ステージイベントや試乗で盛況“王国”で自転車を楽しみつくす「埼玉サイクルエキスポ2014」 初日レポート
見て、乗って自転車の魅力を感じられるイベント「埼玉サイクルエキスポ2014」が2月15日、さいたまスーパーアリーナで開幕した。2日間の日程の初日は、大雪の影響で3時間遅れのスタートとなったが、交通状況が回復するにつれて客足も増え、会場は悪天候を感じさせない賑わいを見せた。16日は当初計画通り午前10時~午後4時に開かれる予定だ。入場無料。
15日午後のメーンステージでは、イベント主催者の代表でありホスト役の上田清司・埼玉県知事が、モデルでサイクリストの日向涼子さん、au損保の柳保幸専務とともにトークショーに出演した。
上田知事は、自転車に関する埼玉県の取り組みとして、自転車レーンの整備を進めていることや、学校教育のなかでマナーアップを図っていくこと、サイクルエキスポや「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」といったイベントで自転車の魅力を改めて知ってもらうことなどを挙げ、「プロ、アマチュア、日常のすべての面で、自転車を演出していきたい」とアピールした。
日向さんは、埼玉県内の自転車環境について「中心部に自転車レーンが整っているうえ、レーンがない道でも、走りやすいように車がスペースを空けてくれる」と、自転車への理解の高さを魅力として語った。柳専務は、「ルール、マナーを守って、自覚をもって走るということが大事。それでも、事故が起こってしまうことはあるし、被害者にも加害者にもなりうる」とし、自転車保険の重要性を説き、小学生向けにマナー教室などを展開していく考えを示した。

サイクルライフナビゲーターの絹代さんと「ポタガール埼玉」によるトークショーでは、おしゃれや、ポタリング、マナーなど、自転車を楽しむためのポイントについて、ガールズトークが繰り広げられた。
「モーニング娘。」元メンバーでタレントの辻希美さんは、「ママチャリ」を愛用している3児の母として、2回のトークショーに登場して注目を集めた。
ステージではライブも行われ、シンガーソングライターの丸本莉子さんは「埼玉サイクルエキスポ2014」のテーマソング「青春ヒーロー」などを披露。埼玉県のマスコット「コバトン」と、その応援歌「コバトンRISING」を歌う「にゃんたぶぅ」も、ステージを盛り上げた。

サブステージとなる体験ステージでは、月刊サイクルスポーツ誌の岩田淳雄編集長によるワークショップなど、自転車に乗ることにスポットを当てたイベントが開かれた。
会場には、自転車関連のさまざまなブランドやフードのブースが出展。自転車メーカーのブースには各ブランド最新バイクの展示・試乗車が並んだ。また、ブースにゲストを招いてのイベントも開かれていた。
積雪により屋外のスポーツバイク試乗コースは使用できなかったが、屋内のファミリーサイクル試乗は予定通りに実施。電動アシスト自転車を真剣に体験する女性や、複数人乗りの自転車で笑顔を見せる家族など、多くの来場者が、普段なかなか乗れないような自転車を楽しんでいた。