バイクインプレッション2014「FOCUS MARES CX 5.0」 シクロクロス入門に最適な、高いレース性能と独自性が調和した1台

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 フォーカスはシクロクロスの世界王者に3度輝いたレジェンド、マイク・クルーゲが1992年に創設したドイツのバイクブランド。構想からデザイン、設計、プロトタイプの作成、そしてテストを乗り越え完璧な性能を求めて長い月日をかけて、レースの世界で勝つことができる自転車を開発している。試乗するのは、重量、剛性、操作性などを理想的なバランスに仕立て上げた、フルカーボンフレームのMARES CX 5.0だ。

「FOCUS MARES CX 5.0」(フォーカス マレス CX 5.0)「FOCUS MARES CX 5.0」(フォーカス マレス CX 5.0)

FOCUS MARES CX 5.0(フォーカス マレス CX 5.0)
価格:298,000円(税抜、完成車)
サイズ:52、54、56cm
カラー:ホワイト×ブルー
問い合わせ先:グローブライド http://www.focus-bikes.jp

スペック

フレーム:MARES CX カーボン
フォーク:MARES CRF カーボン
変速機:シマノ・105(F)&(R)
ギヤ:FSA・ゴッサマ フォーカス 46×36T、11-28T(10s)
ホイール: フルクラム・WH-CEX 6.0 CX
重量:8.8kg (56サイズ)

全体的に丸みを帯びたカーボン性のストレートフロントフォークが、高い剛性とコントロール性能を実現全体的に丸みを帯びたカーボン性のストレートフロントフォークが、高い剛性とコントロール性能を実現
トップチューブの上端を通ったワイヤは、プーリーを介してスムーズにフロントディレイラーへと接続するトップチューブの上端を通ったワイヤは、プーリーを介してスムーズにフロントディレイラーへと接続する
AVIDのカンチブレーキを採用する。シートステーは33Cのタイヤに対しても十分なクリアランスを設定AVIDのカンチブレーキを採用する。シートステーは33Cのタイヤに対しても十分なクリアランスを設定

インプレッション BY 江下健太郎・松尾修作・米山一輝

江下健太郎 埼玉県日高市の「じてんしゃPit」店主。MTBのエリート選手で、シクロクロスの経験も豊富。ロードでもかつてアイサンなどで活躍した。JMA公認マウンテンバイク・インストラクター、自転車技士、自転車安全整備士の資格を有する江下健太郎
埼玉県日高市の「じてんしゃPit」店主。MTBのエリート選手で、シクロクロスの経験も豊富。ロードでもかつてアイサンなどで活躍した。JMA公認マウンテンバイク・インストラクター、自転車技士、自転車安全整備士の資格を有する

米山 フォーカスはシクロクロス界のレジェンドが立ち上げたブランドゆえに、シクロクロスバイクのラインナップが充実している。ロードバイクもJプロツアーチームが使用していて、そちらを試乗したときに堅実なブランドという印象を持っていたけれど、MARES CX 5.0もやはりそのように感じたよ。

江下 まぁ、堅実とはいえ、それでも特色のあるバイクの1つだよ。特徴的なのはフロント周りで、太いストレートフォークは、とても剛性が高い印象だけど、しっかり大小の衝撃を吸収してくれてあらゆるスピード域で安定していた。そしてヘッド角は独特の寝た角度で70度ちょっと。フロントセンターは長く、直進や下りは安定して武器となり、コーナーリング中のシューズ干渉も減らせるのは大きいと思うよ。

松尾 フレーム自体は全体的にハードで 突き上げ感は多少感じましたが、フォークは好みでした。存在感が強くてしっかりしていたので安心感がありました。フロントは暴れないのでロード出身のライダーには好まれそうな印象です。

江下 ただ、重心のズレがコーナーリング中の切れ込みを不安定にしている嫌いがあるので、そこはこのバイクのクセとしてテクニックでカバーしたいところ。全体的なフレームの剛性は、バイクが暴れるようなセクションでもBBからリヤにかけてのねじれが最小限で推進力となっていたので、ボクもしっかりしていて安心感があると感じたよ。

松尾修作 Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する松尾修作
Neilpryde - Men's Club Pro Cyclingに所属し、キャプテンを務めるプロロードレーサーで、脚質はオールラウンダー。埼玉県・若葉駅近くでバイクサロン「SAKURAMENT」を経営する

米山 このモデルはシマノ・105とカンチブレーキで組んでいるので、シクロクロスを始めてみたいという人に向けた、エントリーバイクとしても紹介できると思うけど、パッケージとしてはどう?

江下 フレームに対して足回りが重いチョイスだから、しっかり乗れる人にはしなやかな軽量ホイールとチューブラータイヤをセットしてレーシーに仕上げるのをオススメしたいかな。パッケージとしては、価格をこの約30万円のラインで抑えつつ、ホイールがあともう少しグレードアップすると良いな。

米山一輝 数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中

松尾 ロードほどライバル車種が多くない中で、シクロクロスを始めたい人にとってはベストな選択の1つだと思いますよ。芯のある剛性で乗り味はちょっとハードですが、基本がしっかりしているし、レースを思いっ切り楽しめそうです。

米山 全体的なしっかりした作りとフレームの高い性能は、レースバイクを探している人には薦めやすいね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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