バイクインプレッション2013「GIANT PROPEL ADVANCED SL 1」 最先端技術のもと誕生した最新エアロロードが時代の頂点を狙う

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 言わずと知れた、世界最大の自転車メーカーGIANT(ジャイアント)が、自ら牽引し続けてきたスローピングフレームではなく、空力的理由から水平トップチューブを採用した新しいエアロロードフレームを今年発表した。すでにいくつものメーカーが手がけ、実力、評価、そして人気をも得ている空気抵抗を低減させた、いわゆるエアロロードというカテゴリにおいて、後発となるプロペルの実力やいかに。

「GIANT PROPEL ADVANCED SL 1」(ジャイアント プロペル アドバンスド SL 1)「GIANT PROPEL ADVANCED SL 1」(ジャイアント プロペル アドバンスド SL 1)

GIANT PROPEL ADVANCED SL 1(ジャイアント プロペル アドバンスド SL 1)
価格:997,500円(完成車)
サイズ: 680(XS)、710(S)、740(M)、770(ML)mm
カラー:カーボン・ブラック
問い合わせ先:ジャイアント http://www.giant.co.jp/giant14/

 

スペック

フレーム: アドバンスド SLグレード コンポジット ISP
フォーク: アドバンスド SLグレード コンポジット、フルコンポジット オーバードライブコラム
変速機:シマノ・デュラエース(F)&(R)
ギヤ:シマノ・ デュラエース 53×39T、11-25T(11速)
ホイール:ZIPP・404 FIRECREST Carbon Clincher
重量:6.9kg(740mm)

世界最速のエアロ性能を求めて開発されたフレームには、欠かすことのできないフレームとシートピラーの一体成型。クランプは専用となる世界最速のエアロ性能を求めて開発されたフレームには、欠かすことのできないフレームとシートピラーの一体成型。クランプは専用となる
圧倒的なエアロ性能の実現のため、プロペルには独自設計のブレーキ「SPEED CONTROL SLR」が搭載される圧倒的なエアロ性能の実現のため、プロペルには独自設計のブレーキ「SPEED CONTROL SLR」が搭載される
チェーンステーに備わる取り外し可能なワイヤレスセンサーは、ホイールの回転で速度とクランクの回転数を計測できる。ANT%2B規格のサイクルコンピュータに自動接続するチェーンステーに備わる取り外し可能なワイヤレスセンサーは、ホイールの回転で速度とクランクの回転数を計測できる。ANT+規格のサイクルコンピュータに自動接続する

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

松尾修作 バックスレーシング ウィズ 埼玉所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ松尾修作
バックスレーシング ウィズ 埼玉所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ

松尾 近年のジャイアントはスローピングフレームでしたが、その高い技術力で強力なエアロロードを作ってきましたね。

米山 そうだね。ジャイアントの挑戦。いや、挑戦という言葉は似合わないかな。これまでの経験と研究から、風洞実験を繰り返して空力性能を徹底して突き詰めたプロペルが誕生するのは必然だったのでは。

松尾 これまでにもエアロロードは何台か乗ってきていますが、プロペルの印象はどうでしたか?

米山 とにかくこだわり抜いたという開発への情熱は感じるよね。乗り味は良いと思う。ただ、ブレーキとハンドル周り(トップグレードだけに採用される)は少しマニアックに行き過ぎた気もする。今後もっとブラッシュアップされていくんじゃないかな。松尾くんはどうだった?

松尾 エアロ形状にしている分だけ縦剛性が強くなるかと思ってましたが、そんなことはなく、今まで通りのジャイアントのトップモデルに近い剛性感でした。乗り味はエアロロードらしさが良い意味でなかったですね。それこそ下を向いて確認しなければエアロロードであることを忘れさせるくらいで、横から風を強く受けた時にもそれほど影響を感じませんでした。

米山 たしかに、フレームのボリューム感に対して、まるで車輪の上にそのままいるかのように、フレームの主張は小さかった。剛性も高いけど、ガッシリではなくスリムな剛性感。シャッキリしている。

松尾 米山さんが言っていた専用設計のブレーキですが、たしかに調整が少し難しそうな印象でしたね。それから制動力について、とくにフロント側はもう少しあっても良かったかも。

米山一輝 数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中

米山 うん。通常使用なら大丈夫な効きではあるけど、よりシビアなシーンにはキツくなるかもなと。メンテナンス性もキャリパーブレーキに比べ、明らかに落ちる。ただし、エアロ性能というメリットがあって採用されているので、良くも悪くもマニアックなパーツになっている。現状ではカーボン製ではなく、下位グレードに付いているアルミ製のタイプのほうが良さそう。

松尾 そうですね。ただその目的とした空力性能という点では、このバイクの総合として威力を感じられましたし、ディープリムホイール分を差し引いてもエアロダイナミクス効果は活きていると思いました。剛性感も抜群で、スピードに乗ってしまえば独壇場ですし、上りの性能も好印象で、トッププロが上り基調のTTで使用する理由が良くわかりました。

米山 ホント、上りもいけるね。バランスはジオメトリーがTCRと同じだそうなので、ならばこの乗りやすさ、総合力も当然か。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


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