ツアー・オブ・ジャパン2012世界を視野に孤高の戦い 「ツアー・オブ・ジャパン」西谷の勝利は必然

  • 一覧
「ツアー・オブ・ジャパン」第6戦・東京ステージを制し、表彰式で歓声に応える愛三工業レーシングチームの西谷泰治 =5月27日、東京都品川区のみなとが丘ふ頭公園(米山一輝撮影)「ツアー・オブ・ジャパン」第6戦・東京ステージを制し、表彰式で歓声に応える愛三工業レーシングチームの西谷泰治 =5月27日、東京都品川区のみなとが丘ふ頭公園(米山一輝撮影)

「ツアー・オブ・ジャパン」最終戦の東京ステージは、愛三工業レーシングチームの西谷泰治(青いジャージ)がゴールスプリントを制して優勝を飾った =5月27日、東京都品川区(米山一輝撮影)「ツアー・オブ・ジャパン」最終戦の東京ステージは、愛三工業レーシングチームの西谷泰治(青いジャージ)がゴールスプリントを制して優勝を飾った =5月27日、東京都品川区(米山一輝撮影) 集団の中でチャンスをうかがう愛三工業レーシングチームの西川泰治(中央)。体は小柄だが、ゴール・スプリントは日本屈指の実力を誇る =5月27日(米山一輝)集団の中でチャンスをうかがう愛三工業レーシングチームの西川泰治(中央)。体は小柄だが、ゴール・スプリントは日本屈指の実力を誇る =5月27日(米山一輝)

集団の中でチャンスをうかがう西谷泰治(前から3番目) =5月27日(米山一輝撮影)集団の中でチャンスをうかがう西谷泰治(前から3番目) =5月27日(米山一輝撮影)

 27日に開催された「ツアー・オブ・ジャパン」最終戦・東京ステージで優勝し、大会を通じての個人総合ポイント賞も獲得した愛三工業レーシングチームの西谷泰治。今大会で外国人選手の後塵を拝し続けた日本勢が、ついに一矢を報いることができた。ようやくつかんだ1勝は、国際大会に挑み続けてきた西谷だからこそ成しえた勝利だった。(産経デジタル 米山一輝)

ツアー・オブ・ジャパン記事一覧

 112キロに及ぶ東京ステージのコースを走り終え、最後のスプリント争いに突入した時、今大会で圧倒的強さを発揮してきたチームNIPPOのマキシミリアーノ・リケーゼがわずかに先行した。しかし西谷はこの動きをよく見極め、残り150メートルで一気にペダルを踏み込む。大集団から西谷が抜け出すと、会場に詰め掛けた大観衆は興奮と熱狂に包まれた。先頭に立った西谷は、そのままゴールラインを切り、右手を高々と突き上げてナンバーワンをアピール。待ち望まれていた日本人の優勝が決まった瞬間だ。

 「落ち着いて最後まで行ければ勝てると信じていた」。西谷は冷静に振り返った。しかし、ここまでの西谷の戦いは「あと一歩」の連続だった。

 初戦の堺ステージは4位、続く美濃ステージでは6位と、日本人最高位は獲得するものの勝利には遠く及ばなかった。チーム内の役割分担も完璧には機能せず、孤軍奮闘のレースが続いた。外国勢に水をあけられて迎えた第5戦・伊豆ステージでは、個人総合成績での逆転を目指して単騎で先行グループに加わった。逃げは最終的に捕まったが、その過程で中間ポイントを稼いだ事で、総合ポイント賞争いにも手が届くことになった。

 西谷が所属する愛三工業レーシングチームは、国内のツアーにはチーム登録を行わず、よりレベルの高いアジアツアーを主戦場にする。日本がオリンピックや世界選手権に選手を派遣するためには、国際レースにおいて国際自転車競技連合(UCI)のポイント獲得が必要で、西谷はその最前線で走っている。今年の3月には一時、アジアツアーでランキング首位にも立った。

 今大会もアジアツアーに含まれており、西谷にとってはUCIポイントを獲得できるステージ3位以内が大きなテーマだった。世界を視野に戦い続けたからこそ得られたステージ優勝。「日本の皆さんに、日本の選手は世界で戦えるんだという事を見せたかった。今日は本当に勝てて良かったです」と話す西谷の表情は、安堵よりも自信に満ちあふれていた。

 昨年は東日本大震災の影響で中止となり、2年ぶりに開催されたツアー・オブ・ジャパンについて、西谷は「日本を代表するレース。震災から一年後にこうして無事に大会が開かれて、凄く嬉しい」と語る。

 西谷は現在、アジアツアー3位。首位のワン・カンポー(香港)は今大会の第5戦・伊豆ステージで優勝してポイントを重ねたが、西谷もまた東京ステージを制して追随した。ツアー・オブ・ジャパン終了後は、わずか3日を挟んで31日からアジアツアーの「ツール・ド・熊野」がスタートする。熊野で勝てば、逆転も可能。アジアナンバーワンを懸けて西谷の戦いは続く。

 大会の模様は、ツアー・オブ・ジャパン総集編としてBSフジで放映される。放映日時は6月16日(土)午後1時~1時55分の予定。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ツアー・オブ・ジャパン2012 愛三工業レーシング

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載