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栗村修の“輪”生相談<19>40代男性「クラクションをなるべく鳴らされないような走り方やコツはないでしょうか」

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40代の男です。ロードバイクに乗って7年になります。

 車道の左端を走っているのに、自動車にクラクションを鳴らされたり、幅寄せをされることがあります。このような行為は、以前に比べればかなり減りましたが、それでも、やられると気持ちが凹みます。クラクションをなるべく鳴らされないような走り方やコツはないでしょうか。

(40代男性)

 いい質問ですね。重要な問題だと思います。どれだけ気を遣っても、クラクションを鳴らす残念なドライバーはやはりいますね。

 質問者さんは車を運転されますか? 運転することがあるならば、ロードバイクはともかく、車道を走っているママチャリに対してご自身がどういう印象を持つか、想像してみるといいかもしれません。どういう動きなら気にならず、逆にどういうことをされればイラッとするか。

 あるいは、車に乗らないならば、人ごみの中を歩いているご自身をイメージされればいいと思います。人でごったがえす駅などで、どういうときにイラッとするか。

 それは、「自分の動きの妨げになっている相手が自分に気づいていないとき」ではないでしょうか。気付いていない、というのがミソです。妨げになっているほうではないんです。

 後ろを見ずに、ふらふらと車道の真ん中まで出てくるママチャリ。急に目の前で立ち止まるおじさん。道を塞ぎ、横に並んで歩く若者たち。どうですか? イラッとしませんか?

 じゃあ、以下の例ではどうでしょうか。

アイコンタクトは重要ですアイコンタクトは重要です

 路肩の車を避けるため、こちらにむかって手を上げながら車道の真ん中に出るママチャリ。「すみませんねえ」と頭を下げながらゆっくり歩道を横切るおばあさん。自分の動きの障害になっている点では上と同じなのに、あまりイラッとしないと思います。

 両者の違いは、他人に気付いているかどうか。人は、他人が自分に気付いていないことに、イラッとするんだと思います。クラクションを鳴らしたくなるのはこういうときです。

 ならば答えは単純で、常にドライバーとのコミュニケーションをとればいいんです。例えば、宇都宮ブリッツェンが練習をしているとき、片側一車線の道だとチームのトレインが車の流れを妨げてしまうことが、どうしてもあります。そういうときは、最後尾の選手が振り返り、車に向かって手を上げるんです。「スイマセン」。

 これは効果的です。「気づいていますよ。どうもすいません」という意思表示。これでクラクションを鳴らされることはほとんどありません。さっと手を上げるだけ(間違っても中指を立ててはいけません)。後ろをふり返る行為は、転倒リスクも生み出すので十分注意してください。

 手を上げるのが難しければ、ハンドルを握りながらちょっと指を上げるだけでもいいし、アイコンタクトでもよいかもしれません。とにかく、意思の疎通です。そうすれば、ドライバーも怒りが生まれる前に「まあ、いいか」という感情になるはずですよ。

(編集 佐藤喬・写真 砂田弓弦)

回答者 栗村修(くりむら おさむ)

 「宇都宮ブリッツェン」テクニカルアドバイザー、「J SPORTS」サイクルロードレースレース解説者、「ツアー・オブ・ジャパン」副イベントディレクター。選手時代はポーランドのチームと契約するなど国内外で活躍。引退後はTV解説者として、ユニークな語り口でサイクルロードレースの魅力を多くの人に伝え続けている。著書に『栗村修のかなり本気のロードバイクトレーニング』『栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術』(いずれも洋泉社)など。

※栗村さんにあなたの自転車に関する悩みを相談してみませんか?
ml.sd-cyclist-info@sankei.co.jpまでお寄せください。

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