バリアーニが富士山を制す 「ツアー・オブ・ジャパン」第4ステージ

自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」の第4戦・富士山ステージが25日、静岡県小山町の「ふじあざみライン」で開催され、イタリア人の山岳スペシャリスト、フォルッナート・バリアーニ(チームNIPPO)が40分23秒で優勝した。これでNIPPO勢は第2ステージから3連勝。バリアーニは総合成績でも、チームメイトのジュリアン・アレドンド・モレノを逆転して首位に立った。この日の日本人最高位は6位の増田成幸(宇都宮ブリッツェン)。
コースは富士山須走口から五合目までの11.4キロをひたすら上るヒルクライム・レース。平均斜度が10%を超え、最大斜度は22%にも達する。



午前10時に68選手が一斉にスタートしたが、レース序盤で先頭集団は早くも11人に絞られた。中盤の急勾配区間に入ると、クリス・バトラー(チャンピオンシステム・プロサイクリングチーム)がペースアップ。これを追えたのは、前戦までの総合成績が1、2位のアレドンド・モレノとバリアーニだけ。バトラーのアタックをしのいだNIPPOの2人は、今度はカウンター攻撃を仕掛けた。
途中から小雨が降り始める中、バリアーニは単独で先頭に立ってゴールイン。2位は19秒差でアレドンド・モレノが入った。バリアーニは総合成績に加え、山岳賞のポイント争いでも首位に立った。



次戦は26日に静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開催される伊豆ステージ。激しいアップダウンが続く周回コースで、タイム差がつきやすいため、総合成績でジャンプアップを狙える最後のチャンスとなる。
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大会の模様は、ツアー・オブ・ジャパン総集編としてBSフジで放映される。放映日時は6月16日(土)午後1時~1時55分の予定。