ツール・ド・ランカウイ2014 第7ステージ澄み渡る晴天と灼熱の大会最長230km 集団スプリントでテオ・ボスがステージ2勝目

  • 一覧

 大会最長距離となる230.1kmで5日に開催されたツール・ド・ランカウイ第7ステージ。ヤシのプランテーションを駆け抜けるロングステージは、集団ゴールスプリントの展開となりテオ・ボス(オランダ、ベルキンプロサイクリング)が第2ステージに次ぐ2勝目を挙げた。

テオ・ボス(オランダ、ベルキンプロサイクリング)が危なげなく集団スプリントを制して2勝目を挙げたテオ・ボス(オランダ、ベルキンプロサイクリング)が危なげなく集団スプリントを制して2勝目を挙げた

 前夜、一行はマレーシア南端の街となるジョホールバルに滞在した。ジョホールバルは、ジョホール海峡を挟んで目と鼻の先にシンガポールがあるという国境の街で、両国は1kmほどの“ジョホール・シンガポール・コーズウェイ”で結ばれている。比較的簡単に行き来できるとあって、夜な夜なシンガポール観光に遊びにいく関係者もいた。

商店の前に座ってスタートを待つヨーロッパカー商店の前に座ってスタートを待つヨーロッパカー
スタート地点で踊りを披露した子どもたち。伝統的な衣装に身を包むスタート地点で踊りを披露した子どもたち。伝統的な衣装に身を包む
イエロージャージを着るミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリスペトロケミカル)イエロージャージを着るミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリスペトロケミカル)
スタート前に仮設トイレが混み合うスタート前に仮設トイレが混み合う
コースプロフィールを事前にチェックする平塚吉光(愛三工業レーシングチーム)コースプロフィールを事前にチェックする平塚吉光(愛三工業レーシングチーム)

 スタート地点となったのは、そんなジョホールバルから30kmほど内陸にいったコタティンギという小さな街。第7ステージは、ここから東海岸沿いにペカンまで北上する230.1kmロングステージだ。昨年は季節外れの大雨となり、コース上のあちこちで冠水している場所を見かけたが、今年のツール・ド・ランカウイは晴天に恵まれ、なかでもこの日は、これまででもっとも澄み渡った青い空がコタティンギの街を覆った。雨が続いた昨年とは対照的に、今年は雨がまったく降らず、山火事や大気汚染などで霞んだ空が多かったのだ。

日焼け止めを入念に塗ってスタート地点へ向かう日焼け止めを入念に塗ってスタート地点へ向かう
スタート準備をする愛三工業レーシングチームスタート準備をする愛三工業レーシングチーム
ローカルが通うインド料理屋。好きなカレーを選んでご飯にかけるローカルが通うインド料理屋。好きなカレーを選んでご飯にかける
内陸部のコタティンギから第7ステージはスタートした内陸部のコタティンギから第7ステージはスタートした
傘を差して日差しを避け、ゴール地点で選手たちの到着を待つ傘を差して日差しを避け、ゴール地点で選手たちの到着を待つ
リーダーチームのタブリスペトロケミカルが集団をコントロールするリーダーチームのタブリスペトロケミカルが集団をコントロールする

 レースが始まると、選手たちはアブラヤシのプランテーションに囲まれた丘を何度も越え、灼熱の暑さにも負けずに、激しいアタック合戦を繰り広げた。ようやく50km地点を過ぎると、トップから2分20秒差の総合12位につけるヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ・イエローフルオ)を含む4選手の逃げが決まった。4選手は最大で4分25秒ほど集団からリードを奪い、一時はモンサルベがバーチャルリーダーとなったが、集団スプリントを狙うUCIプロチームらの働きにより集団に吸収され、今日も集団スプリントの展開となった。

アップダウンが続いた前半は、激しいアタック合戦が繰り広げられたアップダウンが続いた前半は、激しいアタック合戦が繰り広げられた
中盤になって決まったヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ・イエローフルオ)を含む4選手の逃げ中盤になって決まったヨナタン・モンサルベ(ベネズエラ、ネーリソットリ・イエローフルオ)を含む4選手の逃げ

 「ゴール前に連続する2つの危険なコーナーについては事前に情報を得ていたし、ライバルであるアイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)は、リードアウト役の選手が逃げに乗って、疲れていたのがわかっていたので、自分たちのチャンスを狙った。明日もゴールまで平坦が続くので、この先もさらにステージ優勝を狙っていきたいと思う」とボスはコメントした。

ステージ上位3選手の表彰台。優勝テオ・ボス(オランダ、ベルキンプロサイクリング)、2位アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)、3位レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コロンビア)ステージ上位3選手の表彰台。優勝テオ・ボス(オランダ、ベルキンプロサイクリング)、2位アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)、3位レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コロンビア)
ゴール地点のペカン。のんびりとした時間が流れているゴール地点のペカン。のんびりとした時間が流れている
ポイント賞トップに立ち、ブルージャージを獲得したアイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)ポイント賞トップに立ち、ブルージャージを獲得したアイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリスペトロケミカル)が今日もイエロージャージを守ったミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリスペトロケミカル)が今日もイエロージャージを守った
ステージ20位でゴールした西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)ステージ20位でゴールした西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)
ゴールして放水車の水を浴びる選手たちゴールして放水車の水を浴びる選手たち

 沿道の猫もへたばる暑さのなかでのロングステージだった。レースを終えた選手たちは、勢いよく冷水を放つ放水車のもとに真っ先に駆け寄る。「この気候で、ヨーロッパのトップレースと同じ距離というのはキツい……」とステージ20位で終えた西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)は話す。「明日からも今日のような展開になると思う。正直、1人でスプリントで勝負するのは厳しいけど、チャンスをうまく見つけていきたいですね」と続けた。

あまりの暑さに猫もお手上げ状態!?あまりの暑さに猫もお手上げ状態!?
レースを振り返る西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)。「1人で前に出て行くのは大変」と話すレースを振り返る西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)。「1人で前に出て行くのは大変」と話す

 翌日の第8ステージは、大会最後のロングステージで202.2kmで開催される。総合順位逆転を狙うなら、ここが最後のチャンスとなるが、集団スプリントを狙うチームも多いため、この先3ステージを残して、総合順位が逆転する可能性は低いだろう。

(文・写真 田中苑子)

第7ステージ結果

1 テオ・ボス(オランダ、ベルキンプロサイクリング) 5時間33分12秒
2 アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)
3 レオナルド・ドゥケ(コロンビア、コロンビア)
4 カルロス・アルサーテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
5 ミカエル・コラー(スロベキア、ティンコフ・サクソ)
6 ケン・ハンソン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)

総合成績

1 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリスペトロケミカル) 25時間17分2秒
2 メルハウィ・クドゥス(エリトリア、MTNキュベカ) +8秒
3 イサーク・ボリバル(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア) +11秒
4 エスデバン・シャベス(コロンビア、オリカ・グリーンエッジ) +20秒
5 ペトル・イグナテンコ(ロシア、カチューシャ) +36秒
6 ジャック・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、MTNキュベカ) +40秒

ポイント賞

アイディス・クルオピス(リトアニア、オリカ・グリーンエッジ)

山岳賞

マット・ブラマイヤー(アイルランド、シナジーバクサイクリング)

アジアンリーダー

ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(イラン、タブリスペトロケミカル)

チーム総合成績首位

MTN・キュベカ

この記事のタグ

ツール・ド・ランカウイ ツール・ド・ランカウイ2014

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

Cyclist TV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載