ツアー・ダウンアンダー2014 第1ステージ総合を見据えた有力選手たちの争いはゲランスが先勝 新城が終盤のアタックでチームに貢献

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 2014年UCIワールドツアー初戦となるサントス・ツアー・ダウンアンダーは21日、公式戦となるステージレースがスタート。第1ステージはヌリオートゥパからアンガストンまでの135kmで争われ、サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)がゴールスプリントを制して勝利した。総合優勝候補の最右翼と目されるゲランスは、早くもアドバンテージを築くことに成功した。

椰子の木が立ち並ぶコースを進むプロトン椰子の木が立ち並ぶコースを進むプロトン
出場停止処分が明けてレースに臨んだフランク・シュレク(トレック ファクトリーレーシング)出場停止処分が明けてレースに臨んだフランク・シュレク(トレック ファクトリーレーシング)

 コースは、アデレード北東部を反時計回りにおおよそ3周するルートが設定された。ゴール前約15kmから始まるメングラーズ・ヒルには、今大会最初の山岳ポイントが設定されたほか、展開次第では総合争いにも影響が出ると見られていた。

 レースは、スタート直後にウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパックサイクリング)とネイル・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、UniSA・オーストラリア)が先行。メーン集団に対し、最大で3分35秒のリードを得た。

 その間、2度の中間スプリントポイントを迎え、1回目はクラークが、2回目はヴァンデルプローグがそれぞれ先頭通過。メーン集団では1秒のボーナスタイムが獲得できる3位争いが激化。シモン・ゲシュケ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ)、ゲランスがそれぞれ3位通過した。

地元・オーストラリア勢のリッチー・ポート(スカイ プロサイクリング)地元・オーストラリア勢のリッチー・ポート(スカイ プロサイクリング)

 その後、メーン集団は前を行く2人との差を徐々に縮め、残り16kmで吸収。そのままメングラーズ・ヒルへと突入。頂上に設けられた山岳ポイントはアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)がトップで通過した。

 各チームがゴールに向けて態勢を整える中、残り10kmを切ってアタックしたのは新城幸也(チーム ヨーロッパカー)。登坂力のあるビョルン・トゥーラウ(ドイツ、チーム ヨーロッパカー)をしたがえ、下りを利用してペースアップ。力強い牽引を見せ、残り2kmからの上りでトゥーラウを発射。

チーム ヨーロッパカーの新城幸也チーム ヨーロッパカーの新城幸也

 しかし、そのトゥーラウも残り1kmでメーン集団に吸収されてしまった。同時にローリー・サザーランド(オーストラリア、チーム ティンコフ・サクソ)がロングスプリントを仕掛けるが、すぐに吸収。

ゴールスプリントを制したのは地元オーストラリア勢のサイモン・ゲランス(オリカ・グリーンエッジ)ゴールスプリントを制したのは地元オーストラリア勢のサイモン・ゲランス(オリカ・グリーンエッジ)

 集団は約70名に絞られてゴールスプリントへ。好位置から飛び出したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル)がゴールめがけて猛ダッシュを見せたが、その脇から抜け出したのがゲランス。新調されたばかりのオーストラリアチャンピオンジャージで、この日のゴールを最初に駆け抜けた。

 オーストラリア選手権を制するなど、年明けから絶好調のゲランス。2年ぶり3回目の総合優勝に向けて、最高のスタートをきった。また、終盤に見せ場を作った新城も好調さをアピール。残り1km地点で集団落車に巻き込まれたものの大事には至らず、救済措置により4秒遅れのメーン集団でのゴール扱いとなった。

 22日の第2ステージは、プロスペクトからスターリングまでの150km。おなじみの上りスプリントは、これまで数多くのドラマが起きており、リーダージャージの移動やニューヒーローの誕生などが十分に考えられるステージだ。

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

第1ステージ結果
1 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 3時間20分34秒
2 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) +0秒
3 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +0秒
4 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +0秒
5 マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +0秒
6 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ プロチーム) +0秒
7 シモン・ゲシュケ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) +0秒
8 ラファエル・バルス(スペイン、ランプレ・メリダ) +0秒
9 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +0秒
10 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +0秒
67 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +4秒

個人総合時間賞
1 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 3時間20分23秒
2 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) +5秒
3 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ) +7秒
4 シモン・ゲシュケ(ドイツ、チーム ジャイアント・シマノ) +10秒
5 ディエゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ) +11秒
6 マキシム・ブエ(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +11秒
7 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、アスタナ プロチーム) +11秒
8 ラファエル・バルス(スペイン、ランプレ・メリダ) +11秒
9 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +11秒
10 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +11秒
68 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +15秒

山岳賞
1 アダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル) 16pts
2 アクセル・ドモン(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル) 12pts
3ローラン・ディディエ(ルクセンブルク、トレック ファクトリーレーシング) 8pts

スプリント賞
1 サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 17pts
2 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル) 14pts
3 スティール・ヴォンホフ(オーストラリア、ガーミン・シャープ) 13pts

新人賞
1 カルロス・ベロナ(スペイン、オメガファルマ・クイックステップ) 3時間20分38秒
2 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、オメガファルマ・クイックステップ) +0秒
3 ケニー・エリッソンド(フランス、FDJ.fr) +0秒

敢闘賞
ウィリアム・クラーク(オーストラリア、ドラパックサイクリング)

チーム総合
1 ランプレ・メリダ 10時間1分46秒
2 オリカ・グリーンエッジ +4秒
3 BMCレーシングチーム +4秒

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