ASOとの契約内容は明らかにされず「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」赤字2億円に 「成功」強調も批判噴出 

  • 一覧
10月に開催された大会。各国のトップレーサーがさいたま新都心を疾走した10月に開催された大会。各国のトップレーサーがさいたま新都心を疾走した

 10月にさいたま市で行われた自転車国際レース「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」で、総事業費が同市の当初見込みを約2億円超過した問題が波紋を広げている。市は警備強化や台風対策費、為替レートの変動などを赤字の理由に挙げ、市議会にも理解を求めるが、これまで清水勇人市長が「成功」と強調してきた大会の舞台裏が、実際は火の車だったことに批判が噴出している。 (産経新聞さいたま総局・安岡一成)

 「市長は今議会の冒頭のあいさつでイベントの成功を意気揚々と語っていた。裏でこういう状態とはみじんも感じなかった」

 この日行われた予算委員会。久保美樹市議(共産)はこう声を張り上げた。

 一方、答弁に立った清水市長は淡々とした表情で「為替の変動、警備態勢の強化、台風対策などで収支不足となり遺憾」と説明。「スポーツ先進都市のイメージ発信、経済効果は大きい」などと続け、継続開催に意欲を見せた。

 これまでの市の説明によると、イベントは市や外郭団体などでつくる実行委員会(会長・清水市長)が主催。運営費3億5千万は協賛金と、市や関係団体からの補助金でまかなうとしていた。

 しかし、ふたを開けてみれば約2億円の足が出ていた。赤字は本来、実行委で負担すべきところ「公益性のある事業なので、最終的には市が責任を負わないといけない」(清水市長)として、補正予算で追加補助する方針だ。

 ただ、仏側の主催会社・ASO社との詳細な契約内容が明らかにされなかったほか、円安で約5500万円に上る為替差損が出たことなど、実行委の読みの甘さが続々と浮き彫りに。最近では市が発表した「観客20万人、経済効果約30億円」の根拠にも疑問符が付き始めている。

 この日の予算委では市長与党の小柳嘉文市議(民主)からも「議員にも市民にも説明責任を果たしていない」と批判の声が上がった。予算委では18日も、実行委員会の幹部2人と運営委託されたJTBコーポレートセールスの担当者の計3人を参考人招致し、説明を求める。

産経新聞・埼玉版より)

関連記事

この記事のタグ

さいたまクリテリウム by ツールドフランス

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載