さいたま市で200km、千葉市は300kmを計画首都圏で自転車レーン拡大 事故防止や五輪開催に向け環境整備へ

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 自転車と歩行者の事故急増を受けて、首都圏各地で自転車の専用レーンなどを設ける動きが活発化している。川崎市で10月から一方通行規制をした自転車道の本格運用が始まった。東京都では平成32年度までに整備箇所を新たに約100km拡大させ、埼玉県も今年度、県内55カ所の整備に乗り出した。さいたま、千葉両市でも計画を進めるなど都市部で拡大している。

(※MSN産経ニュースより)

「安心して走れる」

一方通行規制をかけた自転車道がある神奈川県道川崎府中=川崎市幸区(小林佳恵撮影)一方通行規制をかけた自転車道がある神奈川県道川崎府中=川崎市幸区(小林佳恵撮影)

 「この道ができる前は自動車の近くを通るのが怖かったけど、安心して走れるようになった」

 10月から本格運用になった川崎市幸区の県道川崎府中。車道と柵で仕切られた幅約2mの一方通行の自転車道を利用した川崎市の専門学校生、野中駿さん(20)は、こう安堵した。同レーンは上り約240m、下り約190mで片側2車線の歩道側1車線を使い、車道と歩道の間に柵を設置した。

 一方、東京都文京区の国道17号交差点に、国土交通省東京国道事務所が今年3月から、青色の自転車専用ルートに加えて、自転車が進むルートを青色の点線で表示した「自転車ナビライン」を整備した。利用者の評判も上々だ。

五輪に向けて加速

 これとは別に東京都では、平成11年から歩道上に自転車の通行帯などを設置。19年からは車道を活用した自転車レーンの整備も進めている。また東京五輪開催決定をふまえ、平成32年度までに浅草寺や東京スカイツリーといった観光スポットを結ぶ浅草通り(台東区)の自転車レーン設置などの整備が計画された。

 一方、今年9月末までの自転車が絡む死亡事故件数が全国ワースト(33件)の埼玉県。上田清司知事は「自転車と歩行者、自動車が共存できるような道路づくりを進めたい」と強調、3年間で総事業費9億円をかけて県内55カ所、総延長約35kmにわたる自転車レーンなどを整備する。さいたま市でも来年度から10年かけて市内の道路200kmを整備し、千葉市では来年度から30年間で330kmの自転車道などを確保する計画を策定した。

スペースの確保が課題

 神奈川県警幹部は「自転車レーンは1区画だけあってもあまり役に立たない。長距離化、ネットワーク化していく必要がある」と話す。だが、道幅が限られる都市部の道路に自転車レーンなどを確保するのは容易ではない。渋滞を招いたり、事故防止の効果が発揮できない可能性もある。

 事実、千葉県道路整備課では「大きな道路でないとスペースが確保できず、すべての道路で(自転車レーンなどが)できるわけではない」と話している。

 

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2020東京五輪 自転車レーン

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