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「放置」も改善社会実験の効果は上々 「自転車のまち」宇都宮

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歩行者と自転車が共存できるオリオン通りを目指して行った社会実験歩行者と自転車が共存できるオリオン通りを目指して行った社会実験

 「自転車のまち」を掲げる宇都宮市は、昨年11月にオリオン通りで実施した自転車と歩行者の共存を目指した社会実験の結果を公表した。歩行者と自転車の通行帯を分けた場合、ぶつかりそうになった錯綜(さくそう)回数は最大81%も減少した。効果は上々で、市は自転車向けの路面標示を設けるなど実験結果を踏まえた取り組みを始める。(松岡朋枝)

 社会実験は平成23年11月19~25日、オリオン通りを自転車と歩行者が行き交う「共存区間」と、中央部を自転車専用の通行帯とし両サイドを歩行者通行帯とする「分離区間」の2区間に分けて実施。下校する高校生ら自転車利用者の増える平日午後3~5時に自転車と歩行者がぶつかることを避けた回数を調査した。

衝突回避、最大81%減

 その結果、道路標識で自転車の安全運転を呼びかけた共存区間は、実験前より72%減少。分離区間も60%減った。特に分離区間では歩行者が自転車通行帯を通ったケースを除くと81%も減少したという。

 また、オリオン通りを訪れた買い物客らがくつろげるよう両区間に自転車の駐輪スペースとベンチを設けたところ、通り周辺の放置自転車の数が42%も減少した。ベンチについても、実験期間中の通行者の65%が「良い取り組み」と評価したという。

 こうした結果を受け、市は自転車に安全運転を呼びかける路面標示を設置し、自転車利用者に注意喚起を行う。また、オリオン通りの各商店などがベンチや駐輪スペースを設けた場合に半額を助成する制度も24年度から新たに導入した。

新たな空間づくりへ

 全国的に自転車の安全走行が叫ばれている中で、社会実験では事故防止の効果があったものの、新たに課題も浮上している。

 実験期間中に実施したアンケートでは、通行者や地元自治会らは自転車と歩行者の通行帯を「分離」する方式を評価。一方、商店街関係者は「共存」方式などを支持する声も目立った。

 市は「関係者がどのような空間をつくるのかイメージを共有する必要がある」と分析。今後、市や地元商店街、通り利用者などによる検討会を立ち上げ、にぎわいを取り戻すための安全で安心な通りづくりに向けた協議を始める。

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