ツアー・ダウンアンダー2014 第4ステージグライペルが盤石のスプリントで大会最多の15勝目 新城幸也は逃げに乗るも不発

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 サントス・ツアー・ダウンアンダー第4ステージは23日、スプリンター向けのコースで行われ、大会通算14勝を誇るアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)が今大会初勝利を挙げた。総合リーダーの座は、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が守っている。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)はタイミングよく逃げに乗ったものの、メーン集団に吸収され、さらに横風による分断で後方に取り残されて13分55秒遅れの122位でゴールした。

“ミスター・ダウンアンダー”アンドレ・グライペルが盤石のスプリントで今大会初勝利“ミスター・ダウンアンダー”アンドレ・グライペルが盤石のスプリントで今大会初勝利
カンガルーを抱く総合リーダーのカデル・エヴァンスカンガルーを抱く総合リーダーのカデル・エヴァンス

 第4ステージは、アンリーからビクター・ハーバーまでの148.5kmのコース。起伏はあるのものの、ラスト2.5kmはほぼ平坦で、グライペルやマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・シマノ)といったスプリンターが優勝候補に挙げられていた。

 この日は目まぐるしいレース展開に。総合2位のサイモン・ゲランス(オーストラリア)にボーナスタイムを取らせようと、オリカ・グリーンエッジが集団を牽引し、レースは序盤からかなりのハイペースとなった。逃げを試みた選手たちを吸収し、25.5km地点のスプリントポイントへ。ここではきっちりとゲランスがトップを取り、2番手はチームメートのマシュー・ゴス(オーストラリア)、総合4位のネイサン・ハース(オーストラリア、ガーミン・シャープ)が3番手で通過。ゲランスは総合リーダーのエヴァンスとの差を5秒縮めることに成功した。

 スプリントポイント通過でメーン集団のペースが落ちたことをきっかけに、新城を含む5人の逃げ集団が形成された。この逃げは容認され、あっという間にメーン集団との差が広がっていった。

逃げを試みた新城幸也だが、展開に恵まれなかった逃げを試みた新城幸也だが、展開に恵まれなかった

 順調に見えた逃げ集団だが、50km地点付近でアクセル・ドモン(フランス、アージェードゥーゼール ラモンデヒアル)、キャメロン・ワーフ(オーストラリア、キャノンデール プロサイクリングチーム)の2人が抜け出し、新城たちを引き離していく。新城を含む追走はこの2人に追いつけず、メーン集団に吸収された。95.7km地点の山岳ポイントはドモンが獲得し、山岳賞争いで2位に浮上した。

 メーン集団では116.6km地点のスプリントポイントに向け、オリカ・グリーンエッジが再びコントロール。途中、横風によって集団が分裂され、新城や、ステージ優勝候補のキッテルが後方に取り残されてしまう。ジャイアント・シマノは第2集団を牽引するが、その差は縮まるどころか徐々に広がっていき、スプリント勝負を断念することとなった。

 メーン集団は逃げる2人を吸収し、スプリント・ポイントは総合上位勢による勝負に。ハース、ゲランス、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)の順で通過し、エヴァンスとライバルたちのタイム差がここでも縮まった。

大会通算15勝目を挙げたアンドレ・グライペル大会通算15勝目を挙げたアンドレ・グライペル

 その後はステージ優勝を狙うチームの争いに。残り5kmの小高い丘でオメガファルマ・クイックステップの2人がアタックを仕掛け、逃げ切りを狙う。しかし、粘り強く逃げる2人をロット・ベリソルのトレインが最終コーナーでキャッチ。2人のリードアウトを得たグライペルがスプリント力で2位以下を圧倒した。

 ステージ優勝14回、総合優勝2回と抜群の相性のよさを見せる“ミスター・ダウンアンダー”グライぺルは、大会の最多勝記録を更新。19日のクラシック、21日の第1ステージではいずれも2位に甘んじたが、念願の2014年初勝利を手にした。

 メーン集団は同タイムでのゴールとなり、総合首位はエヴァンスがキープした。一方、ゲランスはゴールでも4位に入ってタイムボーナスを獲得。このステージでエヴァンスとの差を8秒縮め、7秒差の総合2位につけている。後方の集団でゴールした新城は総合順位を大きく落とし、15分47秒遅れの総合68位となった。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第4ステージ結果
1 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) 3時間33分07秒
2 ユルヘン・ルーランス(ベルギー、ロット・ベリソル) +0秒
3 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリングチーム) +0秒
4 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
5 ネイサン・ハース(オーストラリアガーミン・シャープ) +0秒
6 ダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
7 マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +0秒
8 ニコライ・トルソフ(ロシア、ティンコフ・サクソ) +0秒
9 アントニー・ルー(フランス、エフデジ ポワンエフエール) +0秒
10 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ プロチーム) +0秒
39 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +13分55秒

個人総合時間賞
1 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 14時間19分46秒
2 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +7秒
3 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +14秒
4 ネイサン・ハース(オーストラリアガーミン・シャープ) +23秒
5 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +29秒
6 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +29秒
7 ダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) +33秒
8 ブレント・ブックウォーター(アメリカ、BMCレーシングチーム) +33秒
9 ローリー・サザーランド(オーストラリア、ティンコフ・サクソ) +33秒
10 リッチー・ポート(オーストラリア、チーム スカイ) +33秒
68 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +15分47秒

山岳賞
1 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル) 24pts
2 アクセル・ドモン(フランス、アージェードゥーゼール ラモンデヒアル) 22pts
3 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル サイクリング) 20pts

スプリント賞
1 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 62pts
2 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) 42pts
3 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 35pts

新人賞
1 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、UniSA・オーストラリア) 10時間47分40秒
2 カルロス・ベロナ(スペイン、オメガファルマ・クイックステップ) +17秒
3 ケニー・エリッソンド(フランス、エフデジ ポワンエフエール) +17秒

敢闘賞
キャメロン・ワーフ(オーストラリア、キャノンデール プロサイクリングチーム)

チーム総合
1 BMCレーシングチーム 42時間00分38秒
2 オリカ・グリーンエッジ +1分24秒
3 ガーミン・シャープ +1分45秒

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