チャリガールMOCOのガールズトーク<22>初めてだって安心! 仲間、家族、恋人とも一緒にスタートできるヒルクライム大会

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ヒルクライムで大事なのは、最後まで自分に負けないこと!ヒルクライムで大事なのは、最後まで自分に負けないこと!

 初めてヒルクライム大会に挑戦した時って、どんな気持ちでしたか? 私がヒルクライムデビューを経験した時は、それはもう不安でいっぱいでした。

 ずらりと並ぶ周りの選手は皆、自分よりも圧倒的に強い人に見える。スタートを待つ時間がとても長く感じられ、緊張でのどが渇く。一緒にエントリーした友達とは、カテゴリーが違うので離ればなれ…。なんだか、突然一人ぼっちになっちゃったみたい。私にとっては、ドキドキ、ソワソワ、未知なる世界へ挑戦でした。

ビギナーには心強い“競技開始のタイミング”

 先日、そんな不安な気持ちを軽減してくれる、初挑戦の方にも優しい大会に出会うことができました。それは、「ヒルクライムチャレンジシリーズ」(通称・ヒルチャレ)という、全国規模で開催されているシリーズ戦です。11月10日には「韮崎 甘利山大会」と「養父 ハチ高原大会」が開催され、私は今年最後の大会出場として、甘利山大会に参加してきました。

参加者の色鮮やかなサイクルジャージにも負けないほどの紅葉参加者の色鮮やかなサイクルジャージにも負けないほどの紅葉

 スタート会場となった山梨県韮崎市にある御勅使公園は、イチョウが色づき、選手たちのサイクルジャージに負けないくらい色鮮やか。しかし天気は下り坂の予報。どんよりした寒空の下、韮崎の田園のなかを5kmほどパレード走行し、大会は始まりました。

 少しずつ、競技開始のスタートラインが近づき、緊張感も高まっていきます。「よ~しっ、いよいよ始まるぞ!」沿道で応援してくれる人に「行ってきま~す」と手を振り返して気合十分。っと、ここまでは、私にも馴染みのある大会風景です。

チームメート同士での参加。ゴールで仲間が迎えてくれるのはうれしいですね!チームメート同士での参加。ゴールで仲間が迎えてくれるのはうれしいですね!

 これまでに出場した大会との違いに感心したのは、スタートラインからの競技開始方法です。他のヒルクライム大会ではカテゴリー別、クラス別に分かれ、「よーいドン!」の合図で一斉スタートするのがおなじみです。

 しかし、この韮崎 甘利山大会は、個々の選手の好きなタイミングでスタートコントロールラインを通過し、競技を開始することが出来るのです。

 パレード走行から間髪入れずに競技に臨む人もいれば、後ろの友達を待って仲良く一緒に走り始める人、ある程度選手が先にスタートしたのを見届けてから、猛スピードでごぼう抜きに挑戦する人など。競技開始のタイミングは人それぞれです。

フィニッシュ目前!なぜかとてもうれしそうな私ですフィニッシュ目前!なぜかとてもうれしそうな私です

 つまり、着順を競うのではなく、計測タイムの短さを競うのです。この方式ならば、スタート前に整列する位置取りで、悔しい思いをすることもありません。年代別や性別、車種別に分けられてのスタートではないので、年齢に関係なく、いつも一緒に走っている仲間たちと切磋琢磨して競技に臨めるのです。それに、ご夫婦や親子も一緒にスタートを切ることもできちゃいます。

 このレギュレーションは、ヒルクライム大会に初挑戦するビギナーさんにはとっても心強いですよね!「僕が責任もってゴールまで連れて行くから、一緒に頑張ろうね!」な~んて頼もしい言葉で彼女や女友達を誘ってくれたら、激坂ヒルクライム大会だって女性の参加者はもっともっと増えるはず!? そして、そんな優しい気遣いをしてくれる男性自転車乗りには、惜しみなく敢闘賞を贈りたいですね!

 「速く走る」「順位を競う」だけでなく、人の喜ぶ顔を見るために自転車を楽しんでみるのも、いつもと違った味わいのあるヒルクライム大会になるでしょう。

一人でも多くの人にヒルクライム挑戦を!

女子A (16歳~35歳)クラスで1位になりました!女子A (16歳~35歳)クラスで1位になりました!

 ヒルクライムは、自転車競技の中では一番安全だと言えます。とはいえ、今回の韮崎 甘利山大会は走行距離11.7km、平均斜度9.6%と、かなりの激坂コースです。それでも、コツコツと諦めず、えっちらおっちらペダルを踏み続ければ、いつの間にか驚くほどの別世界が目の前に広がっています。

 大会当日も、無事完走した私たちをたたえるかのように、ゴール直後は大きな虹の橋が秋の空に架かっていました。こんな醍醐味を、一人でも多くの自転車乗りの皆さんに味わっていただきたいですね!

 2013年のヒルチャレは、長崎県雲仙市、岡山県高梁市、宮崎県高千穂町、山梨県韮崎市、兵庫県養父市の全国5カ所で開催されました。今後も「自転車でつながる助け合いの心」をモットーに、開催地のネットワークを広げていき、一緒に自転車環境についても考えていける大会に育てていくことを目指しているそうです。

健脚自慢が集まった各カテゴリー入賞者たち健脚自慢が集まった各カテゴリー入賞者たち
この大会のために三重から駆け付けた面々と山小屋にて和気あいあいこの大会のために三重から駆け付けた面々と山小屋にて和気あいあい

 今年のヒルチャレは全て終了しましたが、来年、ヒルクライム初挑戦を考えている自転車乗りの皆さんは、お住まいの近くのステージに参戦してみてはいかがでしょうか?

MOCO
チャリガールMOCO

本名:笹本智子。レーサーとして竹芝サイクルレーシングチームに在籍。実業団から市民レースまで様々なレースに参戦している。チャリガールイベントを企画・開催し、自転車を取り巻くすべての人達の「楽しい」「嬉しい」「面白い」を作っている。1980年生まれ。静岡県出身。公式ブログ:http://moco-sasamoto.jugem.jp

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