合言葉は「夢」「挑戦」、片山右京さんはエベレストへ2017年のグランツール出場を目指して チームUKYOが2014年シーズンの体制と取り組みを発表

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お台場メガウェブ「トヨタシティショウケース」内のステージで発表会が行われたお台場メガウェブ「トヨタシティショウケース」内のステージで発表会が行われた

 元F1ドライバーの片山右京監督が率いる「チームUKYO」が22日、東京・お台場で2014年シーズンの体制発表会を開き、自転車ロードレース、モータースポーツ各部門の取り組み方針を明らかにした。自転車のロードレースチームには海外から強力な選手が加わったほか、昨季から半数以上の選手が入れ替わった。片山監督からは、3年後の2017年におけるグランツール(ツール・ド・フランスなど世界3大ステージレース)出場と、そのために来季はUCIプロコンチネンタルチームへ昇格することが大きな目標として掲げられた。

大きな目標へ 生まれ変わるチームUKYO

 昨シーズン、チーム設立2年目にして国内Jプロツアーで個人・団体のダブル制覇を果たしたチームUKYO。しかし今季は狩野智也、土井雪広、ホセビセンテ・トリビオの3人のみが残留し、チームの陣容は大幅に入れ替わった。

チームUKYOの2014年体制。(左より)今中大介テクニカルアドバイザー、狩野智也、ホセビセンテ・トリビオ、窪木一茂、平井栄一、住吉宏太、リカルド・ガルシア、土井雪広、山本隼、湊諒、片山右京監督。ウェアは黒ベースに大きくリニューアルしたチームUKYOの2014年体制。(左より)今中大介テクニカルアドバイザー、狩野智也、ホセビセンテ・トリビオ、窪木一茂、平井栄一、住吉宏太、リカルド・ガルシア、土井雪広、山本隼、湊諒、片山右京監督。ウェアは黒ベースに大きくリニューアルした
キャプテンを務めるのベテラン狩野智也キャプテンを務めるのベテラン狩野智也
土井雪広は2年前に制したコースで再度全日本のタイトルを狙う土井雪広は2年前に制したコースで再度全日本のタイトルを狙う
昨年Jプロツアー総合優勝のホセビセンテ・トリビオ昨年Jプロツアー総合優勝のホセビセンテ・トリビオ

 新たにチームに加わったのは、昨年解散したスペインのUCIプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」から移籍したリカルド・ガルシア(スペイン)、スイスの名門クラブ「メンドリシオ」から加入のフラビオ・ヴァルセッキ(イタリア)、アンカーから移籍の平井栄一(元ジュニア、U23日本チャンピオン)、マトリックスから移籍の窪木一茂(昨年の国体ロードチャンピオン)、日本大学を卒業してプロに進む住吉宏太ら。またUCIレースのみ登録の現役大学生、山本隼(中央大学)、湊諒(法政大学)を合わせ、総勢10選手でシーズンを迎える。

元エウスカルテルのリカルド・ガルシア元エウスカルテルのリカルド・ガルシア
アンカーから移籍の平井栄一。ジュニア、U23でそれぞれ日本王者の経験があるアンカーから移籍の平井栄一。ジュニア、U23でそれぞれ日本王者の経験がある
マトリックスから移籍の窪木一茂。昨年は国体ロードや、Jプロツアーでも勝利したマトリックスから移籍の窪木一茂。昨年は国体ロードや、Jプロツアーでも勝利した
住吉宏太は、日大主将を経てプロに挑戦するスプリンター住吉宏太は、日大主将を経てプロに挑戦するスプリンター
クライマーの山本隼は日本代表での国際レース経験も豊富クライマーの山本隼は日本代表での国際レース経験も豊富
湊諒は法政大学自転車競技部の主将でパンチャー湊諒は法政大学自転車競技部の主将でパンチャー

 出場レースは全21戦の国内Jプロツアーと、国内開催のUCI国際レース、またタイ、フィリピン、イラン、インドネシアでのアジアツアー、そして7月から8月にかけて、ヨーロッパツアーの大会にも遠征を行う予定だ。欧州での参戦レースについては明言されなかったが、「まだ確定じゃないから言えないけど、あっと驚くような大きな大会を予定している(片山監督)」という。

使用バイクはクオータになった使用バイクはクオータになった

 チームとしての目標は、全日本選手権での優勝と、国内Jプロツアーの2連覇。また来年以降の目標として、2017年のグランツール(ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャ)出場と、その足がかりとしての2015年のUCIプロコンチネンタルチーム昇格が掲げられた(現在は1ランク下のUCIコンチネンタルチーム)。今シーズンは海外レースへ積極的に参戦し、ポイントと実績を重ねる目論見だ。

 一方で国内Jプロツアーも、「国内のレースの発展を考えると、外すことはできない」という片山監督の考えから、全戦に出場を予定する。海外でのレースと重なる場合でも、国内に残った選手で戦うという。

土井雪広が見据える“世界の舞台”

大きな目標を見据える土井雪広大きな目標を見据える土井雪広

 チームの中核となるのは、やはり海外経験の長い土井雪広だ。土井は今年のチームについて「いい感じ。みんな強いしプロフェッショナル。意識が高いからやりやすい」と話す。若手選手についても「個人のポテンシャルは去年より高い。レースのやり方さえ覚えれば、Jプロツアーならすぐ勝てる選手が揃っている」と評価する。

 チームが目標とする来年のプロコンチネンタルチーム昇格に向けても、土井は強気だ。自身とトリビオ、ガルシアをポイントゲッターと位置づけ、「普通にやれば、UCI2クラスのレースは全部勝てる」と息巻く。その一方で、「アシストがいないと何ともならない」と若手陣の重要性にも言及した。「まずは勝てる選手でなく、チームでしっかり走れる選手を作りたい。リーダージャージを取った時に、150km集団を引ける選手。チームが大きくなるために、一人ひとりがそういう走りをできるようにしたい」。これも世界の舞台を見据えての考えだ。

 土井自身は2014年シーズンの大半が海外でのレースになるという。そして最大の目標は、全日本選手権での優勝だ。「去年のように『ただ走ってる』という選手はいない。逃げてどうこうとかスプリントで勝つとか、そういう小ちゃい目標じゃなくやってるので、そういう意味では楽しいですね」と話す。一昨年末でヨーロッパのレースから撤退し、一時は目標を見失っていたというが、今年は土井の目に再び闘志が戻ってきた。

 チームの開幕戦は、3月23日の宇都宮クリテリウムで、土井も出場予定だ。宇都宮ブリッツェンの地元レースだが、「ブリッツェンに花は持たせない」と貪欲に勝利を獲りに行く。

モータースポーツは2部門に参戦、片山さんは4月にエベレスト挑戦

 モータースポーツ部門では、「ファンと共に走るレーシングチーム」というコンセプトでSUPERGT GT300クラスに参戦する「GOODSMILE RACING & TeamUKYO」と、TRD 86ラリーチャレンジに参戦する「右京♥︎メガウェブ♥︎ネッツ東京86」の2チームを発表。SUPERGTはシリーズ制覇を第一目標に挑む。

4月のエベレスト挑戦を表明4月のエベレスト挑戦を表明

 このほか、チームUKYOがサポートするアスリートとして、プロツアーサーファーの北沢麗奈(2013年アジアシリーズランキングチャンピオン)や、子供たちがトレッキングやクライミングなどに挑戦する「Team UKYO チャレンジスクール」が紹介された。

 チームUKYOの全ての活動に共通するキーワードは「夢」「挑戦」だ。そしてチームの各部門の発表が終わった最後に、片山右京さん自身も、今年4月のエベレスト挑戦を表明した。「個人的な挑戦」としながらも、「もう一つ大きな先に行くのには、自分も挑戦しないといけない」と意欲を見せた。

(文・写真 米山一輝)

発表会の後、観客を前にデモ走行が行われた発表会の後、観客を前にデモ走行が行われた
SUPERGTのデモ走行も行われたSUPERGTのデモ走行も行われた
デモ走行終了後には全員で「DREAM」のポーズデモ走行終了後には全員で「DREAM」のポーズ

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