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山田美緒の「旅する満点バイク」<最終回>子連れで出かけたタヒチ モーレア島一周60kmは「走りやすくて、最高の空、海、景色」!

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タヒチ・モーレア島の自転車道がある道。海側を走れる反時計回りがおすすめタヒチ・モーレア島の自転車道がある道。海側を走れる反時計回りがおすすめ

 2011年9月に1人目の息子が生まれ、私は母になりました。妊娠期間中、自転車に乗っている時だけは辛いつわりのことを忘れられたので、8カ月ごろまでは適度に(といっても四国をほぼ1周しましたが…)自転車に乗っていました。それでもさすがに、臨月から産後すぐにかけては、身体のことや赤ちゃんのことを考え(さらに周囲の心配する声もあり)、自転車はお休み。半年以上も自転車に乗らないなんて、5歳のころ自転車に乗れるようになって以来、初めての経験でした。

 産後3カ月が経ったころ、南太平洋の島タヒチに旅行をしました。出産してから授乳やらなにやらで、かたときも離れることのなかった息子を夫に預け、母はひとりサイクリングをすることにしました。産後初の自転車はモーレア島一周です。

 今回、自転車は持参しなかったので、ホテルでマウンテンバイクをレンタルしました。料金は多くのホテルで1000円~2000円程度で、4時間~1日借りられるレンタサイクルがあるようでした。私の場合は、インターコンチネンタルホテルで8時間約1700円でした(タヒチの物価は日本と同じくらいです)。

3カ月の耕士郎くんを抱く山田美緒さん3カ月の耕士郎くんを抱く山田美緒さん
椰子がしげる道を自転車で走る椰子がしげる道を自転車で走る

 事前に自転車情報を調べていたものの、「けっこうなアップダウンがあるので8時間はかかる」(日本のガイドブック)というものもあれば、「relatively flat(わりと平坦)」(英語の観光サイト)というものもあり、「どっちやねん!」と突っ込みたくなるようでした。進行方向は、右側通行の海側を走れる反時計回りがおすすめです。

気まぐれに現れる道しるべ。モーレア島の形をしている気まぐれに現れる道しるべ。モーレア島の形をしている
タヒチアングルメもおいしいタヒチアングルメもおいしい

 ある程度のアップダウンは覚悟しながら走ってみると、ほぼ平坦&さわやかなアップダウンの組み合わせでした。モーレア島は、ハート型が3つ合わさったような形をしたこぶのある島ですが、右のこぶのところに小さい丘が1つ、その後さらに小さい丘が1つから2つあるくらいで、あとは気にならないくらいのアップダウン。「今スピード出ているけど、下ってるのかな? じゃぁさっきのは上り?」みたいな感じです。

 途中、2回のドリンク休憩と4~5回の写真ストップをして、3時間ちょっとで周ることができました。きれいな景色を見ながらのんびり走れば、60kmなんてあっという間です。アーティストが営む個性豊かなショップや、黒真珠のお店など、島のあちこちにある小さなお店が楽しめます。たまに、ビーチクルーザーやマウンテンバイクなどごつめの自転車でのんびり走る地元の人とすれ違いました。

大きなタヒチママ。ふくよかな胸に抱かれて息子も安心大きなタヒチママ。ふくよかな胸に抱かれて息子も安心

 島を一周し、ホテルに帰ったらそのまま海へ! こんなとき、下着を水着にしておくのが便利ですね。すぐに泳げて、荷物も少なくて済みます。「走りやすくて、空、海、景色は最高。ほどよい運動のあとは、お腹もぺこぺこでご飯がおいしー!」と夫に自慢をしたところ、翌日ベビーシッターに子どもを預けて2人で一周することになりました。息子の初めてのベビーシッター体験はタヒチ人のおばちゃん! 問題なく過ごせたようだったので、息子はこのタヒチ以降、人種に関係なくいろんな人に預かってもらっています。さすが私の子(笑)。

モーレア島からの美しいながめモーレア島からの美しいながめ
とれた魚は路上で売っていました。マグロ?とれた魚は路上で売っていました。マグロ?

◇      ◇

 それでもさすがに、いつでもどこでも簡単に子どもを預けることはできません。1歳にならない息子と暮らしながら、「子連れだとサイクリングも自転車旅も難しいのだろうなぁ」と思っていました。そこへ、自転車の後輪に連結させて引っ張るチャイルドトレーラー「チャリオット」との出会いがあって、私の自転車の世界はまたまた広がりました。

 さて、2013年12月には2人目の息子が誕生します(掲載時にはまだ生まれていません!)。これまで私と満点バイクの旅22カ国分を紹介してきましたが、次回からは、子どもたちと私の自転車ライフ、子連れ満点バイクに変身です! チャリオットについても紹介しますね。

文・イラスト・写真 山田美緒

山田美緒山田美緒(やまだ・みお)
大阪府生まれ。サイクリストとして世界中を旅してきたほか、一般社団法人コグウェイを設立し、「四国ディスカバリーライド」などを主催。著書に、アフリカ大陸縦断記をまとめた『マンゴーと丸坊主』、女性サイクリストたちとの旅や交流の体験記『満点バイク』がある。ブログURL(http://mantem.exblog.jp/)

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