランドで開催されるスラキエム・グロフ・ピアストフスキフ(UCIヨーロッパツアー2.1)に参戦し、その後はチームにとって重要な大会となるツアー・オブ・ジャパン(5月18日〜25日、UCIアジアツアー2.1)への参戦を控える。TOJでは宮澤崇史を中心とした6人のメンバーを予定。チーム一丸となって勝利をめざして戦う。

ツアー・オブ・ジャパン出場メンバー(最終的にこの中から6選手が出走)
●宮澤崇史
●アレッサンドロ・ビソルティ(イタリア)
●グレッガ・ボレ(スロベニア)
●ピエールパオロ・デネグリ(イタリア)
●アレッサンドロ・マラグーティ(イタリア)
●ウィリー・シミット(南アフリカ)
●秋丸湧哉
●エドワード・グロス(ルーマニア)
●黒枝士揮

(写真 田中苑子 / レポート ヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザ)

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