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つれづれイタリア~ノ<21>イタリア人イケメン図鑑! イタリアにおけるかっこよさの基準とは?

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イタリアのイケメンといえば、やっぱりこの人!ダミアーノ・クネゴイタリアのイケメンといえば、やっぱりこの人!ダミアーノ・クネゴ

 2014年2月5日に、ヨーロッパで奇妙なニュースがスポーツ新聞を飾りました。

 「自転車ロードレースのトップ選手は顔も魅力的」

 スイス・チューリヒ大学の進化生物学者、エリック・ポストマが率いる研究チームは、2012年ツール・ド・フランスに参加した選手80人の顔写真を使い、その魅力度を判定するオンライン調査を実施したようです。その目的はどの選手が一番魅力的に見えるかを調べるものでした。調査に参加したのが816人で、そのうち約4分の3は女性だったそうです。大半はサイクルロードレースについてほとんど何も知らない人々でした。

 結果は面白いものでした。「ピル服用中でない女性」(!)の間でトップ選手が好まれる傾向があるようです。トップ10の選手は、ワースト10の選手よりも平均で25%ほど魅力度が高かったということがわかりました。

 2012年に優勝したブラッドリー・ウィギンス(チーム スカイ)でさえ、かっこうよく見えたということになります。研究結果を読みたい方はこちらへ(英文のみ)

 確かに、チャンピオン級の選手たちはかっこいい。メディアの前で出番がない選手と比べると、写真慣れしていて、自分をかっこよく見せる方法を知っているからかもしれません。

 多くのチャンピオンが、不思議なオーラを放っていることは認めるところです。表情だったり、目力だったり、立ち姿だったり。どこかで強いリーダーシップ的なオーラを放っています。

 さて、今回はイタリアのチャンピオンたちを分析し、そのイケメン度がどんなものかを調べたいと思います。

イタリア人イケメンはこれがポイント!

 イタリア人イケメンは、イギリス勢やベルギー勢、スペイン勢と明らかに違うかっこうよさがあります。イギリス勢を代表するウィギンスとクリストファー・フルーム(チーム スカイ)は、色白で細い体。髪の毛の色も薄い。身だしなみもきちんとしていて、髭をきれいに剃っています。ルクセンブルク出身のシュレック兄弟(トレック ファクトリーレーシング)も同じ。ベルギー出身のトム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ)とノルウェー出身のトル・フースホフト(BMC レーシング)はヴァイキング族を思わせる体格ときりっとしたノルディックフェース。スペイン勢を代表するアルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)は、アラブ民族の遺伝子を受け継いでいるらしく肌が色黒で濃い眉毛が特徴。

 これと比べると、イタリア人選手はまた違います。イタリアは地中海の真ん中に位置する国ですので、貿易が盛んに行われた結果、様々な民族が交じり合い、多くの顔が楽しめます。さらに男性たちには女性を魅了する独特なかっこうよさがあります。それが下記の通りです。

(1)Barba di tre giorni(三日髭)
(2)Capelli cortissimi(ベリーショートヘア)
(3)Petto virile(男っぽい胸毛)

イケてるスタイル

 髭に関して言えば、80年代に始まり90年代後半からずっと定着しているスタイルがあります。髭の濃いイタリア人男性はbarba di tre giorni(文字通り「三日髭」)と言うスタイルが好きです。日本では無精髭だと言われて批判されますが、髭がうっすらと見えるスタイルは男性らしさを表し、イタリア人女性からも好まれています。

あご髭もしっかり蓄えたペテル・サガン。やんちゃな表情も魅力あご髭もしっかり蓄えたペテル・サガン。やんちゃな表情も魅力

 実際、イタリアで長く生活しているマーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)も影響を受け、イギリス人でありながらイタリアン髭スタイルを採用。イタリア人の遺伝子を持つスイス代表のファビアン・カンチェッラーラ(トレック ファクトリーレーシング)も同じく三日髭。

 さらに2013年からあご髭が流行再燃!あご髭は1998年にマルコ・パンターニから始まった独特なスタイルでしたが、現在もイタリア全土で流行し、スロバキア人のペテル・サガン(キャノンデール)にも飛び火しています。

 イタリア人男性は、髪の毛が抜けるのが早い!その代わりにカツラをかぶったり、植毛のために大金を注いだりもせず、イタリア元首相のシルヴィオ・ベルルスコーニのように思い切って剃ってしまうことを選びます。

 また、禿る心配のない選手も、甲子園の高校球児を思わせるベリーショートヘアスタイルを選びます!唯一抵抗している人が、ランプレ・メリダのスプリンター、ロベルト・フェラーリです。自慢のぼうぼう頭を維持しています。でもしっかりと三日髭。

 そして、やはり男は胸毛!脚を剃っても胸は剃らず!イタリア人男性はワイシャツから胸毛を見せたいもの!モデルのように脱毛するサッカー選手と水泳選手とは違って、自転車競技選手は毛を残したいし、女性の多くも自然な胸毛が好きようです。

イタリアイケメン図鑑

 ここでイタリア人チャンピオンのイケメン度を分析し、グループ分けします。イタリア人男性の特徴が分かります。

ワイルド系男子

マリオ・チポッリーニ
モレノ・モゼール(キャンデール)
ルーカ・パオリーニ(カチューシャ)
フィリッポ・ポッツァート(ランプレ・メリダ)
ファビアン・カンチェッラーラ(トレック ファクトリーレーシング)
ダニエル・オス(BMCレーシング)
アレッサンドロ・ペタッキ(オメガファルマ・クイックステップ)
マッテオ・トレンティン(オメガファルマ・クイックステップ)

おしゃれ好きで、髪はいつも長めのマリオ・チポッリーニ。ひげは、ワイルドに蓄えていますおしゃれ好きで、髪はいつも長めのマリオ・チポッリーニ。ひげは、ワイルドに蓄えています

 このグループには、なぜかスプリンターかワンデーレースに強い人が多い。脚が太く、体格は大きく筋肉質。声が低く、振る舞いも男っぽい。ほぼ全員きりっとした顔立ちで、彫りが深く三日髭!肉食系女子から一番愛されている男性像です。やはり肉食系女子には肉食系男子が一番!と草食系男子に飽きた女性が合唱します。

 トップに立つのが、ライオンキングことマリオ・チポッリーニ。引退してもいつも話題になります。彼は肉食系男子らしく、食欲も○欲も旺盛だったらしいです。この場で紹介できないほど多くの武勇伝があると、イタリア自転車競技代表監督のダヴィデ・カッサーニは証言しています。

クール系男子

ステファノ・ガルゼッリ
マルコ・パンターニ
パオロ・ベッティーニ

端正な顔立ちで、スキンヘッドが特徴のステファノ・ガルゼッリ端正な顔立ちで、スキンヘッドが特徴のステファノ・ガルゼッリ

 イタリア人には珍しいタイプです。口数が少なく、スキンヘッド頭が特徴!目が鋭く、まるで鷲のような観察力。

 このタイプの人間が少ない理由は、イタリア人の気質にあります。イタリア人のDNAには「おしゃべりが大好き!」という不思議な遺伝子が存在しているらしく、男女を問わず、みんなよくしゃべっちゃいます。クールでいるためには、無口な方がいいです。

甘いマスク系男子

イヴァン・バッソ(キャノンデール)
ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ プロチーム)
サーシャ・モドロ(ランプレ・メリダ)
ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(モビスター チーム)
ペテル・サガン(キャノンデール)

甘いマスク代表のイヴァン・バッソ。落ち着きがあります甘いマスク代表のイヴァン・バッソ。落ち着きがあります

 ここもイタリア人の得意分野。甘いマスク!イタリア人男性は草食系が少ない。イタリア人女性は強いので、男は気を緩めたら負けるに決まっています。ここで甘いマスク作戦で女性の攻撃に耐えます。

 ゆっくり話すこと、スマイルを保つこと、仕草を抑えること、優しいまなざしを四六時中送ること。できれば童顔が好ましい。なぜか体が細くて声の高い選手が多い。このスタイルの王者は、イヴァン・バッソでしょう。どんな状況においても冷静で興奮しません。喜んでいるか、悲しんでいるか、見極めることが困難。

 このカテゴリーに暴れん坊のピーター・サガンを入れました。理由は、童顔にあります。やっていることが大胆ですが、彼の子どものような瞳の前で女性たちはメロメロです。仮面をもった実に恐ろしいオオカミ男です(笑)。

キラキラ王子系男子

ダミアーノ・クネゴ(ランプレ・メリダ)

キラキラと王子のような雰囲気を漂わせるダミアーノ・クネゴキラキラと王子のような雰囲気を漂わせるダミアーノ・クネゴ

 イタリア、いや、自転車競技界においてこの人しかいないでしょう。リトル・プリンスことダミアーノ・クネゴです。目が青く、髪の毛は金髪。顔も小さく、まるでガラスの靴を拾いそうな王子にしか見えません。

 気さくで、礼儀正しく性格も優しいので、ファンにいつも大サービスします。写真撮影だったり、サインだったり。まるでおとぎ話の世界から出ているような人です。

古代顔系男子

パオロ・ティラロンゴ(アスタナ プロチーム)
マヌエーレ・モーリ(ランプレ・メリダ)
ミケーレ・スカルポーニ(アスタナ プロチーム)

彫りの深い顔立ちから、古代を思わせるパオロ・ティラロンゴ彫りの深い顔立ちから、古代を思わせるパオロ・ティラロンゴ

 この顔を見たらイタリアの長い歴史を感じます。パオロ・ティラロンゴは古代ギリシャの壷に描かれているような深い顔立ち。

 マヌエーレ・モーリとミケーレ・スカルポーニはルネッサンス時代を咲かせたメディチ家の絵画に出てくる兵士のような凛々しい顔立ち。中部南部にはこの顔の人が多く、イタリアの歴史を愛する女性に人気の選手です。

ちなみに私は…

 イタリアには面白い顔がたくさんあります。日本にもイタリア人選手がたくさん来ますので、会場に愛を運んで、自分の目で確かめましょう。

 ちなみに私ですが、色白でどちらかというとスラブ民族っぽい顔をしているようです。イタリアでも外国人に間違われます。逆に父方のおじさんは、まるでアラブ人のようで、髪の毛が黒くてちりちりで肌が黒い。記録が残ってないため、私の祖先のルーツは謎に包まれたままですが、やはり気になります。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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