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つれづれイタリア~ノ<20>バレンタインデーには愛する人にバラの花束を イタリア流、愛の贈り方

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表彰台で花束を持つカデル・エヴァンス(ツアー・ダウンアンダー2014)表彰台で花束を持つカデル・エヴァンス(ツアー・ダウンアンダー2014)

 2月14日は、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)やジュセッペ・グエリーニ、ジャンニ・ブーニョの誕生日であり、マルコ・パンターニの命日。そして、バレンタインデーです。日本のバレンタインデーは“チョコ祭り”のようなイベントになっていますが、ヨーロッパでは愛し合っている人同士の大事なイベントです。

 このコラムを書いている最中には、宇多田ヒカルが23歳のイタリア人男性と結婚するという嬉しいニュースが入ってきました。同じイタリア人として自分のことのように嬉しいです。このハッピーニュースを聞き、バレンタインデーにプロポーズにまで踏み切るカップルが出てくることを期待しています。

チョコが持つ意味の違いに注意

イタリアの代表的なチョコのひとつ「バーチ・ペルジーナ」イタリアの代表的なチョコのひとつ「バーチ・ペルジーナ」

 日本では先月からバレンタインデー商戦が始まっているようです。日本全国の男性たちはすでにそわそわしていることでしょう。確かにチョコをもらえる側としては楽しい気分です。

 一方で、チョコをあげる側の女性たちにとっては、大変に決まっています! 私の周りはバレンタインデーをよく思わない女性も少なくありません。チョコ購入にかかる出費は無視できない金額で、そのチョコも大半を義理チョコが占めているからです。

 イタリアをはじめとするヨーロッパでは、事情がかなり違います。バレンタインデーは基本的に男性が女性にプレゼントをするイベントで、たとえばイタリアでは次のようなものがプレゼントの上位にのぼります。

1)定番の花束(赤いバラがベスト)
2)ペアジュエリーもしくはイニシャル入りのペアリング
3)少しエロチックなランジェリー(イタリア特有のスケスケ素材が好まれる)
4)香水(甘い匂いがベスト)
5)チョコ

「バーチ・ペルジーナ」の外箱「バーチ・ペルジーナ」の外箱

 チョコで定番中の定番となっている製品は「バーチ・ペルジーナ」、意味は「ペルジーナ社のキスたち」です。イタリア土産としても人気があります。特徴的なのはチョコを包む紙で、詩人や有名人の愛の言葉が記載され、それを読むのが恋人たちの嬉しい時間です。ただし、好きな人にチョコだけ渡してしまうと、けんかの原因となるので要注意! 「これだけって、私にそんなに魅力がないの?」と言われてもおかしくありません。チョコは主役ではなく、あくまでも“おまけ”としてしか考えられていないからです。

 さらにポイントは、義理ではなく“愛し合っている人同士”のイベントだということ。日本の習慣を知らない外国人が、親しくもない女性からチョコをもらうと、そこには大きな勘違いが生まれます(何も知らなかった当時、私も何回か勘違いしたことを覚えています)。さらに不特定多数の男性にチョコを配る習慣をそのままイタリアに持って行くと、女性が軽く見えてしまい、よく思われません。

マルコ的アドバイス

ウェディングはプロトンに囲まれて(ジロ・デ・イタリア2008)ウェディングはプロトンに囲まれて(ジロ・デ・イタリア2008)

 イタリアでは基本的に男性から贈るもの、とは言っても、女性も愛する恋人や夫にプレゼントしたいものです。ただ、こだわりの強いサイクリストが相手の場合、何をプレゼントしたらいいのやら…ほとんどの女性はお手上げ状態です。毎年多くの雑誌やサイトは、悩み続ける女性を救うために様々なアドバイスをしていて、その中にはちゃんとサイクリスト向けのアイディアが扱われています。

 例えば、日本でも発行されているフランス生まれのファッション誌、マリ・クレール(イタリア語版)のプレゼント特集では、ルコック・スポルティフのレーザーグローブが取り上げられていました。

 ジュエリーをプレゼントしたい人は、自転車をモチーフにしたかわいい物もお勧めです。特にイタリア人男性は、ジュエリーが大好きですので、間違いなく心をわしづかみできます。まとめると、つまりイタリア人男性レーサーの心をゲットするためには「それほど高価ではないが実用的で、自転車を連想させる、身につけてもおかしくない物」を贈るといったところでしょうか。

 さぁ、男性&女性諸君! 今年こそ好きな人にチョコでない物を贈ってみませんか。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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