中国でのレース後にクレンブテロール検出ドーピング陽性反応の22歳ジョナサン・ブレインが自殺未遂 一命を取り留める

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 ベルギー・ワロン地域のメディア sudinfo.be は20日、ベルギーのプロコンチネンタルチーム、クレラン・ユーフォニーに所属する22歳のベルギー人ライダー、ジョナサン・ブレインが自殺を図ったと報じた。ブレインは周囲の適切な処置により一命を取り留め、ヘント市内の病院の集中治療室で治療が施された。

ジョナサン・ブレインの自殺未遂を伝えるSudinfo.beのウェブ記事(抜粋)ジョナサン・ブレインの自殺未遂を伝えるSudinfo.beのウェブ記事(抜粋)

 ブレインは、11月に中国で行われたツール・ド・タイフーレイク(UCI2.1)に出場。第8ステージではスプリント勝利を挙げるなど、総合8位と健闘した。しかし、同レースでのドーピング検査でクレンブテロールの陽性反応を示したことを、12月18日にUCI(国際自転車競技連合)が発表。2014年シーズンはベルギーのコンチネンタルチーム、ジョサン・トゥーウィン入りが決まっているが、現在は暫定的な出場停止状態に置かれている。

 UCIの発表直後に、同メディアのインタビューに応じていたブレインは、「UCIからは電子メールで知らせを受けた。私の体から検出されたクレンブテロールは、2010年のアルベルト・コンタドール(スペイン)のケース(50ピコグラム)より、はるかに多いと告げられた。中国での出来事だと思うが、どのように証明するべきか分からない」とコメントし、故意の摂取を否定。現地で口にした食品の汚染であることを主張していた。同メディアは、そのインタビューの1時間後にブレインが自ら命を絶とうとしていたと報じている。

 その後、ブレインの父親が取材に応じ、19日午後に搬送されたブレインは、胃洗浄などの処置が行われたことを説明。集中治療室で意識を取り戻し、病院で一晩を過ごしたのち、20日午後に退院したと述べている。

 成長促進作用のあるクレンブテロールは、かつて畜産業界では飼料に混ぜることが行なわれていたが、人体への副作用があることから、現在では多くの国で飼料への添加を禁止している。しかし、クレンブテロールに汚染された食肉を摂取したことが原因とされる陽性事例が中国とメキシコで発生。これを受け、2011年に世界アンチドーピング機構(WADA)はすべてのスポーツに関わる選手に向け、これらの国で競技会に参加する場合には「競技会主催団体または国際競技連盟が指定するレストランで食事を摂ること」「指定のレストラン以外で食事をする場合には必ず多人数で一緒に食事をすること」といった注意喚起を行っている。

 ブレインのケースと同日には、マイケル・ロジャース(オーストラリア、チーム サクソ・ティンコフ)もクレンブテロールの陽性反応が明らかになっている。ロジャースも同様に故意の摂取を否定し、10月のツアー・オブ・北京出場時に口にした食材の汚染であることを主張している。

(文 福光俊介)

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