バイクインプレッション2014「COLNAGO C60」 新たな領域へと踏み出した60周年記念のフラッグシップモデル

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 創業60週年を迎えたイタリアのバイクブランドの名門、コルナゴから、フラッグシップモデル「C60」が発表された。スターシェイプチューブやラグなどのトラディショナルなブランドの個性に、創造性と新しい規格を融合させた、世界が注目するレーシングモデルとなっている。全体としてはパイプ径をサイズアップし、BB剛性を向上させる改良と、シートステーが扁平化されるなど縦方向の追従性を上げて、トラクション効率の向上とライダーの疲労軽減を狙ったものになっている。

「COLNAGO C60」(コルナゴ C60)「COLNAGO C60」(コルナゴ C60)

「COLNAGO C60」(コルナゴ C60)
価格:645,000円(フレーム、税抜)
サイズ:420S/450S/480S/500S/520S/540S/560S/580S/600S
530/550/570/590/610
カラー:クラシックブラック、クラシックレッド、クラシックホワイト、クラシックブルー、レースブラック、レースネロ、レースオレンジ、レースレッド、レースホワイト、レースイエロー、イタリアンブラック、イタリアンホワイト
問い合わせ先:エヌビーエス http://www.colnago.co.jp/index.html

スペック

フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
コンポーネント:シマノ・デュラエース
ホイール:コルナゴ・CW50TU
重量:N/A

力強い印象を受ける面で構成され扁平なモノシートステー力強い印象を受ける面で構成され扁平なモノシートステー
太いダウンチューブとラグはコルナゴの象徴的な造形である「スターシェイプ」を継承しつつ、スクエア型に近づいた太いダウンチューブとラグはコルナゴの象徴的な造形である「スターシェイプ」を継承しつつ、スクエア型に近づいた
C60の真髄であるボトムブラケットラグは、チューブ径と共にC59よりもグンとサイズアップし、独自規格のスレッドフィット82.5BBを採用した。ねじ切りされた取り外し可能なスリーブを2つ装着しメンテナンス性も向上C60の真髄であるボトムブラケットラグは、チューブ径と共にC59よりもグンとサイズアップし、独自規格のスレッドフィット82.5BBを採用した。ねじ切りされた取り外し可能なスリーブを2つ装着しメンテナンス性も向上
シートチューブは丸パイプがBBに向かって非対称に膨らみ、スターシェイプへと変形する。丸パイプを使用していないこともC60の新しいトピックスの1つだシートチューブは丸パイプがBBに向かって非対称に膨らみ、スターシェイプへと変形する。丸パイプを使用していないこともC60の新しいトピックスの1つだ
絶妙なグラデーションが施されているカラーは、すべてイタリアでペイントされる絶妙なグラデーションが施されているカラーは、すべてイタリアでペイントされる
C60から新しく採用された、軽量性と剛性でカーボンに引けを取らないCNC加工のワンピースドロップアウト。ディレイラー側から大きな衝撃をうける落車で、フレームを守るように内側にハンガー折れるよう設計されているC60から新しく採用された、軽量性と剛性でカーボンに引けを取らないCNC加工のワンピースドロップアウト。ディレイラー側から大きな衝撃をうける落車で、フレームを守るように内側にハンガー折れるよう設計されている

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する松尾修作
Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する

米山 1994年に誕生した名車「C40」を知り、「C50」「C59」という歴史を知っている古くからの自転車ファンならば、創業60周年の今年には「C60」がデビューすることを大方予想していたでしょう。

松尾 待ってました、という感じでしょうね。乗ってみて、ボクも所有したいと思いましたよ。フラッグシップモデルはやはりすごいですね、コルナゴらしさ全開の独特な乗り味と、丁寧で質の高いペイントが最高でした。

米山 現代的な設計のトレンドを取り入れつつ、それでも守るべき伝統は色濃く残しているね。調整がてら少し乗っただけで「いいわ、これ」と興奮してしまう完成度の高さだった。

米山一輝 サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
サイクリスト編集部のエースライダー。数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサーで、現在は国内レースを取材で転戦中

松尾 これまで何車種かコルナゴを乗ってみましたが、おそらく剛性は一番高いです。C59までは、固いと言われてはいたが、表面の若干のゆとりはあると感じていました。しかし、C60に関しては表面も芯も固さを増したようです。それでもジオメトリーはコルナゴらしさを失っていませんから、さすがですね。

米山 しっかりしているけど、どうにもならないような固すぎる感じではなく、低速から高速まで気持ちいい踏み心地だった。それに踏んだ時の独特の引っ掛かりが、ドンドン加速していこうという気持ちにさせる。

松尾 ええ。踏んだ瞬間のタメと伸びをどの速度域からも感じることができて、コルナゴらしいと思いましたね。ライダー次第では50km/h以上からでも伸びていきます。

米山 フラッグシップモデルの超本格的なレースマシンでありながら、コルナゴに関してはゆっくり乗ってもその楽しさがある。踏んだら踏んだだけ答えてくれるけれど、速度域を問わず高い安定性を誇り、上り下りの性能も当たり前のように素晴らしいのがスゴイ。乗り心地の部分も犠牲にすることなく、そのしっかりした乗り味がすべて走りの安心感につながっているよ。

松尾 フレーム&フォークの剛性は高いけれど、乗り心地についてもマイナスの印象はありませんでしたね。一漕ぎ程度のところから超高速域まで、ふらつくことなく意のままに走れる感覚があり、レールの上を進むようにピタッとラインが決まる。登坂ではトップチューブとフォークの堅さがつっぱり感のように気になるかもしれませんが、上半身をしっかり使えば、推進力に加算できると思います。

米山 新しいものを取り入れていても、違和感がなく、らしさを失っていない。というより、しっかり守られていると思う。トップレーサーだけが楽しめるのではなく、低速からコルナゴらしさを味わえるのだから、C60の懐の深さは感心してしまうね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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