高原の地形を生かした16kmの周回コース栃木・那須町で2015年6月に全日本選手権ロード開催へ 地元の招致実る

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 サイクルロードレースの日本チャンピオンを決める2015年の「第84回全日本自転車競技選手権大会ロードレース」が、来年6月27、28両日に栃木県那須町で開催されることが決まった。地元関係者によると、月内にも正式発表する方向で最終調整している。

大分県で開催された昨年の全日本ロード。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)と土井雪広(チームUKYO)が白熱した争いを展開した =2013年6月23日(米山一輝撮影)大分県で開催された昨年の全日本ロード。新城幸也(左、チーム ヨーロッパカー)と土井雪広(チームUKYO)が白熱した争いを展開した =2013年6月23日(米山一輝撮影)

 全日本ロードは日本自転車競技連盟(JCF)が主催するレースで、開催地は毎年公募され、複数の自治体によって争われている。那須町は今年2月、2015年開催に向けて立候補していた。すでにJCFから開催地決定の通知を受けたという。

 関係者によると、那須町は一周16kmの周回コースを設けるよう提案しており、開催決定通知を受けて行政当局や栃木県警がコース設定などについて協議に入った。エリート男子は例年、200~250kmの距離で争われる。

 今年(2014年)の全日本ロードは6月28、29日に岩手県八幡平市で開かれる。

自転車で地域活性化、一気に加速

 那須地域では昨年、Jプロツアーチーム「那須ブラーゼン」が設立されたのをはじめ、ロングライド大会を開催するなど自転車を通じた地域活性化が進められている。来年の全日本ロード開催は、この取り組みを飛躍的に加速する一大イベントとなりそうだ。

昨年、初開催された「那須岳ヒルクライムレース」で一斉にスタートする参加者 =2013年7月6日(伊沢利幸撮影)昨年、初開催された「那須岳ヒルクライムレース」で一斉にスタートする参加者 =2013年7月6日(伊沢利幸撮影)

 那須町では、地元の企業や観光協会が中心になって2011年にサイクリング大会「那須高原ロングライド」を初開催。約800人を集め、翌年の第2回は1400人、昨年の第3回には2400人とエントリー数を大きく伸ばしてきた。また昨年には「那須岳ヒルクライムレース」も初開催するなど、自転車イベントの開催実績を着々と積み重ねてきた。

 全日本ロードをめぐっては、かつて那須町が2013年大会の開催を目指して12年に立候補したものの、その時は落選。13年大会は大分県で開催された。那須町では、昨年は立候補を見送って開催方法などを慎重に検討。今年2月、満を持して2度目の立候補を届け出て、見事に開催を射止めた。町関係者は「今回の立候補提案書では、地元でのイベント開催の経験を生かし、コースや運営方法などすべてを見直した」と胸を張る。

 今後は開催費の調達等が課題となり、町当局は予算確保を迫られるが、「全日本クラスのスポーツ大会は、何回手を挙げても開催できるかどうか。今回は大きなチャンス」(関係者)と意気込む。高久勝町長自身が熱心なサイクリストといい、来年6月の本番を目標に、さらなる地域活性化を目指す構えだ。

 栃木県では県都・宇都宮市で毎年、国際レース「ジャパンカップ」が開催されているほか、同市を本拠地とするJプロツアーチーム「宇都宮ブリッツェン」も活躍。県内を舞台に2、3年後の開催が検討されている本格的なステージレース「ツール・ド・とちぎ」構想もあり、全県を挙げてサイクルスポーツ振興が進んでいる。

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