工具はともだち<40>工具の“ダイエット”? スリムなボディラインと軽さを追求したシリーズ、KTC「プロフィットツール」

  • 一覧

 みなさんは、ダイエットにチャレンジされたことはありますか? 炭水化物だけを摂取しない方法や、ジムを活用するといった方法や、自転車に乗ることでもチャレンジにされている方がいらっしゃるかもしれません。私も昨年、モータースポーツに再チャレンジするために、ダイエット(減量)を試みましたが、過度のチャレンジで体に負担もかかり、持久力が落ちてしまったような気がします。

KTCプロフィットツール スパナKTCプロフィットツール スパナ

 工具にも、同じようなことが言えます。つまり、軽量化と耐久性の関係です。工具に要求される最大の機能は、ボルトやナットを締めつける作業をいかに簡単にできるかといった点ですが、それらを実現するためにも、まずは軽くてそして強いといったことが求められます。

 金属製品ですので、強いということに関してはみなさんもイメージできるかと思いますが、その上に求められるのが、軽さ。特にサイクリストの方々は、最も重要視されるポイントではないでしょうか。バイクはもちろんのこと、持ち物は軽く少なくしたいですからね。

 工具を作る過程では、適応するネジサイズの規格やJISなどの規格を踏まえて最適な強さを設定し、形を設計、製作していきます。ここで参考にする規格は、あくまでも“最低限クリアしなければならないハードル”ですので、それを何とかクリアできるレベルにとどめてしまう訳ではありません。

 メーカー側ではユーザーの多様な使い方を想定する中でその数倍もの独自基準を設定し、それをクリアするものづくりを実現しています。公的に定められた規格をベースにしたユーザーのニーズ、ケガなどのトラブルに遭われないようにするための安全マージンを確保してるということです。

プロフィットツールと従来品のスパナ先端部の厚さプロフィットツールと従来品のスパナ先端部の厚さ
KTCプロフィットツール めがねレンチKTCプロフィットツール めがねレンチ

 ですが、残念ながら強さを確保するために犠牲になってしまうのが、工具の厚みなんですね。薄くすれば軽くなりますが、求める強度が出ない…一方で、ぶ厚くすれば強度は出ますが、プロレスラーのようにたくましい体つきになり、必要以上の重量になってしまいます。工具づくりの難しさ、楽しい部分ですね。

 KTCではそんな開発コンセプトの中、軽さと安全レベルを確保し、さらに強さを持つシリーズがあります。工具をよく知る、日ごろから工具にかかわるプロやマニアにも、一目おかれている製品「プロフィット・TOOL」です。「プロのニーズに合う」といったことからpro+fitと命名されています。

 プロフィットツールでは、薄さと軽さをトコトン追求。無駄を省いたスリムなボディ、そして様々な角度から仕事ができるように、同サイズでも違う立ち上がり角が設定さえているのが特徴です。ただし強度は必要最低限ですので、力の入れ過ぎで壊れてしまう可能性は、従来品よりも高いことはご理解ください。

 スリムなボディラインと軽さを求め、工具も“ダイエット”ということですね。それでも、私のように持久力が無くなるような無理な方法はとっていませんからご安心ください。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

工具はともだち

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載