世界選手権で“結果を狙う”シクロ全日本チャンピオンロードとシクロクロス「両方やらない理由はない」 ベルギーの新チームで走る竹之内悠インタビュー

  • 一覧
大きな日の丸が入った竹之内悠のシクロクロス全日本チャンピオンジャージ。株式会社NIPPOが引き続き竹之内の活動をサポートする大きな日の丸が入った竹之内悠のシクロクロス全日本チャンピオンジャージ。株式会社NIPPOが引き続き竹之内の活動をサポートする

 2014年、ベルギーのコンチネンタルチーム「ベランクラシック・ドルチーニ」に所属するシクロクロス全日本チャンピオンの竹之内悠。新チームに合流し、2月2日にシクロクロス世界選手権を控える竹之内に、今季の意気込みを聞いた。 (文・写真 田中苑子)

 昨年、竹之内は所属していた「コルバ・スペラーノハム(ベルギー)」との契約更新を望んでいたが、同チームは2014年、UCIコンチネンタルチームに登録せずに、アマチュアカテゴリーで活動することが決まったため、新しい所属先を探し、ベルギー籍のUCIコンチネンタルチーム「ベランクラシック・ドルチーニ」へ移籍した。

 「監督のウォルターは1年を通して、僕のレース中の動きを見ていて、結果に結びつかなくても、レースを動かそうとアグレッシブに走るところを評価してくれました。チームに貢献できると見込んで、声をかけてくれたのです。僕自身、行きたいと思っていたチームからのオファーだったので、契約はすぐに決まりました」

来年はプロコンで走りたい 今年の目標は2クラス優勝

 ベランクラシック・ドルチーニは、2013年は「ドルチーニ・フランダース」として活動していたが、2014年は新たにログハウスなどを手がけるベランクラシック社をメーンスポンサーに迎えた。さらに、ヴァカンソレイユ・DCMで活躍していたマルティン・ケイゼル(オランダ)ら多くの有力選手を獲得し、勢いを増してシーズンに臨む。

 「前のチームと同じ、ベルギーのUCIコンチネンタルチームですが、今度のチームは選手個々のレベルが高く、チーム自体のレベルが上がっています。今の自分の実力では、現時点でエース級になれないのはわかっています。まずはチームのセレクションに選ばれて、レースに出場することが課題です」

「ロードレースで結果を出して、来年はもう1つ上のカテゴリーで走りたい」と話す竹之内悠「ロードレースで結果を出して、来年はもう1つ上のカテゴリーで走りたい」と話す竹之内悠

 「そして今年は結果を出して、来年からはもう1つ上のプロコンチネンタルチームで走りたいです。今年は仕事をするか、結果を出すか、両極端のレースになると思いますが、目標としては2クラスで勝つことと、1クラスでレースの動きに絡むこと。まだまだ1クラスでの勝利は見えてこないけれど、去年1クラスでも走っていて、レースが動くところを間近で見ることができました」

 「チームへの責任を果たしたうえで、自分の成績を狙っていきたいです。脚質的に初めから逃げに乗っていくような走りを求められると思うので、そこから今までの経験を生かして、そのレースをものにできるようにしたい。チャンスをつかんで結果を出していきたいです」

チーム発表会が開催されたベルギー・フランドル地方のベランクラシック社ショールーム。ログハウスやプール、テラス、ガゼーボ、そして鯉など庭に関連する資材を扱う会社だチーム発表会が開催されたベルギー・フランドル地方のベランクラシック社ショールーム。ログハウスやプール、テラス、ガゼーボ、そして鯉など庭に関連する資材を扱う会社だ
竹之内悠とメーンスポンサーのベランクラシックのオスティン氏(左)、チーム監督のウォルター氏(左)竹之内悠とメーンスポンサーのベランクラシックのオスティン氏(左)、チーム監督のウォルター氏(左)

シクロクロスとの両立は「本当に楽しい」

 ロードレースとシクロクロス、2つの競技に打ち込む竹之内。ロードレースのオフシーズンを使って、シクロクロスに参戦している。その両立の難しさとやりがいについて、こう語った。

 「簡単なことではないので、みんなしていないのはわかっています。身体的にきつく、アマチュアのときと比べて、このレベルでシクロクロスを続けていくのは厳しいこと。でも、シクロクロスをしていて、ヨーロッパでは悪いようにはなりません。今回の契約も、僕がシクロクロスのスペシャリストであり、全日本チャンピオンだからこそ決まった部分もあります。ロードレースでもしっかり走ったうえで、付加価値になるようにシクロクロスを続けていきたい。それにたくさんの人が支えてくれて、期待してくれる。その環境で世界をめざすのは本当に楽しいことなので、僕には(両方の競技を)やらない理由がないんです」

2014年の新しいチームウェアに身を包み撮影。竹之内悠はチーム唯一のナショナルチャンピオンだ2014年の新しいチームウェアに身を包み撮影。竹之内悠はチーム唯一のナショナルチャンピオンだ

 コンディション作りについては、これまで失敗したこともあるが、年々スケジュールの組み立て方などを工夫して、最近はいい感触をつかめてきていると言う。この冬は、シクロクロスの世界選手権や春からのロードシーズンで結果を出すために、全日本選手権以降はレースを詰め込まずに、身体を休ませた。

チームバイクとなるベルギーブランド・フランダースの「Razor3.0」チームバイクとなるベルギーブランド・フランダースの「Razor3.0」

 2週間後に控えるシクロクロス世界選手権は、狙っていく。「年々、自分の(身体能力の)ベースが上がっているのは確実。去年のアメリカでの世界選手権は参加選手が少なかったため、数字だけ見れば、自分の実力以上にいい結果でした。今年はヨーロッパ開催の世界選手権ですが、あの数字か、それよりもいい数字を出したいです。年々、世界のレベルが上がるなか、自分のレベルも上がっていることを示したいと思います」と意気込みを語った。

 今後の予定は、1月26日のUCIワールドカップ最終戦(フランス)、2月2日の世界選手権(オランダ)とヨーロッパでシクロクロスを2レース走ったあとに帰国。2月9日のシクロクロス東京が今シーズン最後のシクロクロスレースになる。その後すぐにヨーロッパに戻って、スペインでのチームキャンプから、勝負のロードレースシーズンが始まる。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

インタビュー

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載