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つれづれイタリア~ノ<24>イタリアでレンタサイクルするには? 手ぶらで出かけて楽しむ方法

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 春本番になりました。温暖化の影響なのか寒すぎた冬のせいなのかわかりませんが、嬉しいですね。イタリアでも、暦の上で3月21日から春です。厳しい冬に耐え、花が咲きみだれるように自転車も街に溢れだす季節です。

 どんな悪条件でも練習を強行するプロ根性の人を除けば、イタリア人の大半が暖かくなる3月から10月まで自転車を楽しみます。ゆっくりまったりサイクリングをしながら、美しいイタリアの街や田園風景を自転車で満喫するのです。今回のテーマは、そんな春のイタリアでのサイクリングについて。イタリアへ行ったら、ぜひともご参考にしてください!

イタリアでサイクリングに飛び出そうイタリアでサイクリングに飛び出そう

ホテルのレンタサイクルが安い!

 日本からイタリアまで自分の自転車を安全に運ぼうと思ったら、かなり入念な準備が必要です。専用ケースの購入から始まり、空港までの運搬方法を決めなければなりませんし、大抵はチェックイン時に大型ケースの追加料金を支払うことになります(片道100~150ユーロ)。現地に着いてからは、大きなケースを持ったまま目的地への移動は大変です。

本格的なスポーツバイクが揃うレンタサイクル本格的なスポーツバイクが揃うレンタサイクル

 全体をとおしてコストがかかる上、海外での荷物の扱いは日本ほど丁寧ではないので、自転車が損傷を受ける可能性と隣合わせ。自分の自転車を海外まで持って行くためには、相当な覚悟も必要です。

 短期間旅行ならとっておきの楽な方法があります。レンタルバイクです。近年イタリアでは、多くのホテルが自転車レンタルのサービスを展開しています。ホテルによりますが、クロスバイクからカーボンフレームのバイクまでと借りることができる自転車の幅が広いのが特徴です。レンタル価格はそれほど高くはありません。マルコ・パンターニの出身地、リミニ市にあるホテル協会が紹介するサービスを見てみましょう。

ロードバイクレンタル価格・仕様例

※アルミ/カーボンの順に記載
24時間: 18ユーロ/20ユーロ
48時間: 30ユーロ/35ユーロ
72時間: 35ユーロ/40ユーロ
1週間: 45ユーロ/52ユーロ
メーカー: FRW/FRW
フレームの大きさ: XS~XXL/XS~XXL
コンポ: カンパニョーロヴェロチェ/カンパニョーロヴェロチェ
クランク: コンパクト/コンパクト

 アルミロードバイクを1週間借りたとしても、45ユーロととても安価です。イタリアでレンタル自転車があるホテルを探したい場合は、次ののキーワードでインターネット上検索にかけてみてください。

 「biciclette(自転車)|noleggio(レンタル)|hotel(ホテル)+都市名」

 なお、イタリアでもバイクシェアリングサービスが広がりつつありますが、制度が複雑で気をつけないと割高になることもあるので注意が必要です。

 またレンタルバイクではなく、自分の自転車をイタリアに持って行きたい人のために、イタリア自転車愛好家協会(FIAB)がイタリア全国にある自転車が安全に停められるホテルのリストを作成してサイトに公開しています。現在はホテル、ペンション、B&Bなど2000以上の施設が登録されています。英語にも翻訳されていますので、イタリア語がわからなくても調べやすいですよ。

コースを紹介するウェブサイトを活用しよう

 始めて訪れる場所は、興奮の影響で長旅で疲れているにもかかわらず無理しがちです。思いがけない激坂があったり、実際の距離を理解しなかったり…最初から大変な目に合います。イタリアは日本と同じように細長い国で、山がたくさんあります。いうまでもありませんが、体力的にも時間的にも余裕のあるコースを選んでもらいたいと思います。

 さらに知っておくべきことがもうひとつ。イタリアにはコンビニがありませんし、スーパーも日曜日は営業していません。エネルギーが切れたらBAR(バー)で避難するしかありません。さらに郊外には街灯が少ないため、日没になると道は真っ暗です。明るいうちに宿泊先へ戻りましょう。

イタリアでレンタサイクル
イタリアでレンタサイクル

 サイクリング計画を立てる前には、ぜひとも各地の観光案内サイトと数多くのサイクリングサイトを活用してください。観光案内サイトでは、自転車専用のガイドマップを無料でダウンロードすることができます。きっと、各エリアごとにどのホテルにも置いてあることでしょう。

各地観光協会提供のサイクリングサービス例

■パドヴァ観光協会自転車ロードマップ
 http://padovainbici.turismopadova.it/(英語対応)
■ラヴェンナ観光協会自転車ロードマップ
 http://www.turismo.ra.it/eng/Discover-the-area/Routes-and-tours/Cycling_-mountain-biking/Ravenna-by-bike(英語対応)

 またサイクリングサイトは、Googleマップに連動しているサービスを展開するサイトが多いので、コースの正確な距離や起伏がわかります。イタリアでもっとも人気のあるサイトは、こちら。登録者は5万2000人以上、紹介されているコースは3600本以上です。イタリア語がわからなくても自動翻訳機能付き。GPSデータもダウンロードすることができます。このサイトもGoogleマップが用いられているため、観光スポットや施設などのサイクリングに必要な情報がすぐにわかり便利です。

イタリアの鉄道が力を入れている「サイクルトレイン」

 イタリアでは、自転車を電車に乗せることができます。基本的に輪行袋に入れると、料金は無料です。自転車をそのまま電車に乗せることもできますが、こちらは高速鉄道以外の電車に限られたサービスで有料です(3.50ユーロ)。

 さらに毎年春になると、「Giornata Nazionale Bicintreno(「自転車を電車に乗せよう」の日)」という記念日があり、無料でトレニターリア(元国鉄)に積み込むことができます。今年は4月9日、来年の旅行の予定をこの日に合わせてみるのもいいかもしれません。

◇         ◇

 今回紹介したサービスは、基本的にイタリア人を対象にしたものですが、イタリア語がわからなくても自動翻訳機能が付いているため簡単に利用ができます。

 そしてイタリア本国のサービスを利用するメリットも。それは、イタリア人と同じコースを走るので、現地のライダーと仲良くなれる機会がたくさんあるということです。やはりライダー同士だと不思議に絆が生まれますね。みなさん、良い春のイタリアの旅を!

文 マルコ・ファヴァロ、写真 パドヴァ・エウガネオ温泉地区観光協会

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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