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RENの「自転車のススメ」<2>大雪のお台場で砂&泥&雪まみれ! 「弱虫ペダル」渡辺航先生と一緒にシクロクロス東京2014へ参戦

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今回は自転車系モデル仲間の山下晃和君(右)とチームを組みました今回は自転車系モデル仲間の山下晃和君(右)とチームを組みました

 皆さんこんにちは。RENです。暦の上では立春を過ぎたものの、ここ数日は、春の気配を感じられないくらい寒くなっていますね。今回は2月8、9日に東京・お台場海浜公園で開催された「シクロクロス東京2014 エンデューロ」への参戦レポートをお届けします。

 この「シクロクロス東京」、実は僕がどうしても出場したかった大会なのです。

 ちょうど1年前の2月8日、自分の不注意から指を骨折してしまい、その年のエンデューロ参戦が泣く泣くキャンセルとなってしまった苦い経験があります。

 リベンジに燃える今回は、週刊少年チャンピオンで連載されている「弱虫ペダル」の作者、渡辺航(わたなべわたる)先生と、南米大陸を自転車で縦断した経験もあるモデルの山下晃和君と一緒にエントリー。

 フンッフンッと鼻息は荒く、気合い十分です。

ここはどこ? 本当にお台場?

 ところが大会初日、東京は記録的な大雪に襲われ、「一体ここはどこ?」というような光景に。僕は初日からサブMCとして会場にいましたが、レース進行中も、すぐそばにあるレインボーブリッジすら見えないほどの吹雪が吹き荒れました。しかも、午後には大雪警報が発令され、一部のレースは中止に。果たしてエンデューロが行われる2日目の天候は大丈夫なのでしょうか…。

大会初日の選手召集エリア。後ろに見えるはずのレインボーブリッジが…大会初日の選手召集エリア。後ろに見えるはずのレインボーブリッジが…
一度走るとブレーキはこの通り一度走るとブレーキはこの通り
吹雪の中、レーススタート吹雪の中、レーススタート
第1コーナーを過ぎると、もうほとんど全員押し&担ぎ第1コーナーを過ぎると、もうほとんど全員押し&担ぎ
サンドエリアも大半の選手が担ぎ状態サンドエリアも大半の選手が担ぎ状態
MCも過酷!MCも過酷!

 ところが大会2日目は、前日の吹雪がウソのように穏やかな日差しが降り注ぎました。とはいえ、30cmに迫ろうかという積雪で、辺り一面は真っ白のまま。砂浜は雪原となっています。「本当にお台場なのか?」と目を疑いたくなる景色が広がっています。

2日目は気持ちの良い晴れ空となりました。しかし路面が…!2日目は気持ちの良い晴れ空となりました。しかし路面が…!

 さてさて、このシクロクロス、欧米ではベルギーやオランダでメジャーな競技です。ドロップハンドルを装着しつつブロックタイヤを履かせる、マウンテンバイクでもロードバイクでもないシクロクロスバイクで走ります。

 一般的に連想される自転車競技とは異なる点がいくつかあります。その最たる例は、なんといっても「悪天候でも開催する」ことでしょう。真冬に開催されることが多く、雪が降ろうが雨が降ろうが…ヤリは降っちゃダメですけれども、むしろコースコンディションが悪くなった方が選手も観客も喜んでしまう、そんな過酷な競技なのです。

 コースは簡単にクリアできないように、様々な障害物や走行路面が用意され、一筋縄ではいかないテクニックが要求される競技です。なんという酔狂なレースなんだ! 近年は日本でも人気が高まり、競技人口は年々増えている様子です。

 この日のエンデューロの競技時間は1時間30分。交通機関はなお乱れ、「ゆりかもめ」も止まったままでしたが、それでも朝から大勢のお客さんがホームストレートに詰めかけました。

エンデューロにはコスプレで参加するチームもエンデューロにはコスプレで参加するチームも
コースを見渡しながら作戦を立てる渡辺航先生と山下君コースを見渡しながら作戦を立てる渡辺航先生と山下君

 私は、用意されたワンピースジャージに身を包み、集団最後尾でスタートの時を待ちます。中にはコスプレでスタートラインに並ぶ猛者も。和気あいあいとした雰囲気の中で、皆、闘志を燃やしています。

 パンッ!とピストルの音が鳴り響き、10:00ちょうどに競技がスタートしました。

エンデューロは押して走れ!

ほとんど最後尾からのスタート。とにかく最初は押しまくり!ほとんど最後尾からのスタート。とにかく最初は押しまくり!

 そんなに広くはないコース幅。一斉に第1コーナーへとなだれ込みます。この混乱時に順位を出来るだけ上げることに集中します。私の選んだ作戦は、「走る!」でした。自転車ではなく、自分の足でです。自転車と共にゴールすればよいので、走ることも許されているのです。乗車できない悪路だったら、自転車を押したり担いだりと、「1秒でも速く!」という選択ができます。

 連続コーナーを抜け、最初の砂浜エリアに突入! 普段はデートコースにもってこいの砂浜ですが、この日は全く愛を育めません。足首以上の深さの雪が、やる気を容赦なく削っていきます。

 砂浜を抜けた集団は、チャンピオンシステムバリアーと呼ばれるセクションへ。ここには2つのシケイン(障害版)が設置されており、8~10kgの重量がある自転車を担いでクリアしなければなりません。

 ここからは本格的な林間コースへ。木々が茂るダートを進んでいきます。雪が解けている部分は、ところどころ土が顔を覗かせているものの、たっぷりの雪解け水を含み、チョコレート色になっています。木の根っことのコンビネーションで、とっても滑りやすい! バイクをコース脇に置き、何かにつかまりたい様なシチュエーションです。

乗れるセクションは華麗に…乗れるセクションは華麗に…
押し区間はしんどすぎ!押し区間はしんどすぎ!

 集団は縦に伸びてきました。

 そして今回のコースの為に作られた木製の立体交差「フライオーバー」へ。手前のコーナーからスピードを殺さずに登りたいですね。

 そして最終セクションである、2つめの砂浜エリアへ。シクロクロス東京は様々なカテゴリーが開催されたのですが、どのレースでもこの部分でドラマがあったようです。砂浜ですので1度バランスを崩してしまうと再び自転車に乗ることは至極困難。一つのミスで圧倒的なタイム差がついてしまう!

 前半はランで、折り返してからの後半は、波打ち際を乗車してクリア。波が押し寄せる部分は砂が固く引き締まっているので比較的楽に乗車ができます。

 そして1周が終わります。ホームストレートへ。

 ペースを抑えてのレース展開を考えていたのですが、スタートの混乱や想像以上の悪路で走った事もあり、心拍数は限界まで上がってしまっています。3人での事前打合せでは、3周交代ということにしていたのですが、持ちこたえることが難しそう…。

上位完走! チームメートの奮闘に感激!

 2周を終えた時点で、息も絶え絶え交代の合図を送り山下君にバトンタッチ。

軽快なランを見せる山下君。実は最初からビンディングを諦め、フラペ&ランシューズで参戦軽快なランを見せる山下君。実は最初からビンディングを諦め、フラペ&ランシューズで参戦
ピットに戻ってきた山下君。速い!ピットに戻ってきた山下君。速い!

 交代した山下君、ランパートが圧倒的な速さだ! ヘラクレスの様な身体の持ち主の山下君は走力に自信があります。積極的にランでポジションアップ。乗るより走る! 少しでも速くというシクロクロスならではの作戦かもしれませんね。

 その間僕は、休憩を入れラストスティント(最後の出番)の準備。

 コースコンディションが回復してきているので、乗車の割合がグンと増えました。しかしながら、チャンピオンシステムバリアのシケインは堪えます。この難しいコース、乗るのでも精一杯なのに、走らされ、挙げ句には担ぐことになるのですから…。

 し・か・も・登り坂…。

 心臓が飛び出しそうです。

 さぁ渡辺航先生の出番です。直前まで念入りにアップしていたので、調子は上々の様子です。計測チップという名の襷を繋ぎ、初のシクロクロス参戦となりました。

サンドエリアを力強く押して進む渡辺先生サンドエリアを力強く押して進む渡辺先生
レース中でも、カメラを向ければ、このサービス精神!レース中でも、カメラを向ければ、このサービス精神!
半分近く押してたかも?なコース状況半分近く押してたかも?なコース状況
シャーベット状の泥エリアシャーベット状の泥エリア
ホームストレートを駆け抜ける渡辺先生。声援がひときわ大きいホームストレートを駆け抜ける渡辺先生。声援がひときわ大きい

 渡辺先生は「弱虫ペダル」の主人公「小野田坂道」君そのもの。弾かれた弾丸のようにコースイン! ランそして担ぎセクションもスムースにこなし、1時間30分の制限時間のギリギリでゴールラインを越え、更にポジションアップします!

 最後はファンの大歓声の中、両手ガッツポーズでフィニッシュ!

 3人の個性を活かし、チームは最後尾スタートながら、45チーム出走中13位という成績を納めたのです! やった! また、集うことを約束したのでした。

大歓声の中、両手を挙げてゴールする渡辺先生大歓声の中、両手を挙げてゴールする渡辺先生
ゴール直後の渡辺先生に駆け寄って祝福ゴール直後の渡辺先生に駆け寄って祝福
3人で記念写真! また一緒に走りましょう!3人で記念写真! また一緒に走りましょう!

しんどい! 楽しい! シクロクロス最高!

 いかがでしたでしょうか? 「シクロクロス東京」超都市型自転車レース。普段見慣れた景色の中で真剣に走れば、特別な思い出になること間違いなしです。

 お台場のコース、また来年! でも吹雪は勘弁ですから!(笑)

小林 廉(こばやし・れん)/REN小林 廉(こばやし・れん)/REN

数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。毎月発行される自転車雑誌に見ない月はないというほどの“乗れるモデル”。日本マウンテンバイク協会公認インストラクター。特技はウィリー(映像を見る)。身長188cm、体重74kg。東京都在住。オフィシャルブログ「RENのすすめ」。取材のお問い合わせは info.studioren@gmail.com まで

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