地元宇都宮で開幕レースを開催、「ツールド栃木」構想も最強布陣で“進化”する地域密着プロチーム 宇都宮ブリッツェンがチームプレゼンテーション

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 栃木県を本拠地とするプロ・ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」が2日、宇都宮市内で2014年のチームプレゼンテーションを行った。チームは創設6年目を迎える今シーズン、「EVOLUTION―進化―」とのスローガンを掲げ、史上最強といわれるメンバーを揃えて王座奪回を目指す。一方で、国内ツアーの開幕戦として「宇都宮クリテリウム」を地元に誘致し、将来的には県内での「ツールド栃木」を構想するなど、地域密着型プロチームとして新たな段階へと歩を進める。

2014年シーズンの選手たち。(左より)大久保陣、堀孝明、城田大和、増田成幸、鈴木真理、鈴木譲、青柳憲輝、阿部嵩之、清水裕輔監督2014年シーズンの選手たち。(左より)大久保陣、堀孝明、城田大和、増田成幸、鈴木真理、鈴木譲、青柳憲輝、阿部嵩之、清水裕輔監督

 プレゼンテーションにはロードチームの選手8人全員と、清水裕輔監督、廣瀬佳正ゼネラルマネジャー、栗村修テクニカルアドバイザーが出席(シクロクロスチームの小坂光選手は世界選手権出場のため欠席)。選手達は昨年12月のチーム体制発表会ではスーツ姿にとどまったが、この日は報道陣向けに初披露となるスポンサーロゴ入りの真新しいチームウェアで登場した。

 ウェアに名を連ねるスポンサーは、新たに地元のホームセンター「カンセキ」などが加わり、計22社にのぼる。6年目にして「もうこれ以上はウェアに入れられない(廣瀬GM)」状態となった。スポンサーからの収入は前年から約1.2倍に増え、より幅広い活動が可能になるという。

宇都宮ブリッツェンに復帰した増田成幸。「エースを任されるレースでは必ず勝利する」と語る宇都宮ブリッツェンに復帰した増田成幸。「エースを任されるレースでは必ず勝利する」と語る
キャプテンを務める鈴木真理は、チームの目標を第一に、チャンスがあれば自らも狙っていくというキャプテンを務める鈴木真理は、チームの目標を第一に、チャンスがあれば自らも狙っていくという
シマノから移籍の鈴木譲は国際レースでエースを任される走りをしたいというシマノから移籍の鈴木譲は国際レースでエースを任される走りをしたいという
UKYOから移籍の阿部崇之は、全日本TT優勝を最大の目標とし、「勝利数を増やしたい」と意気込むUKYOから移籍の阿部崇之は、全日本TT優勝を最大の目標とし、「勝利数を増やしたい」と意気込む
UKYOから移籍したスプリンターの大久保陣。ジャパンカップクリテリウムと宇都宮クリテリウムでの勝利を狙うUKYOから移籍したスプリンターの大久保陣。ジャパンカップクリテリウムと宇都宮クリテリウムでの勝利を狙う

 チームは国内ツアーの「Jプロツアー」全戦と、国内開催のUCI(世界自転車競技連合)国際レースに出場。また海外でのレースは、3月のツール・ド・台湾への出場を交渉しているほか、8月のマレーシア・ボルネオでのレースにも出場を予定しているという。

「勝ち方を知っている選手が揃っている」と語る清水裕輔監督「勝ち方を知っている選手が揃っている」と語る清水裕輔監督

 チームは今季の目標に「Jプロツアー個人&総合優勝」「全日本選手権優勝」「UCIレース優勝(ステージ&個人総合)」「ジャパンカップ表彰台(3位以内)」の4つを挙げ、清水監督は「現実的な目標」と自信を示した。選手達はすでに第2次合宿を終えて、それぞれの仕上がり具合も良好だという。

 チームの中心となるのは、2年ぶりに宇都宮ブリッツェンに復帰した増田成幸。以前と比べて一回り体が大きくなったが、これは世界トップのヨーロッパでのレース経験から「考えが変わった」ためだそう。まだこれから絞っていく部分もあるというが、自転車に乗る以外の体幹トレーニングを積極的に取り入れ、パワーアップしているという。

シマノから移籍の青柳憲輝は積極的な走りで、地元ジャパンカップで山岳賞を狙うシマノから移籍の青柳憲輝は積極的な走りで、地元ジャパンカップで山岳賞を狙う
3年目の堀孝明は全日本U23とJプロツアー伊吹山ヒルクライムを狙う3年目の堀孝明は全日本U23とJプロツアー伊吹山ヒルクライムを狙う
2年目の城田大和は岩手での全日本選手権U23優勝を狙う2年目の城田大和は岩手での全日本選手権U23優勝を狙う

地元栃木で“ホームレース”を開催 「ツールド栃木」の構想も

ホームゲームを増やすことに取り組みたいと語る廣瀬佳正GMホームゲームを増やすことに取り組みたいと語る廣瀬佳正GM

 チームの運営会社が新たに取り組むのが、地元でのレース開催だ。3月23日にJプロツアー開幕戦として、「宇都宮クリテリウム」を新たに開催する。

 廣瀬GMは「これまで地域密着型プロチームとして、様々な方法でファンの獲得を目指してきたが、やはり地元のレースがジャパンカップだけでは限界。宇都宮でホームレースを増やしていき、会場でファンが熱狂する姿を作ることで、大きな活動につなげたい」と語る。

 チームがさらに構想するのは、栃木県内で1週間のレースを行う「ツールド栃木(仮称)」の開催だ。「全てがこれから」と、まだ実行委員会も立ち上がっていない状態だというが、具体的なコース案も発表。数年後の開催を目指す。

全6ステージの「ツールド栃木」のコース構想。日光いろは坂のヒルクライムも全6ステージの「ツールド栃木」のコース構想。日光いろは坂のヒルクライムも
昨年まで監督を務めた栗村修氏はテクニカルアドバイザーに昨年まで監督を務めた栗村修氏はテクニカルアドバイザーに

 昨年まで監督を務めた栗村修氏は、テクニカルアドバイザーという一歩下がった立場となり、同時に5月に開催される国際レース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」の副イベントディレクターにも就任。「今度はチームが輝いていく“場所”を作る。TOJの運営の場で学んだことをツールド栃木で活かしたい。日本で自転車レースが広く普及するよう活動する」と意気込みを語った。

(写真・文 米山一輝)

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