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ヴェロ・ミシュラン第2弾「パリ・ブレスト スポール」で本格コースへ 芯の通った個性的な一台

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 世界的なタイヤメーカー「ミシュラン」の名を冠した自転車ブランド「Vélo MICHELIN」(ヴェロ・ミシュラン)から、第2弾として発売された「Paris-Brest Sport」(パリ・ブレスト スポール)は、個性的な形状のフレームにオリジナルのセミドロップハンドル、外装7段変速とグリップシフトを搭載し、よりスポーティーな走りを実現したものだ。「Sport」を冠したその実力は? 実車を専用コースに持ち込み、じっくり試乗を行った。(米山一輝)

ヴェロ・ミシュランの第2弾「パリ・ブレスト スポール」。トップチューブからシートステーまでが一直線に見え、ダウンチューブが細い2本のパイプで構成される独特なフレームは初代譲り。新たに3色のカラー展開となり、写真のマットブラック(手前)・エマイユ(奥)と、水色のブルーグリーゼがあるヴェロ・ミシュランの第2弾「パリ・ブレスト スポール」。トップチューブからシートステーまでが一直線に見え、ダウンチューブが細い2本のパイプで構成される独特なフレームは初代譲り。新たに3色のカラー展開となり、写真のマットブラック(手前)・エマイユ(奥)と、水色のブルーグリーゼがある

手の届きやすくなった「ヴェロ・ミシュラン」第2弾

 一昨年の秋に発表、昨年春に発売されたヴェロ・ミシュランの第1弾「パリ・ブレスト」は、スポーツに使えるポテンシャルを持ちながらも、渋いパーツで揃えた大人のシティバイクという装いだった。今回試乗する第2弾「パリ・ブレスト スポール」は、実際に見ると「ずいぶんポップになったなあ」というのが第一印象だった。

 フレーム形状は初代と同じだが、カラーがパステル系の3色展開になったことと、泥除けなどのパーツが省かれたことで、ぐっと身軽な装いになった。グラフィックやロゴも親しみやすくまとめられた一方で、ヘッドマークは初代と同じ立体的なエンボス加工のバッジを採用しており、個性的なフレーム形状とともにヴェロ・ミシュランとしての世界観を継承している。

特徴的なフレームの構造は、視点を変えることで、また違った味わいを見せる特徴的なフレームの構造は、視点を変えることで、また違った味わいを見せる
特徴的な形状の、オリジナル・セミドロップハンドル特徴的な形状の、オリジナル・セミドロップハンドル
トップチューブ上にミシュランマンのマークがトップチューブ上にミシュランマンのマークが

 また今回、外観において特徴的なのは、オリジナルで作られたセミドロップハンドルだ。フラットバーよりも低くスポーティーな位置で、持ちやすい角度が付けられている。メッキ仕上げも美しく所有欲をそそる。既製品でないオリジナルのものを使用することで、ロードでもクロスバイクでもシティバイクでもない、ヴェロ・ミシュランだけのルックスを作り上げている。

 価格面では、パーツ構成などを見直すことで、完成車で6万5100円(8%税込み)と、初代の約2/3にまで抑えられた。ぐっと購入しやすくなり、例えば競合するクロスバイクとも同列に比較できる水準になった。

Vélo MICHELIN Paris-Brest Sport(ヴェロ・ミシュラン パリ・ブレスト スポール)

価格:62,000円(本体価格)
サイズ:S/M 420mm(適応身長 154〜175cm)、M/L 480mm(適応身長 167〜185cm)
カラー:エマイユ、マットブラック、ブルーグリーゼ
フレーム:Cro-Mo
フォーク:Cro-Mo
Rハブ:SHIMANO 外装7段 11-28T
スタンド:サイドスタンド
タイヤ :MICHELIN Dynamic Sports Black 700×28C
チューブ:MICHELIN A2 仏式バルブ
重量:S / M 420mm 12.4kg M / L 480mm 12.9kg
付属品:ベル、リフレクター、ペダル
公式ページ:http://nichinao.jp/michelin_parisbrest/

ポテンシャルの高いフレームの基本設計

素性が良く扱いやすいバイクだ素性が良く扱いやすいバイクだ

 いよいよ「パリ・ブレスト スポール」を実際に走らせてみた。

 バイクにまたがり、スタートしてみて印象的だったのは、漕ぎ出しの軽さと、よく切れ込んで小回りが利きそうなハンドリングだ。シティスポーツとして、申し分ない。

 反面、スピードが上がるとどうなるのだろうかと、若干不安を感じたが、恐る恐るスピードを上げていっても、その走りは不安定さを見せることがなく、むしろ安定して走行ラインをキープすることができた。大丈夫だと分かれば、途端に攻めた走りがしたくなる。ハイスピードをキープした状態で下りのコーナーに突っ込んでみたが、狙ったラインをきれいにたどってくれた。このあたりは、フレームの設計を担当した「レベル」の松田志行さんのノウハウが詰まっているのだと、改めて感心させられた。

 直線でスピードが乗ってきたところで、ハンドルバーの握る位置を少し内側に持ち替えてみた。グリップのない場所だが、握るのにちょうど良いカーブがあり、ここを持つと前傾気味に空気抵抗の少ないフォームを取ることができる。複雑な形のハンドルバーは、場面に応じて異なる握り方を使えるのが便利で面白いところだ。街乗りの途中でもふと訪れる“スポーティーな一瞬”に、十分応えられるポテンシャルを感じた。

ハンドルの内側を握って、エアロポジション風に走るハンドルの内側を握って、エアロポジション風に走る
コーナーリングも安定しているコーナーリングも安定している

タイヤはもちろんミシュラン

タイヤはブラックサイドの「ミシュラン ダイナミックスポーツ」を使用。フロントブレーキはダイヤコンペタイヤはブラックサイドの「ミシュラン ダイナミックスポーツ」を使用。フロントブレーキはダイヤコンペ

 ミシュランブランドの自転車ということで、タイヤはもちろんミシュラン製。700x28Cのスリックタイヤ「ダイナミックスポーツ」が装着されている。スリックの見た目の良さもさることながら、グリップ力や快適性などの面で、シティスポーツにふさわしい性能を発揮する。

 変速は初代の内装5段から、外装7段へと段数を増やした。ギアの段数はもちろん多いほうが良いので、この変更は歓迎だ。また、シフターにグリップシフトタイプを採用することで、変速動作がグリップを握ったまま行なえるようになった。

 フロントギアはシングル。ギアを金属製のチェーンガードで挟んで保護し、ズボンなどの巻き込みを防止している。サイドスタンドが標準装備されているのも、街乗りを前提としたバイクには嬉しい配慮だ。

 スポーティーな走りにとって、意外に大切なのがブレーキ性能だ。フロントにはサイドプル、リアはドラムブレーキを採用している。特に高級品が奢られているわけではないが、過不足なく利き、コントロール性も良好だった。

シフターは、グリップシフトタイプのシマノ「レボシフト」を採用し、手元変速が可能シフターは、グリップシフトタイプのシマノ「レボシフト」を採用し、手元変速が可能
ドライブトレーンはシマノの外装7段変速。フロントチェーンリングはカバー付きのシングルドライブトレーンはシマノの外装7段変速。フロントチェーンリングはカバー付きのシングル
チェーンステーに誇らしげに入れられる「Designed by Matsuda」のシグネチャーチェーンステーに誇らしげに入れられる「Designed by Matsuda」のシグネチャー

「移動する楽しみ」を体感できる一台

 ミシュランは「移動する楽しみを伝える」というブランド哲学のもと、さまざまな関連事業を展開している。レストランを紹介・評価する「ミシュランガイド」は、その代表例として知られている。ヴェロ・ミシュランも、同様の思いから生まれたものだ。

 「パリ・ブレスト スポール」は、街中をスポーティーに駆け抜けることができ、まさに「移動する楽しみ」を体感できるバイクだ。ポテンシャルの高い走行性能に、個性的なルックスも相まって、サイクリングを中心にさまざまな楽しみを実現してくれる一台になるだろう。

(写真 高田崇平 / 動画撮影 荒井犬太郎)
【取材協力】 日直商会日本サイクルスポーツセンター

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