アジア有数のヒルクライム大会レポート「台湾KOM」の過酷で美しいコースを満喫した挑戦者たち 外国からの最多出場は日本人選手

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與那嶺選手といっしょに写真を撮るワイマントさん(左)と西尾さん與那嶺選手といっしょに写真を撮るワイマントさん(左)と西尾さん

 台湾で11月9日に開催されたアジア最高峰のヒルクライム大会「台湾KOMチャレンジ2013」は、世界28カ国から400人のプロ・アマライダーが集結し、標高3275mへの険しくも美しい道のりを楽しんだ。日本からは、台湾以外の選手数として最多の29人が参戦し、女子カテゴリーで與那嶺恵理選手(チーム・フォルツァ!)が勝利をおさめるなど健闘。台湾に集まった挑戦者たちは、レースやオープニングイベントで様々な表情を見せてくれた。

 

完走を成し遂げた英雄たち

渓谷を走り抜ける選手たち ©Taiwan KOM Challenge 2013渓谷を走り抜ける選手たち ©Taiwan KOM Challenge 2013

 大会のコースは、中盤を迎えると上り坂が険しさを増し、ゴールまで残り10kmからは勾配27.3%の“壁”が現れる。與那嶺選手に20分の差をつけられた2位のティファニー・クロムウェル選手(オーストラリア、グリーンエッジ・AIS)は、ゴール後に「信じられない上りだった」と評した。

 與那嶺選手は、「日本では、こんなに高いところまで続く道をロードバイクで走ることはできない。招待ありがとうございました」とつめかけた報道陣へにこやかに答え、余裕をうかがわせた。

ゴール直後、苦しそうな表情を見せたクロムウェル選手ゴール直後、苦しそうな表情を見せたクロムウェル選手
取材陣に囲まれてインタビューに応じる與那嶺選手取材陣に囲まれてインタビューに応じる與那嶺選手
24位でゴールした宮本賢一さん ©Taiwan KOM Challenge 201324位でゴールした宮本賢一さん ©Taiwan KOM Challenge 2013

 総合4位のフィローズィ・ユリ選手(イタリア、Atlas-Enervit Cycling)は、105kmのヒルクライムを終えたフィニッシュラインでウィリーを披露し観客を沸かせた。またカナダ出身で「モンゴル・バイクチャレンジ」のタイトルを持つマウンテンバイカー、コーリー・ウォレス選手は、ゴール会場で無料で配られていたドリンクを何杯も飲み続けるパフォーマンスを披露して周囲の笑いを誘っていた。

ウィリーでゴールするフィローズィ選手ウィリーでゴールするフィローズィ選手
飲み続けるウォレス選手飲み続けるウォレス選手

 日本の強豪ヒルクライマー、宮本賢一さんは総合24位。途中でサイクルコンピューターが動かなくなり、時計だけが頼りだったという。ゴール後には、総合37位で年代別カテゴリー(M16クラス:1989年~1997年生まれ)3位入賞を果たした内山雅貴選手(ボンシャンス)とともに、走り終えた喜びを分かち合った。

表彰台で記念写真を撮る内山選手(左)と宮本さん表彰台で記念写真を撮る内山選手(左)と宮本さん
日本人選手専用のサポートカーも出動日本人選手専用のサポートカーも出動

 

大会前後はリラックス

セレモニー会場となった国父紀念館前の広場セレモニー会場となった国父紀念館前の広場

 大会を主催した台湾観光局やサイクリスト協会は、台湾KOMチャレンジの参加者や各国から訪れたメディア関係者を、台北・国父紀念館やスタート地点近くのホテルでのセレモニーに招き、大会の開催をともに祝って盛り上げた。すでにオフシーズンを迎えているプロ選手たちはリラックスした様子で、イベント会場では参加者らの写真撮影に応じたり、会話を楽しんだりとファンサービスに努めていた。

国父紀念館前のセレモニー会場でバイクと写真に収まるクロムウェル選手国父紀念館前のセレモニー会場でバイクと写真に収まるクロムウェル選手
ランドマーク「台北101」と與那嶺選手ランドマーク「台北101」と與那嶺選手
左から内山、ワン、金子の3選手と菊池コーチ。ワン選手はかつて同チーム「ボンシャンス」で走った経験がある左から内山、ワン、金子の3選手と菊池コーチ。ワン選手はかつて同チーム「ボンシャンス」で走った経験がある

 大会参戦ツアーなどで台湾入りした日本人選手も元気いっぱい。JCA(日本サイクリング協会)全日本ヒルクライムシリーズの女王、ワイマント直美さんと、「まえばし赤城山ヒルクライム大会」覇者の西尾洋子さんは、與那嶺選手を挟んで記念撮影。ロードレースの全日本チャンピオンでもある与那嶺選手に対し、毎日のトレーニング方法をなどを積極的に質問していた。

 台湾観光協会からサポートを受けるチーム「ボンシャンス」からは、内山選手をはじめ金子大介選手、菊池誠晃コーチの3人が参戦。菊池コーチは会社員をしながら同チームを指導しており、かつては強豪選手として「ツール・ド・台湾」に2回参戦した経験を持つという。スタート前、「(選手としての)レースは2年ぶり」と緊張した様子だった菊池コーチ。若い内山選手が「世界を目指す」と話すと、「それくらいじゃないとボンシャンスには入れません」と笑顔をみせた。

スタート地点、花蓮の少数民族アミ族スタート地点、花蓮の少数民族アミ族
ポディウムガールにはさまれて表彰台の気分を味わうボンシャンスの菊池コーチポディウムガールにはさまれて表彰台の気分を味わうボンシャンスの菊池コーチ

 

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