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はらぺこサイクルキッチン<10>北米最大級のイベント「シーオッタークラシック」で最新補給食事情をリサーチ! 身体や環境想いの製品群

by 池田清子 / Sayako IKEDA
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最新補給食事情をレポートします! こちらは「Nuun Hydration」のブース最新補給食事情をレポートします! こちらは「Nuun Hydration」のブース

 北米最大とも言われているサイクリングイベント「SUBARUシーオッタークラシック2014」(4月10日~13日)へ行ってきました。イベントでは、レースに出場した夫・池田祐樹選手のサポートだけでなく、空き時間に様々なブースをまわれることも大きな魅力。会場には約350ものブースが軒を連ね、当然、ニュートリション(栄養補給製品)関連の企業も集結していました。さっそく、今年の補給食の傾向を探るべく巡った各ブランドのリサーチ結果をレポートします。

補給食ブランドに見られた4つのキーワード

サンプルの数々。他にもたくさんいただきましたサンプルの数々。他にもたくさんいただきました

 ニュートリション系の出展は13ブランドほど。まだ日本に入ってきていないブランドも多数ありました。試食だけでなくサンプルをもらえますし、商品に関して直接スタッフに聞くことができるので、1度に様々な情報を得られます。

 全体としては、「オーガニック」「グルテンフリー」「女性向け」「シンプル」が今年のキーワードだと感じました。自転車レースの会場だからなのかもしれませんが、身体をがっしりとつくるために飲むような「プロテインで筋肉倍増!」という製品があったのは1社だけ。身体により負担が少なく、健康的に続けられるような製品が多く、パッケージもシンプルで清潔感があり、明るいイメージのデザインをよく目にしました。

 興味深いことに、製造方法においても、環境に優しく自然に寄り添うように心がける傾向にあるようでした。また、身体に負担が少ない方向へシフトしているのは、自転車をはじめヨガ、その他のアウトドアスポーツなどを幅広く楽しむ人が増えたことから、補給の手軽さや、回復を高める機能が求められているようです。時代の流れなのかもしれませんね。

会場の「マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ」にブランドが集結=米カリフォルニア州・モントレー会場の「マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ」にブランドが集結=米カリフォルニア州・モントレー

身体や環境に優しく進化する注目の新製品

 それでは、特に印象が強かったブランドから紹介します。

「COCO Hydro」のココナッツウォーターは注目度大「COCO Hydro」のココナッツウォーターは注目度大

 まず私が注目したのは、ココナッツが持つパワーを生かしたオーガニック製品のドリンク「COCO Hydro」(ココ ハイドロ)。ココナッツシュガーからスタートした会社が、「ココナッツには天然の電解質が含まれているので、人工的に添加する必要がない」と製品化に乗り出し、1年前に発売されました。

 ココナッツは、オイルとして私も料理に取り入れ始めたので興味がありました。日本でもココナッツウォーターが発売されて人気が高まっているので、ココ ハイドロは注目の製品です。粉末を水に溶かしたドリンクは、すっきりとした飲み味でした。運動時以外にもいいかもしれません。

 「Honey Stinger」(ハニースティンガー)からは、子供向けグミとワッフルが新登場。サイズが通常よりも小さく、カロリーも低いとのこと。ありそうでなかった! こちらもオーガニック製品で、かわいいパッケージが新鮮でした。

「Honey Stinger」の試食。手前4つが子供向け製品「Honey Stinger」の試食。手前4つが子供向け製品
「OSMO Nutrition」は飲んでいて飽きない味。女性用は嬉しい!「OSMO Nutrition」は飲んでいて飽きない味。女性用は嬉しい!

 ドリンクのみを扱う比較的新しいブランド「OSMO Nutrition」(オズモ ニュートリション)からは、女性専用の製品が新発売。「女性は小さい男性ではないのよ」というキャッチコピーが目を引くドリンクは、生理によって失われるカリウムとマグネシウムがより多く含まれています。また、男性よりも基礎体温が高い女性が、水分をより早く身体へ吸収できるようにするため、電解質が多めに入っているのだと言います。同社の全製品は天然由来の原料が使われています。

 「CLIF Bar」(クリフバー)はパッケージデザインがおしゃれで、日本でも人気が高まっています。ニュートリション系の中では最も大きなブースでした。ここでは、私がもっとも気に入ったおいしい製品を発見! これまでのシリーズをグルテンフリーにリニューアルした「MOJO」です。フルーツがぎっしり詰まっていて、フレーバーも多数。定価は1本あたり約1.5ドルですが、店舗によってはリーズナブルに手に入るのだそうです。

 ほかにも、ジェルのパッケージの切り口がゴミとして落ちないよう、離れない工夫がされた製品は好印象。ブースにはパッケージ専用のリサイクルボトルも置いてあり、環境に配慮しているコンセプトが伝わってきました。

「MOJO」の中でも一番好きなフレーバーがこれ「MOJO」の中でも一番好きなフレーバーがこれ
ウォータータンクを活用したリサイクル収集ボックスウォータータンクを活用したリサイクル収集ボックス
環境に優しいく使いやすいパッケージデザイン環境に優しいく使いやすいパッケージデザイン
右上が「QAI」のマーク右上が「QAI」のマーク

 新たに見つけた「Pro Bar」(プロバー)というブランドも。1本あたりのエネルギーが360~390kcalと食事の代わりにもなる「Meal」シリーズは、値段が約3.3ドルと少し高めですが、オーガニックで人気があります。今年はグルテンフリーの2製品が仲間入り。やはりグルテンフリーの需要は高まるばかりです。

 プロバーでは、「QAI」というマークを初めて目にしました。これは「QALITY ASSURANCE INTERNATIONAL」の略で、アメリカ農務省が認定したオーガニック認証機関が、厳しい規定をクリアしたオーガニック製品にのみ付与するマークだそうです。オーガニック製品の継続的な教育にも貢献するマークということで、これから目にする機会が増えるかもしれませんね。

チョコレートピーナツバター味のジェルも!

「Power Bar」の新製品「Performance Energy Blends」を味見「Power Bar」の新製品「Performance Energy Blends」を味見

 日本でもおなじみの「Power Bar」(パワーバー)からは、フルーツをふんだんに使用したグルテンフリーのジェルが登場。1パウチ約80kcalで電解質は入っておらず、運動の30分~1時間前と運動中の摂取を推奨しています。梨・リンゴ・モモが入ったフレーバーは、まるでフルーツスムージーのような飲みごたえのある食感でした。人工甘味料や着色料は使っていないそうです。

 ニュートリションの本も展開する「skratch(スクラッチ) Labs」の粉末ドリンクは、保存料や着色料は不使用。パイナップルやオレンジのフレーバーには本物のフルーツが原料として使われています。凝縮された味は口がべたついたり気持ち悪くなったりする“シュガーマウス”になる可能性がありますが、ここでは一般的なスポーツドリンクに比べて半分くらいの糖質量に抑えられ、継続して摂取しやすいように工夫されています。フードスタンドも併設されていました。

 会場ではほかにも、魅力的なブランド、新製品が目白押し。体重や運動強度別に何をどの位摂取すればよいかを示したガイドブックがもらえる老舗ブランド「Hammer Nutrition」や、「5時間突っ走れる!」という小さなドリンクがイチオシの「5-hour ENARGY」、カフェインとビタミンBを添加したダブレットを溶かして飲む砂糖不使用・微炭酸電解質ドリンクを販売している「Nuun(ヌーン) Hydration」、チョコレートピーナツバターなどのユニークな味のジェルがお目見えした「GU(グー) Enargy Labs」など。

「5-hour ENARGY」のノリのいいスタッフたち「5-hour ENARGY」のノリのいいスタッフたち
「GU Enargy Labs」の新製品はチョコレートピーナツバター味(中央)「GU Enargy Labs」の新製品はチョコレートピーナツバター味(中央)

 昨年あたりからブームになりつつある“チュー”と呼ばれるスポーツ用グミは、グルテンフリーの表示と共にいくつかのブランドから新発売されていましたよ。

6万5000人に混じった初参加

楽しい時間とたくさんの出会いをありがとう! 池田選手、イベントマスコットのラッコといっしょに楽しい時間とたくさんの出会いをありがとう! 池田選手、イベントマスコットのラッコといっしょに

 4日間お天気に恵まれたシーオッタークラシックは、人・人・人! 会場となったのは、カルフォルニア州モントレーの“カーレースの聖地”「マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ」で、マウンテンバイクからスタートしたイベントも今年で25回目を迎えました。入場料は1日12ドル、2日20ドルで、リストバンドを付けて入退場します。

 今ではロードバイクやシクロクロスなど連日およそ20ものイベントやレースが行われ、企業や選手同士が顔を合わせる大切な場所でもあります。来場者数は、全日程で6万5000人にもなるそうです。

 あちこちで行われるレースはもちろん、新製品のお披露目や、この会場でしか手に入らないグッズ即売、そして特別価格の製品がお目当てのブース巡りなど、飽きることのないイベントでした。明るく親切なスタッフとのコミュニケーションも楽しく、お土産には各種補給食のサンプルと、真っ赤に日焼けした顔が。最後にイベントの主役、ラッコ(SEA OTTER)と「セイ、チーズ!」。

池田清子池田清子(いけだ・さやこ)

アスリートフード研究家。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし2013年夏よりトピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属ライダー、池田祐樹選手のマネージメントを開始、同秋結婚。平行して「アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのパフォーマンス向上や減量など、目的に合わせたメニューを日々研究している。ブログ「Sayako’s kitchen」にて情報配信中。

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