増田成幸が復帰、チーム史上最強のメンバー目標は「日本一奪還」 宇都宮ブリッツェンの新メンバーらが来季に向けて抱負

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 栃木県を拠点とするプロ・ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」が、宇都宮市役所で会見を行い、2014年のチーム体制を発表した。新加入選手5人を含めた8人の選手陣容が明らかになり、新たに就任する清水裕輔監督の指揮で、日本一の奪還を目指す。

【速報】宇都宮ブリッツェンが来季体制を発表 増田成幸がチームに復帰

発表された2014年のメンバー。(左より)清水裕輔監督、青柳憲輝、城田大和、阿部嵩之、増田成幸、鈴木真理、鈴木譲、堀孝明、大久保陣発表された2014年のメンバー。(左より)清水裕輔監督、青柳憲輝、城田大和、阿部嵩之、増田成幸、鈴木真理、鈴木譲、堀孝明、大久保陣

増田成幸が復帰 「日本のレース界を発展させたい」

チームに復帰する増田成幸チームに復帰する増田成幸

 最大のニュースは、増田成幸のチーム復帰だ。増田は2011年と2012年にもブリッツェンに所属しており、2011年にJプロツアー個人総合2位、2012年には総合1位を獲得するなど、チームが国内トッププロチームへと躍進する原動力となった。

 今季は世界のトッププロチームである「キャノンデール プロサイクリング」に移籍していたが、1年で古巣へと返り咲くことになった。

 増田はブリッツェンに復帰するに至った経緯について、「昨シーズンは自分の理想を追い求めて(海外に)挑戦させてもらったが、実際に行ってみると理想と現実のギャップみたいなものを感じる部分があった」と話す。憧れの舞台で戦うやりがいを感じる一方で、ドーピングに関する歴史的な暗部を目の当たりにするなど、必ずしも健全ではない心境にあったという。

 1年間の挑戦を経て、「自分の挑戦は一通り終わったと思うので、これからは日本のレース界を発展させて、ツール・ド・フランスなどの海外のレースで勝てるような、自転車の強い国にしたい」と語る増田。それを実現するために走る場所は「やはり宇都宮ブリッツェンしかなかった」という。

 「日本の自転車界を発展させたいと頑張っているチームの理念や、運営ポリシーに共感する部分がたくさんある。その正しさを走りで証明したい」と意気込む。自身の最大の目標は、6月末に行なわれる全日本選手権ロードでの優勝だ。

シマノ、UKYOからそれぞれ2選手が移籍

オールラウンダーの鈴木譲オールラウンダーの鈴木譲

 シマノレーシングから移籍する鈴木譲は、国内ツアーや国際レースでも実績のあるオールラウンダーだ。シマノではキャプテンを務めたこともあったが、チーム方針が海外レースでの若手育成にシフトする中で、「ここ数年、自分の中でもブレていた。僕の中でブリッツェンが合ってきた」と移籍を決意した。チームの日本一奪回とともに、自身は国際レースでの優勝を目指す。

 このほか、阿部嵩之はJプロツアーでの勝利経験もあるルーラー、大久保陣は3シーズンぶりにチームが獲得したピュアスプリンターだ。2人はともに今年Jプロツアー総合優勝のチームUKYOからの移籍で、活躍が期待される。

 青柳憲輝は地元・宇都宮出身。法政大学からシマノレーシングと、名門を渡り歩いた期待の若手だ。「チームを全国最強のチームにするために、サポートとして全力で走っていきたい。チャンスがあればJプロツアーで優勝を目指す」とコメントした。

2013年はJプロツアーで1勝を挙げた阿部嵩之2013年はJプロツアーで1勝を挙げた阿部嵩之
「ジャパンカップクリテリウムでの優勝を目指す」という大久保陣「ジャパンカップクリテリウムでの優勝を目指す」という大久保陣
地元出身の青柳憲輝地元出身の青柳憲輝

3選手が残留 キャプテンは鈴木真理

 2013年シーズンからは、鈴木真理、堀孝明、城田大和の3人が残留した。最年長となるベテランの鈴木真理が、キャプテンに指名されている。

 チーム2年目となる鈴木真理は、「キャプテンと言っても、チームとしての目標がちゃんと定まっているので、特にまとめるためにすることはない」と話す。大ケガからの復帰となった2013年のシーズンを無事に終えたことで、2014年はチーム体制も含めて自信を持って臨めるという。来年末には40歳を迎えるが、現役については「やれる限り長く続けたい」と話した。

 堀と城田はともにアンダー23(23歳未満)カテゴリーの若手だ。ともに全日本選手権U23のタイトルを狙うと力強くコメントした。

キャプテンを担うベテランの鈴木真理キャプテンを担うベテランの鈴木真理
「今年逃したピュアホワイトジャージを狙う」という堀孝明「今年逃したピュアホワイトジャージを狙う」という堀孝明
高卒ルーキー2年目となる城田大和高卒ルーキー2年目となる城田大和

目標は「日本一奪還」 アジアツアーも視野に

 今年まで監督を務めた栗村修氏は、テクニカルアドバイザーに就任。栗村氏は来季の体制について、「昨今、外国人助っ人を入れるチームが増えて、想定以上に国内のレース環境(Jプロツアー)がレベルアップした。これまではリーグ内で一極集中にならないチーム作りもしてきたが、来季に関しては国内レースのレベル向上に合わせてチーム力を強化した。チームサイドとしては今までで最も攻めた人事」と話す。

 その一方で、「インパクトが強いメンバーだが、逆にブリッツェンに対する包囲網が築かれる可能性もある」という。「守って勝つことが許されない布陣。この強いメンバーだからこその逆風も吹くと思いますが、そこも乗り越えていくべき壁として、彼らならやってくれるだろうと思います」と話した。

監督を退いた栗村修氏は、テクニカルアドバイザーとしてチームに関わる監督を退いた栗村修氏は、テクニカルアドバイザーとしてチームに関わる
新たにチームを率いる清水裕輔監督新たにチームを率いる清水裕輔監督

 清水裕輔新監督は、チームの目標としてまず「Jプロツアー日本一という称号を取り戻す」ことを掲げ、その上でさらに「UCIレースでの優勝」を目標とする。これまでチームは国内開催のUCIレースのみに参加してきたが、来年はJプロツアーのスケジュールを優先させながらも、アジアツアーの海外レースに挑戦していく意向を示しており、現在、3月のツール・ド・台湾に出場するべく大会主催者と交渉中だという。

 清水新監督はチームの新体制について、「魅力的で強力でそれぞれ個性があって、まだまだ伸び代のある選手たち。実力的にも人間的にも良いメンバーが揃っているので、宇都宮の地域と支援者、ファンの方々の強力なバックアップ体制の中で走れることに、とてもワクワクしています」と話す。監督も含め、半分以上が新しいメンバーとなるが「皆さんの応援をいただけるようなチームにしたい」と語った。

チームは発表前の1週間で合宿を行い、すでにムードは良好だチームは発表前の1週間で合宿を行い、すでにムードは良好だ

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