本場ヨーロッパを意識した東海地方のシリーズ戦AACAカップ第7戦はシエルヴォ奈良の水野恭平が制す 雨中のレースで40kmを独走

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 東海地方を中心に、本場ヨーロッパのロードレースを意識したシリーズ戦として開催されている「COUPE DE AACA」(AACAカップ)の今シーズン第7戦が、岐阜県海津町の国営木曽三川公園で4月29日に開催された。雨の中行われたトップカテゴリーを制したのは水野恭平(シエルヴォ奈良MITATA-MERIDA)。AACAカップ初参戦の水野は、約40kmを独走して初勝利を飾った。

40kmを独走した水野恭平(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)、最後は余裕のガッツポーズでゴールイン40kmを独走した水野恭平(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)、最後は余裕のガッツポーズでゴールイン

 第7戦は天候にこそ恵まれなかったが、レースは前へ前へと展開するエキサイティングな展開となり、観客を沸かせた。今大会より周回距離が以前の3kmから5kmに伸びたことで、クリテリウム的な要素が薄まり、より複雑なロードレースの展開が予想されたが、参加選手は期待以上に積極的に動いた。

序盤からアタックの攻防

 悪天候のため、トップカテゴリーの出走者は20人弱。約5.1kmの周回コースを12周、61.2kmで争われた。イナーメ信濃山形、シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダが複数名の出走だが、その他は全て単独での参加となる。

 レース序盤からアタックが掛かり、選手たちの走りは雨風をものともしない様子。観客は長良川サービスセンター内で雨をしのぎながら、伴走車からのユーストリーム実況生中継を観戦した。

 前半は人数をそろえるイナーメ、シエルヴォを中心に、互いのアタックを潰し合う展開。4周目に根井悟(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)のアタックからのカウンターで、水野恭平、水野貴行(ともにシエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)、筧五郎(イナーメ信濃山形)の3人が抜け出すことに成功した。

水野恭平が独走体制に

独走となった水野恭平(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)独走となった水野恭平(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)

 逃げとメーン集団のタイム差は僅か。3人は協調して集団との差を広げるかと思いきや、水野恭兵がゴール前の坂の直前でアタック。筧と水野貴行を置き去りにして、独走を開始した。レース全体の1/3地点、ゴールまでまだ40kmを残す中での独走は、無謀とも思われる攻撃だ。筧と水野貴行は協調が取れず、いったん集団へと戻った。

 しかし集団のペースも落ち着くことがない。終始アタックと牽制を繰り返し、ペースの上げ下げが激しいまま進む。足を削られた選手が一人、また一人と集団から脱落していくサバイバルレースに。自分のペースで踏み続ける先頭の水野との差は、最大で33秒ほどにまで開いた。

筧五郎の追走

先頭を追う3人。(前から)筧五郎(イナーメ信濃山形)、栂尾大知、水野貴行(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)先頭を追う3人。(前から)筧五郎(イナーメ信濃山形)、栂尾大知、水野貴行(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダ)

 レース後半、集団から追い打ちをかけるように栂尾大知、水野貴行、根井悟のシエルヴォ3人が連なってアタック。これに唯一反応できたのがイナーメの筧だ。4人から根井が遅れ、レースは先頭を逃げる水野恭兵、それを追う筧、栂尾、水野貴行の3人という体制に。

 前を逃げるチームメートのため、追走3人のうちシエルヴォの2人は積極的にペースを上げない。これを嫌った筧が、ゴール前の坂を使ってアタック。水野貴行が遅れ、筧の追走は先頭の水野恭兵にあと12秒差まで迫ったが、ここでついに筧が力尽き、万事休す。水野の逃げ切りが確定した。

 水野は最終的に後続に1分差をもって余裕のゴール。2位争いは筧、栂尾、追い付いた水野貴行でのスプリントを、孤軍奮闘した筧が制した。

アグレッシブなレースを目指すシリーズ戦

 本場ヨーロッパのような「勝つこと」を意識したアグレッシブなレースを目指すAACAカップでは、東海地方で頻繁にレースを開催し、実戦の場を数多く提供している。今シーズンは現時点で、8月の第15戦まで開催が決まっており、年間では20戦以上を開催する予定だ。

レポート 加藤康則(KINAN AACA)

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