工具はともだち<39>工具の部品、自分で交換できます! デジラチェを構成するパーツ大公開

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 前回お話した金属製品の“敵”、とともに、工具類を悩ませる種がもうひとつ。それは、誤った使い方。例えば、ドライバーをたがね代わりに使うとか、工具類をハンマーで叩いて衝撃を与えるとか――こういった間違った使い方をしなければ、実は、ご愛用の工具を修復できる可能性があるということを知っておいてください。

サイクリスト御用達のマルチツールサイクリスト御用達のマルチツール

 先に説明したようなメーカーが想定していない使用などによりはがれたメッキは、残念ながら修復することはできません。これは、工具として致命的なキズと判断されるするからです。再生方法も現時点では技術的に困難です。しかし、摩耗や消耗によるヘタリを修復することは、不可能なことではありません。

 工具メーカーにより対応方法は様々ですが、KTCでは、ユーザー自身で簡単に部品交換できて機能を再生できるものに関しては、補修用の部品を用意しています。全ての工具が部品を交換できるというわけではありませんが、自転車でも愛車は少しでも長く乗りたいと思うのと同じように、工具も修理やセルフリペアをすることができます。

 サイクリストが愛用するマルチツールは、部品交換が可能な工具のひとつ。使用頻度の高い4mm~6mmのヘキサゴンビット、クロスビットなどは、長い間使っていると先端が徐々に摩耗していきます。角が丸みを帯びてしまったと気付いた時が、交換のタイミング。

マルチツールのビットは交換可能マルチツールのビットは交換可能
マルチツール分解図マルチツール分解図

 それから、ラチェットハンドルのヘッド部も交換ができます。これまで連載の中で何度か紹介してきた注目商品「デジラチェ」や「メモルク」にも採用されている部品です。

ラチェットハンドルのヘッド部を構成する部品(リペアキット)ラチェットハンドルのヘッド部を構成する部品(リペアキット)
ラチェットハンドル分解図ラチェットハンドル分解図
KTCのラチェットハンドルKTCのラチェットハンドル

 図を見ると分かるとおり、ドライブギアとクロウで構成される部品は常にふれあっている状態ですので、使っていくうちに部品の消耗が発生してきます。こういったラチェットハンドルのヘッド部に関しても、補修し、機能を元通りにできる部品を用意しています。

 工具そのものを買い換えるのは簡単ですが、できれば長く使っていただきたいと願っています。そうすることによって、少なからずエコへの貢献もできるのではないでしょうか。パーツの交換は簡単です。もし、お手持ちのマルチツールや、ラチェットハンドルがくたびれてきてると感じたら、サイクリングシーズン前にチャレンジしてみてはいかがでしょう?

~工具屋さんのひとり言~
インフルエンザに、ノロウイルス。乾燥する冬場の天敵情報が各地で聞こえてきます。マスクやうがいでの予防はもちろん、十分な睡眠(!)と休日の気分転換で何とか健康状態を保つ筆者です。

小池覚(こいけ・さとる)

KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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