チームバイクは新たにSCOTTがサポート若手3選手が加入、欧州での活動も視野に 愛三工業レーシングが来季体制を発表

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来季新加入となる3選手。(左から)小森亮平、早川朋宏、中根英登来季新加入となる3選手。(左から)小森亮平、早川朋宏、中根英登

 UCIコンチネンタルチーム「愛三工業レーシングチーム」が12月26日、愛知県大府市の愛三工業本社内で会見を開き、新たに加入する選手の紹介と来季の展望を語った。加入するのは、中根英登、早川朋宏(ともにチームNIPPO・デローザ)、小森亮平(チームユーラシア・IRCタイヤ)の3選手。チームは伝統的に日本人のみで構成され、これまでアジアツアーで着実に成果をあげてきたほか、今季は欧州のレースにも参戦した。来季は若い新戦力が加わり、使用バイクもSCOTTのサポートを受けることになって、更なるレベルアップを目指す。

海外経験が豊富な新戦力 山岳にも強み

 チームを統括する中根賢二スーパーバイザーは、「愛三工業はアジアを中心に世界18カ国でビジネスを展開している。それに沿うように、レーシングチームも日本からアジアへと堅実にステップアップを重ねてきた。今後は世界選手権やオリンピックを視野に入れ、そのために確実にUCIポイントを獲得していきたい」と語る。今年始めた欧州でのレース参加も引き続き計画しているという。

 今回の戦力補強の方針について、中根スーパーバイザーは「かなり強い選手が揃ってきたものの、海外での適応能力に欠けるところがある。すでに海外経験があり、レースだけでなく生活から適応できるような選手に声をかけた」と語った。自身も海外経験が豊富な別府匠監督は、海外経験が豊富な新戦力について「国内にいたのではなかなか経験できないヨーロッパのスピードを知っているのは強みだ。海外のレースはさまざまな環境の中で行われるが、動じず、ストレスなくレースに対応できる」と説明した。

 加えて別府監督は、補強ポイントとして山岳を挙げた。「アジアツアーでポイントを稼ぐためには山岳が問題。これまで愛三はスピードがメーンだったが、徐々に世代交替も見据えつつ、山に強い選手、総合が狙える若い選手を揃えた。平坦でも山でも行ける、バランスのいいチームにしたい」という。

来シーズンは選手10人体制

 来季のチーム体制は、新加入する3選手と、今季のメンバーから木守望を除いた7選手を合わせ、選手10人でシーズンに臨む。

中根賢二スーパーバイザー(左)、別府匠監督(右)とともに。バイクはSCOTT。ウエアはSCOTTのカラーに合わせて、ブラックとグリーンの差し色が入った中根賢二スーパーバイザー(左)、別府匠監督(右)とともに。バイクはSCOTT。ウエアはSCOTTのカラーに合わせて、ブラックとグリーンの差し色が入った

 中根英登(24)は名古屋市出身。大学在学中も長期休みを利用してヨーロッパで練習、今年はイタリアで活動していた。今年のUCIアジアツアーでは、ツール・ド・北海道で日本人最高位の6位、ジャパンカップ・クリテリウムで日本人唯一のスプリント賞を獲得している。「イタリアは厳しい環境だったが、楽しかった」と語る。

 中根スーパーバイザーの息子であり、愛三については「自転車を知らない小さな頃からチームは知っていた」というほど身近な存在だ。「同年代でプロツアーに出ている人もいることを思うと、焦りもある。目標は表彰台。ポイントをとるだけでなく総合上位をめざし、世界選手権やオリンピックのチャンスを掴みたい」と話す。

 早川朋宏(24)は愛三工業の地元、大府市の出身。中学時代から愛三レーシングは憧れのチームだったと言う。しかし2011年のインカレ優勝やアジアツアー参戦という実績をあげても、中根スーパーバイザーは「それでも入部させずに、どんどんハードルを上げていった」と笑いながら語った。

 大学卒業後、イタリアでの武者修行を経て、念願のチーム入り。今年は落車もあってシーズン後半は思うような活動ができなかったものの、来年は憧れのチームで気持ちも新たにシーズンを迎える。早川は「ポイントを稼ぐのはもちろんだが、オリンピックも目標」と力強く語った。

目標はツアーでの表彰台

 小森亮平(25)は実績に加え、高校卒業後すぐにフランスにホームステイしたという海外経験の豊かさ、特にUCI欧州ツアーでのチーム経験が買われた。「向こうで得たものをチームに伝えて欲しい」と別府監督は語る。ベルギー在住だったが、すでに愛三の寮に入寮。「いい環境を与えてくれたチームに感謝している」と笑顔を見せた。

 本人の目標は「まずチームに認められること。その上で自分の得意分野で力を発揮したい。ステージでの勝利を目指し、長期的にはアジアからより大きな場を目指す」とコメントした。

 今回新加入の3選手は、言葉も生活も問題ないと笑い混じりで語る。当面の目標は、いずれもツアーでの表彰台だ。若い力がグローバルに活躍する姿を期待したい。
(レポート 大矢博子)


2014年度 所属選手
西谷 泰治(にしたに たいじ) 1981年2月1日生 広島県出身
綾部 勇成(あやべ たけあき) 1980年9月5日生 神奈川県出身
盛 一大(もり かずひろ) 1982年9月17日生 千葉県出身
中島 康晴(なかじま やすはる) 1984年12月27日生 福井県出身
福田 真平(ふくだ しんぺい) 1987年11月22日生 神奈川県出身
伊藤 雅和(いとう まさかず) 1988年6月12日生 神奈川県出身
平塚 吉光(ひらつか よしみつ) 1988年11月13日生 静岡県出身
中根 英登(なかね ひでと) 1990年5月2日生 愛知県出身
早川 朋宏(はやかわ ともひろ) 1990年1月2日生 愛知県出身
小森 亮平(こもり りょうへい) 1988年9月26日生 広島県出身

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