ツアー・ダウンアンダー2014 第3ステージ山岳でアタックを決めたエヴァンスがステージ制覇 ゲランスを逆転して総合首位に浮上

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 サントス・ツアー・ダウンアンダーは23日、第3ステージが行われ、終盤の山岳でアタックしたカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)が約10kmの独走を決め、ステージ優勝を挙げた。この結果、エヴァンスはサイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)を逆転して総合首位に浮上した。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)は1分34秒遅れの39位でゴールした。

山岳でアタックして独走を決めたカデル・エヴァンス。ゴールの瞬間は、控えめに喜びを表現した山岳でアタックして独走を決めたカデル・エヴァンス。ゴールの瞬間は、控えめに喜びを表現した
39位でゴールした新城幸也。山岳でも大きく遅れることはなかった39位でゴールした新城幸也。山岳でも大きく遅れることはなかった

 ノーウッドからキャンベルタウンまでの145kmで行われたレースは、標高約300~500mの山間部でアップダウンを繰り返すレイアウト。ゴールの約10km前に設けられた山岳での上り、下りが勝負のポイントとなった。

 レース開始から間もなく、トラヴィス・メイヤー(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル サイクリング)がファーストアタックを成功させると、これにイェンス・フォイクト(ドイツ、トレック ファクトリーレーシング)、アンドリー・グリフコ(ウクライナ、アスタナ プロチーム)、ジェローム・クザン(フランス、チーム ヨーロッパカー)が合流。メーン集団に対して、2分台のタイム差を維持しながらレースを進めた。

 残り53kmでクザンが下がり逃げ集団は3人になったものの、徐々にペースを上げながら2分台のリードをキープしていく。残り30㎞を過ぎるとメーン集団もスピードを上げ始め、逃げとの差を詰めていく。

上りでリッチー・ポートをちぎるカデル・エヴァンス上りでリッチー・ポートをちぎるカデル・エヴァンス

 残り16kmで逃げを吸収したメーン集団は、そのまま速いペースを保ちながら山岳に入っていく。ここでエヴァンスがアタック。これに対しリッチー・ポート(オーストラリア、チーム スカイ)がチェックに入るが、エヴァンスはさらに突き放していく。その後、遅れ始めたポートにゲランスが合流。12日に行われたオーストラリア選手権ロードのトップ3による争いとなった。

 頂上からゴールまでは約7.5㎞。エヴァンスは2人の追走に対し、15秒リードして下りに入った。独走力があり、下りも得意とするエヴァンスは快調な走りを見せる。一方、ゲランス、ポートは思うように追い上げられず、遅れてきた追走集団に吸収されてしまう。追走集団は11人となったが、協調してエヴァンスを追う体制は整わなかった。

総合リーダージャージに袖を通したカデル・エヴァンス総合リーダージャージに袖を通したカデル・エヴァンス

 ファンの歓声を浴びながら独走を決めたエヴァンスは、ゴールの瞬間、右手でささやかにハンドサインをつくって勝利の喜びを表現した。UCIワールドツアーでの勝利は、2012年6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネ以来だ。

 ツール・ド・フランス総合優勝などの活躍を見せた2011年以降は勝ちに恵まれなかったエヴァンスだが、今年はツールではなくジロ・デ・イタリア出場を目標に設定。5月に向けて、シーズン序盤で勝利を挙げられたのは明るい材料といえる。

 エヴァンスは総合首位に浮上し、ボーナスタイムによってさらにリードを広げた。15秒遅れでゴールした追走集団では、ゲランスやディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)が前方でゴールし、総合上位をキープしている。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第3ステージ結果
1 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)3時間34分06秒
2 ネイサン・ハース(オーストラリアガーミン・シャープ) +15秒
3 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +15秒
4 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル) +15秒
5 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +15秒
6 ローリー・サザーランド(オーストラリア、ティンコフ・サクソ) +15秒
7 ブレント・ブックウォーター(アメリカ、BMCレーシングチーム) +15秒
8 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシングチーム) +15秒
9 ダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) +15秒
10 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +15秒
39 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +1分34秒

個人総合時間賞
1 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 10時間46分40秒
2 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +12秒
3 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +15秒
4 ネイサン・ハース(オーストラリアガーミン・シャープ) +27秒
5 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +29秒
6 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +29秒
7 ダリル・インピー(南アフリカ、オリカ・グリーンエッジ) +33秒
8 ブレント・ブックウォーター(アメリカ、BMCレーシングチーム) +33秒
9 ローリー・サザーランド(オーストラリア、ティンコフ・サクソ) +33秒
10 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシングチーム) +33秒
37 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +1分52秒

山岳賞
1 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル) 20pts
2 ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパック プロフェッショナル サイクリング) 20pts
3 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 16pts

スプリント賞
1 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 42pts
2 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) 40pts
3 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 35pts

新人賞
1 ケニー・エリッソンド(フランス、エフデジ ポワンエフエール) 10時間47分40秒
2 ルーカ・ヴァケルマン(イタリア、ランプレ・メリダ) +17秒
3 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、UniSA・オーストラリア) +17秒

敢闘賞
イェンス・フォイクト(ドイツ、トレック ファクトリーレーシング)

チーム総合
1 BMCレーシングチーム 32時間21分17秒
2 オリカ・グリーンエッジ +43秒
3 ガーミン・シャープ +1分45秒

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