title banner

はらぺこサイクルキッチン<1>テレビを消して、彩りフードをめしあがれ アスリートにふさわしい“おうち食”とは?

by 池田清子 / Sayako IKEDA
  • 一覧

 こんにちは、アスリートフード研究家のSayakoです。マウンテンバイクのプロライダー池田祐樹(トピーク・エルゴンレーシングチームUSA)と結婚し、日々アスリート食について研究と実践を重ねています。プロ選手にふさわしい食を目指し、楽しみながらも試行錯誤を重ねている様子を、全6回にわたってレポートしていきます。

新鮮な野菜をかごいっぱい持つSayakoさん、こと池田清子さん新鮮な野菜をかごいっぱい持つSayakoさん、こと池田清子さん

いつでも“はらぺこ”なライダーのために

 と・に・か・く「食べることが大好き!」な人間――これは、私が彼と出会ったころから感じていたことです。まるで“お皿ごと食べる人”といったイメージでした。その特徴としては…

・ボリュームのあるものが大好き
・あまり噛まない
・テレビを見ながらの“ながら食い”
・適量をよそっても絶対おかわりしないと気が済まない
・「食べ物を残すなんてとんでもない」という精神

 放っておいたら皿ごと食べてしまうのではないかと思わず見張ってしまうほど、ものすごい勢い。本人曰く「キツいトレーニングも、カロリーを気にせず食べられることをご褒美にがんばれる」のだそう。それはそれでよいこととして、必要なエネルギーを摂りつつ、「食習慣と食事内容の改善」が最初の課題でした。

食事も勝利のためのトレーニングのひとつ

歓声のあがる食事を目指しています歓声のあがる食事を目指しています

 料理教室に8年通っていたことがある私は、作ることが大好き! それでも、自分のための食事と“アスリート食”ではプレッシャーが全然違いました。栄養面で過不足がないことはもちろん、食べ過ぎを防止する工夫を加えながら、パフォーマンスをより向上させるために目的に向かって食事を“味方”につけるという、いわばトレーニングの一種だと感じました。私も「二人三脚でがんばろう」と、いま話題にもなっている「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのための食事学を知識として身につけ、実践に挑んでいます。

 実際に食卓に並んだ食事を目で見てもらって、「わぁ!」という歓声が聞こえたら“まず最初の関門をクリア”という気持ちで作っています。1日1回はその反応を引き出すことを、密かに自分に課しています。毎日のことですから、作り手のモチベーションをどう保つかも大切。一番効果的なのは、驚いてもらうことと、褒めてもらうこと(食べ手は、驚き、褒めてあげると◎)。人間だもの!

テレビはOFF! 最初のひと口は“目で食べる”

 日々の食事で大事にしていることは、満足感を得てもらうこと。これは必要以上に食べたからではなく、適量で箸を置けることが肝心です。また、いつもの作り手がいない遠征先などでも実践できるように、本人の習慣として身につけなければなりません。

丼の中も彩り豊かに丼の中も彩り豊かに

 ポイントは、「目・耳・舌・鼻・食感」の五感を使って全身で味わうことです。まず、見た目にこだわります。ランチョンマットやトレーを敷き、箸置きを必ずセットします。彩りは、緑・赤・茶・白・黄の5色がなるべく入るように。そうすると見た目のバランスだけでなく、自然に栄養素の面でもバランスよく摂ることができますよ。食材で揃えられないときは、食器の助けを借りることもあります。それくらい、彩りを意識しています。

 逆に、テレビや携帯の情報はシャットダウン! テレビをつけながら食事をするのが習慣になっている人は、最初の5分だけでもテレビを消すと、食事を摂っている実感が全然違ってきます。それが満足感にもつながるのです。

 ちなみに、テレビを消すもうひとつの理由は…番組やCMに、食が出てくる頻度の多いこと! かつて一人暮らしをしていた頃は、食事の開始とともにテレビをつけるのが楽しみでしたが、「ジュッワ~」と音をたてるステーキの映像に対し、自分ががんばって作った食事がしょんぼり見える気がして、イヤになったのも事実です。最初のひと口だけでも、食にきちんと向き合うと、味わいまで変わってくるので、ぜひ試していただきたいです。

うれしい減量のおまけ付き

池田清子さんと池田祐樹選手池田清子さんと池田祐樹選手

 夫自身、その成果か否か、今では食べ過ぎることが少なくなり、外食でも同じ様に適量で終えられるようになってきました。以前はかなり変動があった体重も、トレーニングをした・しないに関わらず安定しているようです。バランスのいい食事のうれしいおまけで、気が付けば私も2kgの減量。

 摂ることだけではなく、食に関わることをトータルで考えるようになってきました。一定の栄養を満たしていれば、次はその栄養素をいかに身体に取り込み、有効に使うかが大切です。例えば適量を食べるということは、消化に余計なエネルギーを費やすこともなくなるので、その分のエネルギーを体の修復にあてられることにもなりますね。

 次回は、実際の献立を解説していきます。お楽しみに!

池田清子池田清子(いけだ・さやこ)

アスリートフード研究家。モデル事務所でのマネージャー経験を生かし2013年夏よりトピーク・エルゴンレーシングチームUSA所属ライダー、池田祐樹選手のマネージメントを開始、同秋結婚。平行して「ジュニア・アスリートフードマイスター」の資格を取得。アスリートのパフォーマンス向上や減量など、目的に合わせたメニューを日々研究している。

関連記事

この記事のタグ

グルメ ニュートリション はらぺこサイクルキッチン

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載